関西大学博物館が累計入館者数”20万人”達成間近
徳山喜昭コレクション展「高札をみる、よむ」を開催

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関西大学博物館が累計入館者数”20万人”達成間近 徳山喜昭コレクション展「高札をみる、よむ」を開催

<徳川慶喜追討令> 慶応4年(1868)正月7日、鳥羽伏見の戦いに勝利した新政府は、徳川慶喜を討てとの命令を発する。このことを世間に広めるために高札が立てられた=写真

関西大学博物館ではこのたび、春季企画展「高札をみる、よむ」を4月1日(月)から千里山キャンパス博物館特別展示室で開催する。

同企画展では、関西大学の理事・評議員を務めた校友の故徳山喜昭氏が蒐集した、江戸時代から明治時代初期までの高札約30点を中心に展示する。

【本件のポイント】
・本学の理事・評議員を務めた徳山喜昭氏が蒐集した、高札約30点を展示
・大阪の高麗橋西詰など、本学が所蔵する資料から当時の高札場や大坂のにぎわいを紹介
・開設25周年を迎えた博物館の”20万人”目の来館者には記念証を贈呈予定

江戸時代に幕府や藩が法令などを板に墨で書いた「高札」から当時の大坂へタイムスリップ

高札の内容は親孝行や精勤の奨励、贅沢やキリスト教の禁止など、人々の生活や秩序に関するものが大半で、人の多く集まる宿場や町かど、橋のたもとなどに置かれた高札場に掲示された。

高札には日常のありふれた出来事のほか、黒船来航や戊辰戦争などの事件も書かれている。1868年、旧幕府の高札を撤廃し、明治政府が掲げた五枚の高札「五榜の掲示」(後掲参照)は歴史の転換を如実に表すものと言える。

累計入館者数20万人も間近!文化遺産学研究の拠点である博物館の企画展

1994年に開設し、今年4月で25周年を迎える博物館では、考古学、歴史学、民俗学、美術・工芸史学などの分野における重要文化財16点、重要美術品12点を含む膨大な資料を収集し、年間を通じて常設展示や企画展を開催するほか、公開講座などを行っている。

開設からの入館者”20万人”目となった方には、記念証と記念品を贈呈する予定。

関西大学博物館2019年度春季企画展 徳山喜昭コレクション展「高札をみる、よむ」開催概

【会 期】4月1日(月)~5月19日(日)
 開館時間:10:00~16:00
 日曜・祝日休館(4月7日(日)、5月6日(月)、5月19日(日)は特別開館)
【会 場】千里山キャンパス 関西大学博物館 特別展示室
 大阪府吹田市山手町3-3-35(阪急千里線「関大前」駅北出口から徒歩約10分)
【対 象】どなたでも可(無料・事前申込不要)
【備 考】特別開館日4月7日(日)11:00~11:30は展示解説を実施(参加無料)

< 関連講演会「高札から読み解く近世社会」開催概要 >
【日 時】5月11日(土)13:30~14:30
【会 場】関西大学博物館
【講 師】
 坂井市みくに龍翔館学芸員 上原康生
 関西大学博物館学芸員 佐藤健太郎
【参加申込】要事前申込/参加無料
 申込先:関西大学博物館(TEL:06-6368-1171 hakubutsukan@ml.kandai.jp )

関西大学博物館2019年度春季企画展 徳山喜昭コレクション展「高札をみる、よむ」の詳細

同企画展では、関西大学の理事・評議員を務めた校友の故徳山喜昭が蒐集した、江戸時代から明治時代初期までの高札約30点を中心に展示する。

高札とは、主に江戸時代に幕府や藩が法令などを墨で板に書いたもの。内容は親孝行や精勤の奨励、贅沢やキリスト教の禁止など、人々の生活や秩序に関するものが大半で、人の多く集まる宿場や町かど、橋のたもとなどに置かれた高札場に掲示された。大坂では、『摂津名所図会』などに描かれた高麗橋西詰の高札場が知られている。

高札には、黒船来航(1853年)や戊辰戦争(1868年)など、教科書にでてくるような事件から日常のありふれた出来事までが書かれている。また1868年、旧幕府の高札を撤廃し、明治政府が掲げた五枚の高札(五榜の掲示)は歴史の転換を如実に表すものと言える。

【会 期】4月1日(月)~5月19日(日) ※開館時間 10:00~16:00
【休館日】日曜日、祝日
【会 場】関西大学博物館 特別展示室 ※入館料無料、事前申込不要
【特別開館】4月7日(日)、5月6日(月)、5月19日(日)

< 関連企画 >

◆講演会「高札から読み解く近世社会」
【講 師】
 坂井市みくに龍翔館学芸員 上原 康生
 関西大学博物館学芸員 佐藤 健太郎
【日 時】5月11日(土)13:00~14:30
【場 所】千里山キャンパス 関西大学博物館
【参加費】無料
【申込方法】件名を「高札講演会」とし、(1)氏名(漢字・ふりがな)、(2)連絡先(電話番号・E-mailアドレス)を記入の上、E-mailまたは往復はがきにて申込。
【問合せ先】関西大学博物館事務室
 〒564-8680 大阪府吹田市山手町3丁目3-35
 E-mail:hakubutsukan@ml.kandai.jp
 TEL:06-6368-1171(9:00~17:00)

◆学芸員による展示解説
【日 時】4月7日(日)11:00~11:30
【場 所】千里山キャンパス 関西大学博物館 特別展示室
【対 象】どなたでも可(無料・事前申込不要)

▼本件の詳細▼
・関西大学プレスリリース
http://www.kansai-u.ac.jp/global/guide/pressrelease/2018/No106.pdf

五榜の掲示

<五榜の掲示> 明治政府は、慶応4年(1868)3月、新政府は旧幕府の高札を撤去し、人々が守るべき法令5か条を記した5枚の高札を掲示しました。内容は幕府のものとかわりませんでした。高札の掲示を通して、政権が幕府から政府に移ったことを人々に伝える意図があったと推測されます。