週末、夏休みはオープンキャンパスへ!
大学を深く知り、受験のモチベーションをアップ

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週末、夏休みはオープンキャンパスへ! 大学を深く知り、受験のモチベーションをアップ

これから夏休みにかけて、多数の国公私立大がオープンキャンパスを実施する。第一志望はもちろん、併願予定校を含め、受験を考えている大学へは足を運び、キャンパスの雰囲気を確かめておくことが大切だ。

コロナの5類移行後は、関西の私立大を中心に予約不要で参加できる大学が増えてきた。国公立大は、事前予約制がほとんどだ。参加を希望する大学の開催日時や内容とともに、事前申込についても早めに調べておくとよい。

主なプログラムは、大学紹介、学部学科紹介、入試や奨学金、就職、留学などの説明会のほか、キャンパスツアーや模擬授業、学食体験、入試対策講座、個別相談会など。

大学紹介や各種説明会では、高校1、2年生は大学、学部選びや自分に合った入試方式の検討ができる。3年生は、志望校や併願校を絞り込み、各選抜方式の対策や大学独自奨学金の申請手順の確認など、具体的な受験準備に活用できる。学年によって利用の仕方はさまざまだ。

キャンパスツアーは、教室や研究室、図書館、学生食堂などの施設・設備を見学する。学生がツアーガイドを務め、質問にも答えてくれる大学が多い。入学後の学生生活が具体的に想像できるプログラムだ。

模擬授業では、現代社会が抱える課題や最先端の研究成果を交えた講義を通して、各学問分野の概要や学び方が体験できる。課題解決のアプローチや問題への切り口は、学問分野によっても違う。志望学部を迷っている場合は、複数の学部を受講して比べてみるとよいだろう。学びのイメージがつかめれば、入試本番までのモチベーション維持にも効果的だ。さらに、専門分野を深く掘り下げるゼミや研究室が見学できる大学もある。近年は、少人数授業やゼミ体験、最新設備を使う実験、実習体験といった参加型・体験型の模擬授業を用意する大学が増えてきた。

個別相談は、入試のこと、奨学金や卒業後など、気になることを相談できる貴重な機会だ。職員や教員、学生と直接話してみることで、大学への理解がいっそう深まっていく。

大学によっては、総合型選抜の出願条件に、オープンキャンパスでのガイダンスや模擬講義への出席を求めるところもある。大学紹介を通して建学の精神を理解することは、推薦型選抜、総合型選抜の書類作成や面接対策に有効だ。一般選抜受験者は、経路確認や試験場の下見ができる。入試は、オープンキャンパスから始まっているといえる。

オープンキャンパスには、保護者と参加することを勧めたい。学費や奨学金制度、留学費用、就職状況などは保護者も知りたい情報だ。また、複数の大学に合格し、進学先を決める際に、助言を求めることもできる。生徒本人をよく知っているからこそ、生徒を伸ばせる大学を選択できるのではないだろうか。