京都産業大学が「アントレプレナー育成プログラム」を2023年4月に始動

教育
京都産業大学が「アントレプレナー育成プログラム」を2023年4月に始動

京都産業大学が、文理融合による「アントレプレナー育成プログラム」を2023年4月からスタートさせる。併せて学生の起業活動のための拠点、プログラムの運営・深化のための組織を新たに設置する。

アントレプレナー育成プログラムは、「文理融合の正課教育」、「学生個別にあった知識補充の機会提供」、「起業活動支援」を特長とする。

1.文理融合の正課教育
全学部生が受講可能な「共通教育科目」群に「アントレプレナーシップ科目」区分を設置し、この中に4つの講義科目と2つの演習科目を体系的に配置する。
講義科目として、起業に必要な基礎的知識の獲得、アイデアの源泉となる社会課題の把握、イノベーションを支える科学技術と社会との関係の理解を促すための4つの科目を開講。これらは京都産業大学にある全10学部が参画する文理融合型としている。また、起業支援の実績を持つ複数の専任教員が連携し、マーケット探索や企画立案等の実践を指導する演習科目を2科目開講する。


2.学生個別にあった知識補充の機会提供
学生が起業に必要な知識をさらに補充していくことができるよう、文部科学省数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(リテラシーレベル)の認定を受けている「データ・AIと社会」や、各学部で開講する起業関連の専門教育科目を「推奨科目」として学生に提示。Web構築、プログラミングやプレゼンテーション等のビジネススキルは、(株)ベネッセコーポレーションが提供する「Udemy Business」を活用する。


3.起業活動支援
学生の起業指導の実績を持つ6人の専任教員が伴走し、学生の起業活動をサポート。優れた構想に対しては大学が資金面で援助する。
また、起業活動の場として、神山キャンパス内の「キッチンスペース」、「ファブスペース」等の他、学外にある活動拠点「町家 学びテラス・西陣」を活用。令和5年4月には、学内施設を改修して新たな起業活動施設を設置する。併せてプログラムの更なる深化と学生の起業活動を専門的に支えていく組織を新設する。

なお、本プログラムには、「SHIFT」(変革)というテーマを設定。これは、学生を変革志向に変えたいという大学の思いを表している。また、人々のために改革の先端に立てるよう、知性と才能を磨いてほしいという思いをこめて、学生に意識してほしい「Sustainability」、「Human」、「Intelligence」、「Frontier」、「Talent」の5つのキーワードを表すものとしている。

多様な専門知や人をむすび、社会課題の解決や新たな価値の創出に向けて、イノベーションをうみだしていくことが社会から求められているが、京都産業大学は大学名の「産業」を「むすびわざ」と読み解く独自の考えに基づき、大学像「むすんで、うみだす。」に則り、全10学部による「イノベーションの創出と社会実装を担う人材育成」のための文理融合教育を進める。