【中学入試】学習塾が勧める中高一貫校ランキング2024
入学時の偏差値に比べ、大学合格実績が高い中高一貫校
写真=京華中学・高等学校
いつの時代も難しいのが学校選び。わが子にあった学校に進学させるためには、上手な志望校選びが必要だ。そこで役立てたいのがエキスパートの意見だ。首都圏の学習塾にアンケートを実施し、303学習塾の塾長、教室長から回答を得た。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント……として集計した。
1位の京華は、6年間の中高一貫教育の利点を生かした計画的かつ効率的なカリキュラムで、一人ひとりの能力を最大限に伸ばす教育を行っている。中学校では「特別選抜クラス」と「中高一貫クラス」の2コース制。どちらのコースも2年生まで先取りをせず、基礎力の徹底を図る。また、全体の学力向上を主眼に、数学と英語は週に1時間、1クラスを2分割した習熟度別授業を展開。さらに、Z会添削やティーチングサポーター制度、放課後のキャッチアップ(指名補習)や卒業生サポーター制度などの支援体制を整え、中2からは英語力を強化できる「国際先進クラス」を設置している。
2位は駒込がランクイン。中学では、併設型中高一貫校の強みを生かして、ICTやグローバル教育はもちろんのこと、生徒の能力を引き出せるよう、インプットすることと並行して、表現力、主体性をより高く身につけることを重視。そのため入試の内容も多彩で、通常の2科(国算)や4科(国算理社)だけでなく、英語入試や、2つの特色入試(プログラミング入試、自己表現入試)、適性検査型入試を実施している。入学後は、まず中学で基礎学力の定着と応用力の充実を図り、高校では希望する大学への進学に向けて、高い学力を身につけることを目指す。また、中高ともに主要科目は標準よりも単位を多く設定し、タブレット端末を活用した授業により、多角的な学習を実現している。
3位は常総学院。中学での英語教育は、文法・読解の授業が週5時間と、ネイティブスタッフによる少人数制英会話を週4時間行い、4技能をバランスよく育成する。また、探究フィールド活動では、医学・科学・人文の3つのフィールドに分かれ、キャリアアップ講座や校外学習などの課外活動を通して、進路や社会への興味・関心を深めていく。高校では、生徒一人ひとりの目標達成のため、「特進選抜コース」、「進学選抜コース(プログレス、フロンティア)」のほか、東大や医学部など超難関大学を目指す成績上位者を選抜した「Exクラス」に分かれて学ぶ。さらに2025年度からは、進学選抜コース(プログレス)に、国際的な視野や異文化理解を身につける「国際協力探究クラス(ICクラス)」が新設される。
4位は桜丘。昨年の17位から大きく躍進した。中学では、1年の週7時間の英語授業のうち5時間をネイティブ教員が担当し、4技能をバランスよく育む。また、英語と数学の演習授業では習熟度別少人数クラス編成を採用。さらにAI機能を搭載した学習ソフトを活用して、一人ひとりに最適な個別トレーニングメニューを提供する。高校は、2021年度にコースを再編。最難関国公立大学合格を目指す「Super Academicコース」、3人に1人がGMARCH以上の進学を実現する「Academicコース」、2カ月間の海外語学研修と、英語力重視のプログラムでグローバルに活躍する力を育てる「Global Studiesコース」、企業インターンシップや探究活動を通じて社会で活躍する力を育てる「Career Designコース」の4コースがある。
5位の横浜隼人は、「必要で信頼される人となる」を校訓に掲げ、生徒の長所や個性を思い切り伸ばす教育環境を整えている。中学は、ゆとりをもって基礎学力が身につくカリキュラムと、全教科にアクティブラーニングを取り入れた「生徒主体の考える授業」が特徴。英語教育にも力を入れ、その集大成としてカナダ・バンクーバーへの1週間の語学研修を実施している。高校は「普通科」と「国際語科」があり、普通科は「進学」「特進」「特別選抜」の3コースを用意。国際語科は英語を中心としたハイレベルの文系進学を目指す。TOEFL、TOEIC対策やネイティブ教員による英語4技能を重視したEFLを取り入れるほか、1年次の終わりに実施される海外語学研修には全員が参加する。
6位の安田学園は「実業界の有用な人材の育成は社会発展の基礎である」という創立者の信念のもと、自ら考え学ぶ力を伸ばす授業と、課題を追究する教科外学習により、創造的学力を形成する「自学創造」の教育を実践。加えて、その力を社会に生かすため、思いやり・倫理観・道徳観を兼ね備えた人間力を育むことに力を入れている。同校では、中学1年から高校3年まで、すべての生徒が毎週オンラインで英会話を学ぶ。さらに、ニュージーランドでの語学研修、3カ月留学、韓国交流行事、ニューヨーク研修、第二外国語講座など、英語力向上だけではない、多様な視点や異文化への理解を深めるグローバルな学びの機会を多く用意している。
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<表の見方>
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首都圏の学習塾にアンケートを実施し、303学習塾の塾長、教室長から回答を得た。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント…として集計した。
無印は公立、◎印は私立を表す
【中学入試】学習塾が勧める中高一貫校ランキング2024