近畿大学の2024年度一般入試志願者数が確定–2年連続の減少も、総志願者数は3年連続20万人越え

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近畿大学の2024年度一般入試志願者数が確定–2年連続の減少も、総志願者数は3年連続20万人越え

近畿大学(大阪府東大阪市)の令和6年度(2024年度)の一般入試志願者数※1が明らかになった。前年比96.5%減の146,827人であり、総志願者数※2も前年比97.8%減の200,687人となり、2年連続の減少が確認された。

これについて、株式会社大学通信の情報調査・編集部長である井沢秀氏は、「次年度から新学習指導要領に対応した入試となり、今年度が旧課程の最終年であった。大学受験に対する安全志向は根強く、推薦型や総合型選抜など年内に結果が出る入試を選択する傾向が多く見られ、その反面、難関大学を中心に強気の出願も目立った。安全志向と上昇志向の2極化がますます進んだと言える。このような状況の中で、近畿大学では、志願者数は減少したものの医学部・農学部の志願は大幅に増加し、総志願者数においても3年連続20万人を超える結果となった。常に新しいものに対応していく姿勢や、実学教育を軸とした社会に役立つ大学としての認知が浸透し、受験生や保護者からの好感を得ていると思われる」と述べた。

近畿エリアの志願者数は、3年続けて10万人を超えたものの、前年比では95.6%の減少となった。一方で、地域別に見ると、東北地方では前年比134.7%、中国地方では106.9%の増加が見られた。さらに、理系学部の志願者数は前年比101.9%で、文系学部は91.8%という結果だった。

※1 大学入学共通テスト利用を含む(短期大学部は除く)、医学部地域枠入試は除く
※2 推薦入試(一般公募)などを含む全入試の志願者数(短期大学部、医学部地域枠入試等を含む)