【中学入試】学習塾が勧める中高一貫校ランキング2024
図書館が充実している中高一貫校

写真＝中央大学附属中学校・高等学校

いつの時代も難しいのが学校選び。わが子にあった学校に進学させるためには、上手な志望校選びが必要だ。そこで役立てたいのがエキスパートの意見だ。首都圏の学習塾にアンケートを実施し、303学習塾の塾長、教室長から回答を得た。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント……として集計した。

1位の中央大附は、JR武蔵小金井駅の北西方、玉川上水沿いの閑静な場所に約5万m²の敷地を有する。1978年建築で日本図書館協会建築賞を受賞した図書館本館と、中学校舎に設けられた図書館分館がある。図書館本館には約20万冊の蔵書と約4,300タイトルの視聴覚資料を収蔵。高校図書館としては最大級の規模だ。図書館本館は、地下に視聴覚ホールと集密書庫を配置。天井高6ｍの1階フロアには3つの閲覧ゾーンと書架が配置され、3クラスの同時授業が可能だ。また、生徒も自由に利用できる2階の開架式書庫と個人閲覧席は、大学図書館や公共図書館レベルの規模を誇る。本館、分館合わせて専用PCが120台常設され、収蔵資料の検索のほか、8種のオンラインデータベースが利用できる。

2位の恵泉女学園は、1929年の創立以来、「思考力」と「発信力」の育成に力を入れてきた。その教育を支える「メディアセンター」は、生徒の自立的な学習を促すしかけを豊富に備えた特徴的な施設だ。1階から4階まで吹き抜けで作られた開放的な空間には、9万冊を超える蔵書を備える図書館としての機能のほか、1,980㎡（HR教室24室分）の広さに多様な施設が配置されている。目的に応じて使い分けができる「コンピュータ教室」のほか、「学習室」は可動式の机で、アクティブラーニングに対応。恵泉の歴史がわかる「学園史料室」、自習のための「キャレルデスク」、留学生の「国際交流コーナー」「放送室スタジオ」など、調べ学習や探究実験、英語の多読など、多くの授業で活用されている。

3位には市川がランクイン。同校の教育理念の一つ「第三教育」は、生徒が主体的に学び、自分で自分を教育する力（自学力）を磨くこと。同校は図書館をこの第三教育を具現化するための道場と捉え、図書館を中心とした学習のための情報拠点「第三教育センター」を設置している。開館時間は7時から18時で、始業前や放課後もフルに活用できる。約12万冊の蔵書を有し、毎年2,000〜2,500冊の書籍が新たに寄贈・購入されるという。また、「マルチメディアスペース」には24台のパソコンを常設、閲覧スペースは100席を超え、調べ学習やレポート作成などさまざまな場面で活用されている。図書委員の生徒も貸出業務や選書、読書フェアの企画に関わるなど、読書推進の場にもなっている。

4位の国府台女子学院は、「敬虔・勤労・高雅」の三大目標を掲げ、効率的により深い知識形成のできる体制のもと、自立した女性を育てる教育を推進。木のぬくもりあふれる校舎の中心には、生徒の自発的な学習を支える図書館を配置している。体育館とほぼ同じ教室10室分の広さのあるフロアは「ブラウジングエリア」「調べ学習エリア」「本の壁の部屋」の3つのエリアに分けられ、書架も文系・理系で分けられている。各生徒が自らの興味・関心を探究したり、クラスごとの学びのテーマによってエリアを使い分けたり、効果的な学びができるよう設計されている。また、朝早くから放課後まで学習に取り組める「自習室」や、少人数授業が行われる「選択教室」、生徒と話し合うための「面談室」も用意されている。

＜表の見方＞

首都圏の学習塾にアンケートを実施し、303学習塾の塾長、教室長から回答を得た。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント…として集計した。
無印は公立、◎印は私立を表す

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