2021年学部系統別実就職率ランキング(文・人文・外国語系)

2021年学部系統別実就職率ランキング(文・人文・外国語系)

写真=名古屋女子大学

実践重視のカリキュラムで、教育・保育職の高採用率を維持

文・人文・外国語系1位は、実就職率97.5%の名古屋女子大・文学部。児童教育学科に「児童教育学専攻」「幼児教育学専攻」の2専攻がある。児童教育学専攻はコース制をとっており、「小中教育コース」「初等教育コース」「幼児教育コース」の各コースで各種教員免許状や保育士資格を取得することができる。幼児教育学専攻では、講義と実習を関連させたカリキュラムと、付属幼稚園ほか地域の保育所や児童福祉施設などでの数多くの実習を通して実践力を備えた保育士を養成する。また、採用試験対策として自治体ごとの対策を行い、教員からの指導だけでなく、「就職試験対策サークル」や学生間での勉強会など、学生同士が学び合う環境も整っており、毎年高い合格率を維持している。

国際社会に新たな価値を創造する「世界人材」を育成

2位は実就職率95.7%の名城大・外国語学部。同学部は「Hands-On Learning (体験重視型学習)」を主軸に、グローバル社会に必要な「英語力」「国際理解力」「実践力」を養成する。希望者全員が留学できる「セカハジ留学」や、フィールドワーク、インターンシップを体験する「セカトモ留学」では、語学力の向上とともに国際社会への理解を深める。また、「フューチャースキルズプロジェクト」では、実際の企業の課題に対して解決策を提案するアクティブラーニングに取り組む。このほか、エアライン業界への就職をめざす学生を1年次から徹底的にサポートする全学部生対象の「M-CAP」など、学生の学びや目標を支える多様なプログラムが用意されている。

100 年以上の歴史と伝統が育んだ、就職に強い文学部

3位は実就職率92.5%の安田女子大・文学部。西日本最大級の女子総合大学である同大の文学部は、広島県内の文学部の中でNo.1の実就職率を誇る「就職に強い文学部」と呼ばれる。日本文学科、書道学科、英語英米文学科の3学科体制で、専門分野の知識と高い教養、豊かな人間性を身につけた、バランスのとれた人間形成をめざす。キャリア支援においては個別指導を重視し、各学科の教員から選任された就職指導委員、チューター、キャリアセンターが連携して学生一人ひとりの適性に応じた進路・就職活動指導を実践。事前ガイダンスや面談など、きめ細かなフォローアップを行うことで、大学全体での平均就職率も10年連続で97%を超える実績を維持している。

<表の見方>

医科・歯科の単科大等を除く全国738大学に2021年春の就職状況を調査。573大学から得た回答を基にランキングを作成した。卒業者数が80人未満の小規模な学部、通信教育学部、2部・夜間主コースのみのデータは掲載していない。
各系統は、主に学部名称により分類したため、学科構成や教育の内容が似ていても掲載していないものがある。例えば、法学科をもつ大学・学部でも学部名に「法」が付かない場合、法学系に掲載していないことがある。
実就職率(%)は、就職者数÷(卒業者数-大学院進学者数)×100で算出。同率で順位が異なるのは、小数点2桁以下の差による。大学院への進学者数が未集計の場合、実際の数値が掲載している値より高い場合がある。
文部科学省では、就職率を「就職希望者数に占める就職者の割合」で算出することを推奨しているため、各大学が公表している就職率と異なる場合がある。ここでは文部科学省が用いる「就職率」と区別するため、「実就職率」という表記を用いた。
設置の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を示す。大学・学部名は現在の名称で掲載している場合がある。所在地は大学本部の所在地で学部の所在地と異なることがある。


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