東京女子大学が夏季特別講座「野生動物と人間との関わりを考える」を開催

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東京女子大学が夏季特別講座「野生動物と人間との関わりを考える」を開催

東京女子大学(東京都杉並区、学長:茂里 一紘)は8月31日(土)・9月1日(日)の2日間、2019年度夏季特別講座を開催する。今年度は「野生動物と人間との関わりを考える」をテーマに、人間と自然、とくに野生動物との関わりを科学的な観点から改めて認識し、今後の方向性を考える。定員は各回250名 (先着順)、事前申込制、受講料は1コマ 1,000円。

東京女子大学は、伝統的な知見と最新の研究成果を地域と連携し還元することも重要な使命と考え、年間を通して大学の知的資源を活用した各種の公開授業や講演会を実施。地域住民へ学びの場を提供している。

今回は「野生動物と人間との関わりを考える」がテーマ。同大現代教養学部数理科学科情報理学専攻の石井信夫教授がコーディネーターとなり、3名の外部講師を招いた全4コマの講座を開講する。

人類は他の生物と深い関わりをもちながら進化してきた。しかし、大部分の人々が都市に生活する現在、世界的にも日本でも、人類が自然に及ぼす甚大な影響、人間と野生動物との関わりを実感することが少なくなり、山積するさまざまな問題への適切な対処も難しくなっている。

講座では人間と自然、とくに野生動物との関わりを科学的な観点から改めて認識し、今後の方向性を考えていく。

2019年度夏季特別講座「野生生物と人間との関わりを考える」

【日程】2019年8月31日(土)、9月1日(日)10:00~12:00、13:00~15:00
【場所】東京女子大学(東京都杉並区善福寺2-6-1)24号館 24202教室
【対象】一般・学生
【受講料】A~D 1コマ 1,000円
(学生500円 ※武蔵野地域自由大学学生の方も含む[当日学生証を持参])
 受講料は、当日会場にて現金でお支払いください。
【定員】各回250名 (先着順)
【申込方法】1~3のいずれかの方法でお申込みください。学生の場合は、必ずその旨明記してください。
1.webからのお申込み
申し込みフォームよりお申し込みください。
https://ocans.jp/twcu?fid=HV_EebMS

2.メールでのお申込み
〒住所・氏名(ふりがな)・自宅電話番号・当日連絡先(携帯番号)・講座タイトル・希望するコマのNo.(A~D)を書いて、support@office.twcu.ac.jpに送信する。

3.ハガキでのお申込み
〒住所・氏名(ふりがな)・自宅電話番号・当日連絡先(携帯番号)・講座タイトル・希望するコマのNo.(A~D)を書いて、以下の宛先に郵送する。

〒167-8585
東京都杉並区善福寺2-6-1
東京女子大学 教育研究支援課

【申込期限】8月22日(木)
【後援】杉並区教育委員会・武蔵野市教育委員会

プログラム

【A 「生態系のなかのヒト」】講師:鷲谷いづみ(中央大学教授)

8月31日(土)10:00~12:00

生態系とそれをつくる生物としてのヒトの進化的生態的特徴、ヒトの分布拡大・活動がもたらした各地の生態系、地球生態系への影響、持続可能な社会をめざす上で重要な生態系保全に向けた地域や市民の取り組みについて概説する。

●講師プロフィール
筑波大学助教授、東京大学大学院教授を経て、現在、中央大学教授・東京大学名誉教授。生態学・保全生態学の幅広い分野の研究・教育に従事してきた。著書のうち普及書として、『岩波ブックレット 生物多様性入門』『岩波ジュニア新書 さとやま―生物多様性と生態系模様』(岩波書店)、『大学一年生のなっとく!生態学』『絵でわかる生態系のしくみ』『絵でわかる生物多様性』(講談社)など。

【B 「人間と動物の関係史、家畜の起源」】講師:三浦慎悟(早稲田大学名誉教授)

8月31日(土)13:00~15:00 

家畜やペット、人間は動物なしに生きられない。彼らはいつ、どこで、どのように家畜化されたのか。そこには、狩猟採集、農耕、牧畜など人類の生業のあり方が深く投影されている。その過程を動物学から読み解く。

●講師プロフィール
1948年東京生まれ、東京農工大学大学院修了、理学博士(京都大学)。兵庫医科大学、森林総合研究所、新潟大学農学部教授、早稲田大学人間科学学術院教授を経て、早稲田大学名誉教授。『哺乳類の生態学』『動物と人間 関係史の生物学』(東京大学出版会)、『ワイルドライフ・マネジメント入門 野生動物とどう向き合うか』(岩波書店)など。

【C 「日本の野生生物管理:現状とこれから」】講師:梶光一(東京農工大学名誉教授)

9月1日(日)10:00~12:00 

日本の野生動物管理の仕組みはとても複雑である。欧米の仕組みとの比較による課題や、学術会議課題別委員会「人口縮小社会における野生動物管理のあり方の検討に関する委員会」で検討した内容についても紹介する。

●講師プロフィール
北海道環境科学研究センター、東京農工大学大学院教授を経て同大学名誉教授、兵庫県森林動物研究センター所長。専門は野生動物管理学。30年間にわたりエゾシカ調査に従事し、北海道や知床世界自然遺産地域のエゾシカの管理計画の策定を行う。著書(編著・分担執筆)に『日本のシカ 増えすぎた個体群の科学と管理』(東京大学出版会)、『野生動物管理のための狩猟学』(朝倉書店)など。

【D 「野生動物の商業利用とその保全」】講師:石井信夫(東京女子大学教授)

9月1日(日)13:00~15:00 

野生生物の商業利用は保全とどのような関わりをもつのか。この分かりにくい問題を考えてみる。絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約)についても紹介する。

●講師プロフィール
自然環境研究センター研究員を経て東京女子大学現代教養学部教授。専門は哺乳類の生態と保全。ワシントン条約日本政府代表団顧問を務めてきた。マングースやアライグマなどの外来哺乳類管理事業にも参画している。著書(分担執筆)に『レッドデータブック2014 1 哺乳類-日本の絶滅のおそれのある野生生物-』(ぎょうせい)、共訳書に『ネコ・かわいい殺し屋-生態系への影響を科学する』(ピーター・P・マラ、クリス・サンテラ著/築地書館)など。

【その他】

託児あり(要予約・有料)。
ご希望の方は、お申し込み時または8月22日(木)までに下記連絡先にご連絡ください。
東京女子大学 教育研究支援課
TEL:03-5382-6470  月~金 9~17時(11:25~12:25を除く)

※詳細は本学公式サイトをご覧ください。
http://www.twcu.ac.jp/univ/events/2019-0831-0901.html

東京女子大学が夏季特別講座「野生動物と人間との関わりを考える」を開催

東京女子大学が夏季特別講座「野生動物と人間との関わりを考える」を開催