低学年次から多面的なキャリア形成支援を展開し
全国トップクラスの実就職率を実現!
実践女子大学で培われる“就職力”に迫る。

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低学年次から多面的なキャリア形成支援を展開し 全国トップクラスの実就職率を実現! 実践女子大学で培われる“就職力”に迫る。

写真=左:文学部美学美術史学科卒業生 遠藤花連さん 右:文学部長 稲垣伸一教授

実践女子大学では、2019年度に学生サポートの新たなプラットフォーム「J-TAS」を導入後、教員と職員が連携する「教職協働」でのキャリア形成支援改革を推進してきた。学生には、学内外で多種多様な経験を積む「アクション総量の増加」を推奨し、その結果として2022年度卒業生の実就職率は前年度の94.0%から94.7%へとアップ。ここに大きく貢献したのが、前年度91.5%から94.5%へと躍進した文学部だ。では、学生はいかなるアクションを経て「就職力」を向上させていったのだろうか? 2023年3月に文学部美学美術史学科を卒業し、現在は株式会社日本経済新聞社に勤務する遠藤花連さんと、文学部長の稲垣伸一教授に話を聞いた。

低学年次から多面的なキャリア形成支援を展開し 全国トップクラスの実就職率を実現! 実践女子大学で培われる“就職力”に迫る。

教員も学生のキャリア形成にコミットする関係性に

文学部といえば、文学や歴史、哲学、芸術学などを専門領域とし、経済学や経営学、商学といった“実学系”の学部とは一線を画す“教養系”の学部という印象が強く、「就職には不利」とも考えられがちだ。そのような中で、日々の学びと卒業後の進路選択に関わるキャリア形成支援の融合を目指す取り組みにより、高い実就職率を実現させているのが実践女子大学文学部。転機となったのは、学生支援システムである「J-TAS」の運用開始と、教員と職員が連携して学生のキャリア形成支援に尽力する“教職協働”を重視する意識改革だ。

J-TAS始動後は、ゼミを担当する教員とキャリアサポート部の職員が、月1回のペースで4年生の就職活動状況を共有するようになった。そのため、ゼミでは必然的に就職活動の話題も出る。学生の就職活動をきっかけに以前と比べて教員と学生の関係性も変化してきたのだ。教職協働によるキャリア形成支援の効果について、文学部長の稲垣伸一教授は次のように説明する。
「かつてはアカデミックな指導とキャリア支援は明確に役割が分担されており、多くの教員はアカデミックな指導に専念しようとする傾向にあったのですが、現在は教員側からゼミ生の就職活動状況を把握しようと積極的に話をするようになりました。10年前に比べれば学生と対話する時間が格段に増え、学生との距離が近くなる好循環が生まれています」(稲垣教授)
こうしたキャリア形成支援改革が始まった2019年4月に入学した学生の一人が、現在は株式会社日本経済新聞社に勤務する遠藤花連さん(埼玉県・私立開智高等学校出身)だ。

1年次の反省をもとに、2年次から精力的に活動

「私は世界史や美術に興味があり、1年間の浪人生活を経て文学部美学美術史学科に入学しました。1年次は特に目指したい将来像もなく、大学生活を思う存分楽しもうと考えました。毎日のように友人と遊び、憧れていたカフェでのアルバイトも始めました。ただ、充実感はあったものの『何か一つの目標に向かって突き進む学生生活は送れていない』という自覚があったことも確かでした」(遠藤さん)

何かに熱中して打ち込む周囲の学生の姿を見てはうらやましくも感じ、思い悩むことも多かったという遠藤さん。1年次が終わりに近づくと、コロナ禍に突入したタイミングで自分を見つめ直す時間的な余裕が生まれ、自らの行動を変えることができたという。
「まずは大学で用意されているプログラムに片っ端から参加しました。根っこにあったのは、『1年次は大学生活を楽しむことを最優先にして過ごしてしまった』という反省と危機感。『自分の知見を広げて就職活動につなげたい』という一心で、藁にもすがる思いでした。プログラムを通した一番の収穫は、就職活動に向けた不安感を他の学生と共有でき、仲間と一緒に頑張っていこうと思えたこと。そして何よりも、意識の高い学生との交流が深まり、彼女たちの学生生活や就職活動に向けた考え方に触れて大きな刺激を受けました」(遠藤さん)

低学年次から参加できるプログラムを豊富に用意

遠藤さんが最初に参加したのは、キャリアサポート部からのメールで知った「JISSEN ME」(2022年度から「就活基礎ゼミ」として実施)。文学部の2年生を対象に2020年度にスタートし、遠藤さんは1期生となった。このプログラムの目的は、就職活動について学生同士が気負わず語り合い、振り返りの習慣化によって学生生活を充実させること。日常生活に関連する身近なテーマを取り上げたグループワークのほか、“お試し”でエントリーシートを作成してチェックしてもらうなど、本格的な就活に向けた土台づくりを行っている。この「JISSEN ME」で作成したエントリーシートに、遠藤さんが自分の強みとして書いたのは、大手新聞社が運営する学生新聞での記事の執筆や広告営業の経験だ。「エントリーシートは複数の人に見てもらった方がいい」と、より効果的な書き方のアドバイスを受けるなど、第三者による客観的な評価の大切さを実感したという。その後、さらに具体的な就職活動対策を進めるべく参加したプログラムが「Jミッション」や「大手・人気企業チャレンジプログラム」だ。

低学年次から多面的なキャリア形成支援を展開し 全国トップクラスの実就職率を実現! 実践女子大学で培われる“就職力”に迫る。
写真=就活基礎ゼミで指導する稲垣教授


「Jミッション」は、自治体と連携した地域活性化のための企画づくりや、企業との協働による新商品の開発など、実社会で学びを発展させる社会連携活動プログラムだ。企業から提示されたミッション(課題)に対して、約1カ月間にわたるグループワークでディスカッションを繰り返し、練り上げた解決策を企業担当者に向けて発表する。遠藤さんは、大手飲料メーカーの新規ビジネスのマーケティングに挑戦。一から企画を立ち上げるやりがいや面白さを知り、就職活動に向けたモチベーションも高まったという。また、「大手・人気企業チャレンジプログラム」は、難易度の高い大手・人気企業の選考突破を視野に入れた約7カ月間の就活特訓講座だ。2年生を対象に、月2回程度の講座のほか、夏期休暇には特別プログラムも実施された。従来のキャリア形成支援は「平等主義」のもと、すべての学生に同じプログラムを提供して成長を後押しするという思想だったが、このプログラムは大手企業を目指す特定の学生層にフォーカスしたもの。学生の個々の要望に応える新たなプログラムの一つとして開発され、遠藤さんは1期生として参加した。

なお、遠藤さんと同様に「JISSEN ME」や「大手・人気企業チャレンジプログラム」に参加した学生の多くが第一志望の企業に就職し、大学全体の実就職率よりも高い数字を叩き出している。「JISSEN ME」の参加者(文学部)52名の実就職率は96.1%であり、「大手・人気企業チャレンジプログラム」の参加者(全学)56名の実就職率は97.9%。非参加者を含めた実就職率はそれぞれ94.5%(文学部)と94.7%(全学)であるため、「本学のキャリア形成支援の有効性を遠藤さんたちが証明してくれた」と、キャリアサポート部の職員が口を揃えるほどだ。

“マインドセット”と“プログラム”を低学年次から提供するJ-TAS

ここまでいくつかのプログラムを紹介したが、一度整理しておきたい。実践女子大学の「J-TAS」は、学生が低学年次から自分のキャリアについて考える機会を提供するプラットフォームの全体像を表している。その上で、個別のプログラムは2つのタイプに分けることができ、「JISSEN ME」や「大手・人気企業チャレンジプログラム」はマインドセットを育成し、学生が自分自身をアップデートさせるためのプログラムだ。コンピュータに当てはめれば、OSのアップデート(マインドセット)の更新を目指すプログラムといえる。もう一方は、学生が実際に社会で多種多様な活動にトライするプログラム。コンピュータに当てはめれば、アプリケーション(プログラム提供)の役割を果たす。実践女子大学では社会連携活動を中心に300を超えるプログラム(アプリケーション)があり、学生は自身の興味に応じて自由に挑戦することができる。

これらの多様なプログラムは、キャリアサポート部を筆頭に複数の部署が用意しており、遠藤さんはキャリアサポート部が管轄する「J ミッション」に参加したほか、広報課の学生記者としても活動。さらに2021年に開設された社会連携推進室が運用するプログラムでは卒業生と交流できるプログラムに参加し、「大学の価値は自分が決める」という卒業生の言葉に感銘し、目標に向かって自ら道を切り拓くことへの思いを強くしたという。また忘れてならないのが、学科不問で履修できる共通教育科目の存在だ。「女性とキャリア形成」という科目は、第一線で活躍する社会人がゲストスピーカーとなり、仕事に対する熱意を語る授業。この授業を通して、遠藤さんは誇りを持って働く素晴らしさを知り、自分を奮い立たせることができたのだという。

こうして遠藤さんは、低学年次からキャリア形成支援プログラムをほぼフルスペックで活用した。学生が主体的にアクションを選択するという「J-TAS」の理想的な活用方法を実践し、内定獲得につなげたロールモデルといえる。特筆すべきは、それぞれのプログラムを通じて、就職活動対策やキャリア形成にダイレクトに役立つ資質を磨きながら、学科での専門的な学びを通して自身の考察力、表現力を高めてきたことが力となったことだ。遠藤さんは、大学でのあらゆる経験を糧に、それらを自身のキャリア形成につなげていったのだ。

学科での学びもキャリア形成のための不可欠な要素に

遠藤さんが在籍した文学部美学美術史学科では、洋の東西を問わず、古代から近代までさまざまな時代の美術史を学ぶことができるが、最も興味を持ったのは西洋近代美術史だという。
「例えば、19世紀のイギリス人画家であるジョン・エヴァレット・ミレイの《オフィーリア》という絵画は、女性が仰向けに横たわり川面に浮かぶ様子を描いた作品です。オフィーリアはシェイクスピアの『ハムレット』に登場する人物ですが、授業では「この女性は何をしていると思いますか」という問いが先生から投げかけられ、学生は気づいた点や自分なりの解釈をグループワークで発表し合います。他の学生のコメントを聞くことで想像力が磨かれ、多様な見方ができることを実感しましたし、自分が見落としていたことに気づくことができる喜びを感じました。授業では、画家の生涯や人物像、作品が描かれた時代背景や技法などを、美学美術史学科ならではの専門知識として吸収するだけではなく、世の中のさまざまな物事を考察する際にも役立てられる、柔軟なものの見方とそれを言葉で表現する力を養うことができたと思っています」(遠藤さん)

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写真=美学美術史学科 西洋近代美術史ゼミの様子


一般的に「経済学部や経営学部でマーケティングを学べば、社会で幅広く役立てられる」といったイメージがしやすい一方、遠藤さんが経験した絵画を題材にした学びからは同様のイメージを得ることは難しい。しかし、美学美術史学科では非言語で表現された事象を言語化する力を重視しており、こうした絵画などをテーマに言葉で表現するトレーニングを積むことによって洞察力や思考力が養われ、結果的には社会一般に広く適用可能な資質、頭の使い方がアップデートされるのだ。これは、実践女子大学が重視するキャリア形成における強み「ジェネリックスキル(汎用的能力)」に通ずる力でもあり、全国トップクラスの「実就職率」の根底にある「就職力」へとつながると考えられる。

アクティブでインタラクティブな授業スタイルを重視する文学部

そもそも実践女子大学の文学部では、グループワークやディスカッションをはじめ、アクティブでインタラクティブな授業スタイルを重視してきた伝統がある。少人数で学生に考えさせる演習形式の比率が高く、たとえ講義形式であっても、授業後には学生が手書きのリアクションペーパーを提出するほか、最近ではオンライン授業支援ツールを活用した提出方法も浸透。いずれの場合も、教員はコメントを添えて返却し、質問があれば回答する。こうした双方向性を確保する大切さは教員間で共通認識になっている。
「学生はリアクションペーパーを一生懸命書いてくれます。書く力も鍛えられますし、教員が質問に回答することで理解も深まり、学びへのモチベーションは高まります。優れた着眼点で的を射たコメントがあれば、それを次の授業で紹介することで他の学生への刺激になり、学び合いにもつながります。本学は少人数だからこそ丁寧に回答できますし、回を追うごとに学生のコメントが洗練されていくことで、教員も指導へのモチベーションが高まっていきます」(稲垣教授)

こうした教員とのやりとりについて、遠藤さんも次のように話してくれた。
「リアクションペーパーに質問を書くと、必ず先生が回答してくださいました。学生本位の親身な指導には感謝しかありません。また、学習面でどの先生に相談しても、就職活動でどの職員の方に相談しても、『一人で抱え込まずにいつでも相談していいよ』と話してくださり、大きな安心感がありました。就職活動が終わった4年生や卒業生からアドバイスをいただくことも多かったですね。コロナ禍では学生間のつながりが希薄になる中、学年を越えたつながりのおかげで前に進むことができました」(遠藤さん)

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写真=就職の相談をする学生と親身に対応する職員

学内での成長が、学外での成長を促進

遠藤さんが歩んだ道のりからわかるのは、実践女子大学の多彩な学習プログラムが、学生の多面的な成長に寄与しているということだ。あらためて遠藤さんに4年間の成長を振り返ってもらった。
「在学中は、学科の勉強に加えて共通教育科目やキャリア形成支援プログラムに参加することでチャレンジ精神と行動力が高まり、グループワークなどではリーダーシップも向上したと思います。高校までは自分のことで精一杯でしたが、4年間で協調性も育まれました。実は教職課程も履修して教員免許も取得したため、我ながら本当にたくさんのプログラムに参加したと思いますが、大変さは感じませんでした。また、卒業論文では現代のテーマに取り組み『ACジャパンのテレビCMから読み解く社会問題』を探究。とにかく自分の“好き”や興味をとことん追求できた4年間でした。いろいろな方のサポートを受けてストレスがない環境だからこそ、いくらでも頑張れるのが実践女子大学の魅力だと感じています」(遠藤さん)

低学年次から多面的なキャリア形成支援を展開し 全国トップクラスの実就職率を実現! 実践女子大学で培われる“就職力”に迫る。
写真=日本経済新聞社に就職した遠藤さん


なお、遠藤さんは学内でのアクションが、学外でのアクションにも変化を及ぼし、アルバイト先も自らのキャリア形成を見据えて変更した経緯がある。学内で芽生えた将来へのモチベーションを維持しようと、主体的に環境を変えてきたのだ。
「通信社でのアルバイトでは、まだ世には出ていないもののSNSなどでは注目され、近いうちに世間の注目を集めそうなトピックをリサーチする業務を担当し、記者に情報提供していました。また、別機関(専門誌)での違うアルバイトでは、自ら取材して記事を書く業務も経験しました。アルバイトを通して世の中には多様な考え方があることがわかりましたし、多くの情報が錯綜する中で“健全”な報道の大切さを学ぶことができました。また、メディアが意義深い活動を報道することによって社会を動かしていく必要性を感じたほか、自分にとって未知なるフィールドに飛び込んで多くの方と出会い、話を聞ける仕事がしたいという目標ができました」(遠藤さん)
こうした経験を経て遠藤さんは志望職種を絞り込み、就職活動では新聞社での記者職や広告営業職を志望。晴れて日本経済新聞社の広告営業職に就くこととなった。

2024年4月から新カリキュラムが始動。キャリア教育は新たなステージへ

実践女子大学では、2024年度の新入生向けから全学的に新カリキュラムがスタートし、文学部でも独自のキャリア教育が始動する。遠藤さんが参加した「JISSEN ME」を原点とする「就活基礎ゼミ」や、学外と連携して進められてきたプログラムの一部が単位化され、選択科目の「文学部キャリア科目群」として新規開講される。対象は1年次から3年次前期まで。少人数での演習科目が拡充されるほか、学科ごとに関連する領域の企業と連携を進め、企業人材を招いての合宿型をはじめ、PBL型の専門科目も導入する方針だという。
「遠藤さんのような意欲的な学生には、ぜひ1年次から履修してほしいですし、キャリア形成支援プログラムや共通教育科目のキャリア関連科目と組み合わせることで、大きな成長が期待できます。今後は実就職率のみならず、いかにキャリア形成のクオリティーを高めるかに焦点を当てていきます。本当に希望する業種や企業などへの就職のほか、大学院進学といった進路も含め、学生の満足度向上を次なる目標と考えています」(稲垣教授)

低学年次から多面的なキャリア形成支援を展開し 全国トップクラスの実就職率を実現! 実践女子大学で培われる“就職力”に迫る。
写真=文学部独自のキャリア教育を進める稲垣教授


実践女子大学の強みは、「実就職率」を押し上げる原動力として、将来を切り拓く「就職力」を高めてくれる点にある。「就職力」とは学生個々の力であり、大学としての力でもある。2024年4月には渋谷キャンパスに「国際学部国際学科」を創設するとともに、人間社会学部に「社会デザイン学科」を新設し、また人間社会学部の現代社会学科を「ビジネス社会学科」に名称変更し開設する。既存の学部学科の学生との化学反応によってさらに大学全体の力が磨かれ、実践女子大学の新たな魅力が生み出されていくことに期待したい。

〈参考〉
実践女子大学のキャリア形成支援改革(2022年公開 大学通信オンライン)
https://univ-online.com/prflag/19595/

実践女子大学 就職・キャリアについて(実践女子大学サイト)
https://www.jissen.ac.jp/career/teinennjishien/copy_of_index.html

実践女子大学 文学部について(実践女子大学サイト)
https://www.jissen.ac.jp/learning/bungaku/index.html