【中学入試】学習塾が勧める中高一貫校ランキング2023
生徒や保護者の満足度が高い中高一貫校

ランキング
【中学入試】学習塾が勧める中高一貫校ランキング2023 生徒や保護者の満足度が高い中高一貫校

写真=渋谷教育学園幕張中学校・高等学校

いつの時代も難しいのが学校選び。わが子にあった学校に進学させるために、上手な志望校選びが必要だ。そこで役立てたいのがエキスパートの意見だ。首都圏の学習塾にアンケートを実施し、271学習塾の塾長、教室長から回答を得た。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント……として集計した。

1位は渋谷教育学園幕張、2位は京華、3位は豊島岡女子学園がランクイン。4位は城北、5位は市川、6位は駒込と続き、7位は土浦日本大中教と昌平が並んだ。今回は、このうち6校を取り上げる。

1位の渋谷教育学園幕張は、自分の体で自ら調べ、自分の心で自ら考える「自調自考」を校是とし、個性豊かでスケールの大きな人間を育てるという校風が特長だ。6年間を3ブロックに分け、段階ごとの効果的な指導をめざしている。中学1・2年では1クラス約30人の少人数できめ細かな授業を展開。高校2年でコース別クラス編成をとりながら大幅な科目選択を導入し、高校3年ではほとんどの科目が選択授業となる。6年間、すべての授業のカリキュラムがシラバスで生徒に提示され、自発的な学習意欲を喚起する工夫もなされている。また、国際人としての資質を養成するため、ネイティブの先生による第二外国語講座を設置。中国語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、ハングルの講座を中学3年〜高校2年の希望者を対象に開講している。

2位の京華は、文教地区として知られる文京区白山にあり、交通至便。周辺には緑豊かな小石川植物園や六義園、後楽園のほか、東京大学、東洋大学などが点在し、都内屈指の教育環境と言える。創立125周年を迎えた2022年には体育館などが整備され、冷暖房完備の教室にはプロジェクターなど最新の教育設備が充実。全生徒がChromebookを所持して学びに活用し、校外施設として浦和運動場がある。グローバル教育においては、中学2年でのイングリッシュキャンプ(国内留学)、中学3年でのシンガポールへの研修旅行、全学年を対象とした一年間留学制度や夏季海外語学研修など、多様なプログラムを用意。自ら進んで学ぶことの意義を見出し、何事にもチャレンジする精神を育める環境が整えられている。

4位の城北は、「着実・勤勉・自主」を校訓とし、青年期の人間形成と大学進学を建学の精神とする男子校だ。6年を2年ずつの3期に分け、成長に適応した指導を行うことで可能性を飛躍的に広げ、個性を生かすことをめざしている。石神井川沿いの緑豊かな環境にあり、都内でも有数の約4万m²の広さを誇る。冷暖房完備の教室や大小ゼミ室、8つの理科実験室のほか、ICT教育とアクティブラーニング専用教室「iRoom」、全ホームルーム教室への65インチモニター設置など、ICT教育環境も整備されている。また、オーストラリア語学研修、城北イングリッシュ・シャワー(国内留学プログラム)、ターム留学、セブ島上級語学研修やネイティブ教員による授業など、グローバル教育にも力を入れている。

6位の駒込は文京区に位置し、徒歩数分圏内にある地下鉄3線が利用できる。地上6階、地下1階の校舎には、吹き抜けのある開放的な学び舎、語らいの場であるサンクンガーデン、5・6階には芸術、IT、家庭科、理科実験関係の心を豊かに育てる実習室などが揃っている。また、仏教主義の学校として、了翁会、涅槃会などの仏教行事があり、入学式は花祭り(灌仏会)の日に行われる。中高それぞれ体育祭や文化祭(玉蘭祭)、修学旅行(高校は海外)、中学独自の英語スピーチコンテスト、林間学校、合唱コンクール、中学2年の日光山研修、高校1年の比叡山研修、英語エッセイコンテストなど、学業だけではない、生徒が自らを鍛え、活躍できる行事が多く用意されている。

7位の土浦日本大中教の教育方針は、「多様化する世界において格差を乗り越え、国際社会に貢献できる人材の育成」だ。同校では英語教育に力を入れており、さまざまな外国籍の外国人教師と経験豊富な日本人教師の指導によって実践的な英語スキルを磨き、海外研修を通して異文化を理解・共感しあえる教養を身につけることをめざす。海外研修は、2年次にイギリスで約4週間の寮生活を体験。実践的な英語コミュニケーション能力を育むとともに、精神的な自立を促す。さらに、4年次にはアカデミックな環境が整ったケンブリッジで2週間の研修を実施。リサーチ学習を取り入れ、滞在中の調査に基づいて帰国後に論文を作成し、オープンハウス(文化祭)で発表を行う。

同じく7位の昌平は、埼玉県北葛飾郡杉戸町にある共学校。東武日光線杉戸高野台駅、JR宇都宮線・東武伊勢崎線久喜駅、東武伊勢崎線和戸駅の3駅からアクセスできる。「礼儀・勤勉・明朗」を校訓とし、「手をかけ 鍛えて 送り出す」をモットーとした“手づくりの人間教育”を展開。全国でも数少ないIB(国際バカロレア)ワールドスクールであり、中学は全生徒を対象に授業を実施するMYP(ミドルイヤーズプログラム)認定校だ。2019年度から高校にもIBコースを新設し、DP(ディプロマプログラム)認定校となった。施設も充実しており、インターナショナルアリーナ、図書室、情報教室、視聴覚ホール、体育館などがあり、体育館を除く全館が冷暖房完備。2011年には全面人工芝のグラウンドも完成した。

<表の見方>

首都圏の学習塾にアンケートを実施し、271学習塾の塾長、教室長から回答を得た。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント……として集計した。
無印は公立、◎印は私立を表す

【中学入試】学習塾が勧める中高一貫校ランキング2023 生徒や保護者の満足度が高い中高一貫校

<関連記事>
【中学入試】学習塾が勧める中高一貫校ランキング2023
 面倒見が良い中高一貫校
 入学時の偏差値に比べ、大学合格実績が高い中高一貫校
 最近、合格実績が伸びていると思われる中高一貫校
 グローバル教育に力を入れている中高一貫校
 理数教育に力を入れている中高一貫校
 ICT教育に力を入れている中高一貫校
 図書館が充実している中高一貫校
 校舎など施設、設備が充実している中高一貫校
 探究学習に力を入れている中高一貫校
 高大接続改革の取り組みを積極的に進めている中高一貫校

<PICK UP>

YouTube配信 【2023東大合格者速報ダイジェスト】学校図書館の素晴らしさwith声の教育社