全国857進学校の進路指導教諭が選ぶ
イチ押しの大学はここだ!
表Dの「グローバル教育に力を入れている大学」のトップは、調査開始以来10年連続で国際教養大。「面倒見が良い大学」と「教育力が高い大学」でともに4位、「小規模だが評価できる大学」で1位とさまざまな項目で評価が高くなっている。国際教養学部のみの単科大で、授業はすべて英語で行われ、卒業までに1年間の留学が必須だ。1年次は全学生が外国人留学生と寮生活を送る。5年で卒業する学生も多いが、就職実績は抜群だ。
合格者の高校を見ても、トップの3人合格校は、地元秋田の高校を除くと、岩手の盛岡第三、千葉の市川と昭和学院秀英、東京の東京学芸大付、神奈川の聖光学院、大阪の茨木と全国から集まっていることが分かる。
2位は国際基督教大、3位は上智大、4位は日本人学生と留学生が半数ずつの立命館アジア太平洋大、5位が早稲田大だった。上位は国際系の学部を設置している大学が目立つ。
表Eは「研究力が高い大学」で、トップは5年連続で東大だ。2位は京大で、この2校が突出して評価されている。3位は東北大で、「教育力が高い大学」と同じ顔ぶれになった。
進路指導教諭の考えには、大学にとっては研究と教育が、車で言えば両輪との考えが強い。研究に優れている大学は、教育の評価も高くなっている。以下、東京工業大、名古屋大、大阪大、九州大の順で、国公立大が上位だ。私立大トップは8位の東京理科大だ。
表Fは「改革力が高い大学」だ。トップは4年連続で近畿大。一般入試志願者数が6年連続日本一の人気大学だ。インフラ整備に力を入れ、校舎の建て替えを進めている。
また、新学部設置計画もあり、改革の手を緩めない。16年に新設され、1年次の後期から海外に全員留学する他大学に例を見ない国際学部は、来年初めて卒業生を送り出し、その就職実績にも注目が集まっている。
また、クロマグロの完全養殖に成功したのをはじめ、「研究力が高い大学」でも12位に入っているほど高い評価だ。2位は東洋大、3位は東北大、4位は早稲田大、5位は立命館大の順だった。