安田理氏に聞く 今注目の学校

保護者が求めているのは
わが子の
「武装化」
経験したことのない未来に
巣立つ子どもたち

保護者が求めていることを最大公約数的に端的な言葉で表すと、「わが子の武装化」ではないかと感じています。わが子はこれまで経験したことのない厳しい未来を生きるに違いない、保護者はそう心配しています。

ですから、そうした厳しい戦場を勝ち抜いていける多彩な武器を与えてやりたい……。こう考えているのです。

現在は、学校の在り方が非常に難しい時代です。

昔と違って、より難しくなっているのは、学校というものを社会の中で、あるいは人生の中で、どういった存在として価値を置くかが、人によってさまざまになっているからです。昔の保護者や社会が求めていたものとは異なった役割や機能を期待されているのです。

安田教育研究所代表安田 理 [やすだ おさむ]

安田教育研究所代表
安田 理 [やすだ おさむ]

安田教育研究所代表。東京都出身。早稲田大学卒業。 大手出版社にて雑誌の編集長を務めたあと、2002年安田教育研究所を設立。

トップのアンテナの高さ・方向性が、学校の命運を決める

最近学校と接していて思うのは、トップの理事長や校長のアンテナの高さとか方向性が、学校の命運を決めるということです。以前も帰国生入試をやっている学校の広報部長から海外からメールをもらうことはあったのですが、最近は校長自身が海外に行き、「いま、シリコンバレーに来ています」などとメールをいただくケースがあります。

先日も「アメリカのリベラルアーツ大学を回っています。どこに行ってもサイエンス系の施設を案内されます」というメールをいただきました。こういった校長の視野の広さや行動力をわが子の未来を心配している保護者は気にしています。

「精神性」を持っている学校か、見つめて

ただ、先ほどの「武器の性能競争」では、すぐに新しい取り組みをする学校が登場し、新しければ新しいほど追い抜かれてしまいます。

例えば、私の時代のトップコンピュータメーカーといえば、IBMでした。それがマイクロソフトになり、現在はアップルとかグーグルです。このようにテクノロジーだけだと、すぐに追い抜かれてしまうのです。学校としては、精神性のようなものがきちんと構築されているかどうかが重要だと思います。保護者にもそこに目を向けていただきたいと思います。

学校にも「高温」と「低温」がある

私は仕事柄よく学校を訪問します。そうしたときに、なんとなく「温度が低い」と感じる学校があります。受付の対応、通り過ぎる先生の様子、ホール、廊下の掲示物・・・が「低温」なのです。一生懸命さ、エネルギーといったものを感じないのです。〝低温やけど〞という言葉がありますが、低温だけにやけどしていることに気が付いていません。

そうした学校がある中で、ここにある学校はどこも熱量にあふれています。特に生徒に高い学力を付けようと先生が頑張っている「温度」は確実に高いものがあります。ぜひ訪れてそれを感じていただきたいと思います。

安田理氏に聞く 今注目の学校

春日部共栄中学校・高等学校

思考力・判断力・表現力を養うカリキュラム

安田理氏に聞く 今注目の学校

朋優学院高等学校

国公立大学受験に強い高校単独校として注目

安田理氏に聞く 今注目の学校

安田学園中学校・高等学校

「自学創造」を実現する独自の教育プログラム

安田理氏に聞く 今注目の学校

麗澤中学・高等学校

言語技術教育と英語教育を軸にした独自の教育