聖心女子大学の新学寮棟が完成 ─ 国際寮としても機能、これからのグローバル社会に適応できる人材を育成

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もみじ寮(左)とさくら寮(右)

もみじ寮(左)とさくら寮(右)=写真

聖心女子大学(東京都渋谷区)は2017年2月からキャンパス内すべての学寮の建替えを実施。2018年4月に「もみじ寮」、6月に「さくら寮」がオープンし、2019年1月の「中央棟(食堂棟)」の完成をもって、3棟構成の新学寮全てが完工した。

新学寮は国際寮としても機能する最新の設備を備え、留学生を含む多様な価値観を持つ学生が生活をともにし、互いに学びあうことができるユニット型の寮となっている。

聖心女子大学の学寮は、都心であるにもかかわらず緑豊かなキャンパス内に建ち、同大の教育理念でもある他者への理解、協力、貢献を日常生活の場で実践するための教育寮としても位置付けられている。

今回の全面建替えを機に、こうした理念を継承しながらも、次なる100年を見据え、社会情勢の変化等による学生ニーズの多様化にも十分に対応できるよう構成されている。

さらに、通年滞在を可能とし、学修や課外活動のほか、就職活動やボランティア活動等の充実に向けて利便性を高めた。また、これまでの学寮より100名増の約350名が収容可能となっている。

新学寮の特長

もみじ寮(地上6階建て)、さくら寮(地上8階建て)はすべて個室で、8人で1つのユニットを構成。ユニットごとに共用スペースを設け、ミニキッチン付のリビングルームや洗面所、トイレ・洗濯機等を設置し、ハウスリーダーと呼ばれる学生を中心に、自主的な管理や問題解決能力の育成を図る。

全体の共用設備として、自習室、祈りの部屋、畳の大広間、面談室、ピアノセル、大浴場、フィットネスジムなども用意されている。

また、全44ユニットのそれぞれに少なくとも一人は留学生を受け入れることにより、日常生活が国際交流の場となることを想定している。

中央棟(食堂棟)の特長

もみじ寮とさくら寮をつなぐ中央棟には、受付・事務室と食堂を設置。自然の採光が注ぐ解放的な食堂は、寮生の朝食・夕食の場であると同時に、日中は寮生以外の一般学生や教職員も利用可能なカフェテリアとして、学内の多角的な交流の場となる予定。

さらに、食堂には学内の各ホールと相互配信可能なAV設備が設置され、大スクリーンを利用して各ホールとの中継が可能となった。今後は、これらの設備を利用した学生主体のイベントも行われる場となることが期待される。

◆新学寮の詳細
都心とは思えない恵まれた環境の中で。「新」 学寮がオープン(聖心女子大学HP)
https://www.u-sacred-heart.ac.jp/life/dormitory.html 
中央棟(食堂棟)外観

中央棟(食堂棟)外観

中央棟(食堂棟)内部

中央棟(食堂棟)内部