就職に力を入れている大学ランキング2021(東京編)

就職に力を入れている大学ランキング2021(東京編)

写真=明治大学

多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「就職に力を入れている大学ランキング(東京編)」だ。

1位は明治大学で243ポイント。「就職の明治」として12年連続の1位となった同大では、3年次の10月に行う「就職・進路ガイダンス」を皮切りに、エントリーシートや筆記試験対策、業界・企業研究など毎年数多くの講座やセミナーを開催。学生一人ひとりの夢や目標の実現に向けたキャリア支援体制を構築している。また、企業の担当者からも高い評価を得ており、有力企業に多数の卒業生を輩出。年間約3500もの企業や団体が、求人等のために全国から同大を訪れるという。こうした情報交換から採用選考状況を把握し、さらに4000件を超える求人に対しても企業担当者との連絡を密にしながら、学生と企業の的確なマッチングを行っている。また、「インターンシップ&グローバルキャリアプログラム」など、グローバルに活躍したい学生のための独自の取り組みも進めている。

2位は法政大学で68ポイント。同大では、「自ら考え行動する」自主性を促し、入学から卒業までの全学生を対象とした独自のキャリア形成サポート体制を構築。キャリアセンターでは、低学年次から受講できる「キャリア形成関連科目」を用意している。民間企業への就職支援はもちろんだが、公務員や法曹をめざす学生を支援する「公務人材育成センター」、教員採用試験に向けた講座や模擬面接等を実施する「教職課程センター」、会計専門職をめざす学生を支援する「高度会計人育成センター」など、各分野への就職や採用試験に向けた支援も充実している。また、「エクステンション・カレッジ」ではさまざまな資格講座を受講できるよう、資格学校等と連携。コロナ禍におけるオンライン面接や動画専攻に対する講座も充実させ、学生が随時必要な情報や支援を提供している。

3位は産業能率大学で59ポイント。「就職に強い大学」を自負する同大では、1年次から「キャリアサポート授業」が必修。さらに「ジェネリックスキル(社会人基礎力)養成プログラム」「資格取得サポート」「インターンシップ」、2年次からの「ゼミ」といった実践的な活動によって、キャリア設計の基礎をつくり、知識・実践力を身につける。こうした自らの卒業後のキャリアを意識しながら学ぶカリキュラムに加えて、教員と職員に進路についての相談ができる「ダブルサポート体制」があり、学生一人ひとりに合わせた手厚い支援がなされている。こうした支援体制により、就職内定率98.6%、実就職率※も93.3%を達成するなど、高い実績を上げている(いずれも2021年3月卒業生実績)。
※就職者数÷〔卒業(修了)者数-大学院進学者数〕×100で算出。

4位は中央大学で40ポイント。同大では、文系(多摩キャンパス)と理系(後楽園キャンパス)それぞれにキャリアセンターを設置。民間企業への就職や公務員試験、教員採用試験など、幅広いニーズに応じた就職支援を提供している。毎年多くの公務員試験合格者を輩出し、試験対策として「国家公務員総合職」「国家公務員一般職・地方公務員上級職」の2つのカリキュラムを用意。1年次からガイダンスなども実施している。また、法曹界や公認会計士をめざす学生への支援も同大ならでは。「法職講座」は専任教員と卒業生の弁護士を中心に運営し、「法科の中央」として質の高い講座を安価で提供している。「公認会計士講座」は、学内の多摩学生研究棟(通称:炎の塔)にある「経理研究所」で卒業生の公認会計士が指導にあたり、いずれの試験においても全国トップクラスの合格実績を誇っている。

 

<表の見方>

全国の約2000進学校を対象にアンケートを行い、739校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。


就職に力を入れている大学ランキング2021(東京編)