【中学入試】学習塾が勧める中高一貫校ランキング2024
高大接続改革の取り組みを積極的に進めている中高一貫校
写真=三輪田学園中学校・高等学校
いつの時代も難しいのが学校選び。わが子にあった学校に進学させるためには、上手な志望校選びが必要だ。そこで役立てたいのがエキスパートの意見だ。首都圏の学習塾にアンケートを実施し、303学習塾の塾長、教室長から回答を得た。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント……として集計した。
1位の三輪田学園は、1887年創立。豊かな人間性と高い学力を併せ持つ「徳才兼備」の女性を育てるという教育理念のもと、137年にわたる女子教育の歴史を誇る。高大接続改革の取り組みとして、隣接する法政大学と2015年度に高大連携協定を締結。2023年度からさらに連携を深め、高3生を対象に法政大学各学部の教授による全12回の講座と、法政大学データサイエンス聴講制度がスタートしたほか、全15学部で最大30人の推薦枠が設定された。また、東京女子大学、津田塾大学とも連携協定を結び、東京女子大は同大キャンパスで学生とともに授業を受ける「1日東女生体験」、津田塾大とはオンデマンドで全学科の授業を無料視聴できたり大学図書館の利用できるほか、推薦枠の設定がなされている。
2位の日本学園は、1885年創立の東京英語学校が前身。「個」を尊重する自由闊達な校風のもと、「物事を広く深く理解する力」「自主性と創造力」「たくましい実践力」を身につけるための指導を行っている。高大接続改革の取り組みとしては、近隣に和泉キャンパス(京王線明大前駅)を擁する明治大学と、2022年に系列校連携に関する協定を締結。2026年度からは、明治大学の系列校として、明治大学付属世田谷中学校・高等学校へ校名を変更、同時に男女共学校となる。これに伴い、2029年度からは、明治大学への付属高等学校推薦入学試験による入学者の受け入れが始まる。卒業生のおよそ7割(約200人)以上が、明治大学へ推薦入学試験によって進学できる教育体制の構築を目指している。
3位の中央大附は、中央大学の併設校としての利点を生かした教育を推進。中学では、中央大学ロースクール(法科大学院)を訪問し、裁判員制度などについての授業や、大学院生とともに事件の有罪か無罪かを討論する法教育の授業を通して、法解釈や法手続きのあり方を学ぶ。高校は、文部科学省スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受けており、最先端技術に関わる研究者を招いて話を聞く「SSH講演会」や、高校3年の理系の生徒を対象とした「Project in Science Ⅱ」など、大学と連携したプログラムを展開。「Project in Science Ⅱ」では、中央大学理工学部の教授らから指導を受けながら、自らテーマ設定した自然科学分野の研究を行い、卒業研究として論文にまとめ、最後にプレゼンテーションを行う。
4位の東洋大京北は、井上円了が「諸学の基礎は哲学にあり」を建学の精神として、1899年に開校した京北尋常中学校が前身。2015年4月には、新校舎誕生とともに男女共学の東洋大学附属校となり、「東洋大学附属校推薦入学枠」が導入された。また、東洋大学と連携したさまざまなプログラムも展開。東洋大学で学ぶ留学生を招いて、英会話や簡単なゲームで交流するイベントのほか、「未来の科学者育成プロジェクト」では、同大の生命科学部、食環境科学部を中心とした教員や学生が中学3年および高校1年に対して連携講座を実施。少人数のチームで、課題発見から検証、発表までの活動を行う。このほか、大学訪問や附属3校高大連携プログラム「Summer Academia」なども実施している。
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<表の見方>
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首都圏の学習塾にアンケートを実施し、303学習塾の塾長、教室長から回答を得た。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント…として集計した。
無印は公立、◎印は私立を表す
【中学入試】学習塾が勧める中高一貫校ランキング2024