入学後、生徒を伸ばしてくれる大学ランキング2023(女子大学編)

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入学後、生徒を伸ばしてくれる大学ランキング2023(女子大学編)

写真=昭和女子大学 ビジネスコンテスト

多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「入学後、生徒を伸ばしてくれる大学(女子大学編)」だ。

1位は昭和女子大学と津田塾大学が25ポイントでランクイン。
昭和女子大学は、1988年に日本の大学として初めて、米・マサチューセッツ州に海外キャンパス「昭和ボストン」を開設した。昭和ボストンでの多様な留学プログラムや、米・中・韓・豪の5つの大学との「ダブル・ディグリー・プログラム」のほか、キャンパス内に隣接するテンプル大学ジャパンキャンパスとの同時開設科目や科目等履修制度、「TUJ+1プログラム」など、興味・関心に応じたグローバルな学びに挑戦できる環境がある。また、学生が企業や地域と課題解決に取り組む「プロジェクト学修」では、大学での専門的な学びを社会で応用していく力を養う。現在、各学科・年次で多様なプロジェクトを進めているほか、「現代ビジネス研究所」が中心となって学部横断的なプロジェクトの拡充・開発を進めている。



3位は東京女子大学で22ポイント。4位は日本女子大学で12ポイント。
日本女子大学は、1901年の創立以来、女性のための高等教育機関のパイオニアとして、女性人材の育成に取り組んできた。2023年には国際文化学部を、2024年には建築デザイン学部を開設し、2025年には食科学部(仮称)を開設予定(構想中)だ。女子総合大学として、文理融合の多様な教育環境を推進している。少人数教育を徹底し、学生一人ひとりの主体的な学修活動を教員が支援。その集大成が、全員が取り組む卒業論文(卒業研究・卒業制作)だ。一方、キャリア支援課では、1年次から段階的に就職ガイダンスや各種講座を開講。企業向けの業界研究・職種研究のほか、教員採用試験や公務員試験向けの対策なども実施している。また、学生に随時アンケートを行って個別相談など個々に応じた就職支援も魅力だ。



5位は大妻女子大学と清泉女子大学が10ポイントで並んだ。

大妻女子大学は、「家政」「文」「社会情報」「人間関係」「比較文化」の5学部と短期大学部、人間文化研究科からなる女子総合大学だ。「学び働き続ける自立自存の女性の育成」を大学の使命の一つに掲げ、国際性やリーダーシップ、専門性を養う教育を展開している。2023年度からは、社会のあらゆる分野に主体的に関わる力を育成することを目的に、全学共通科目に新たな3科目を設置した。「データサイエンス科目」は、データサイエンスやAIへの関心を高め、活用するための基礎知識と技術を学ぶ。「SDGs科目」では、SDGsの意義や課題への理解を深める。そして「リーダーシップ科目」では、さまざまなロールモデルを通して自らのリーダーシップ論を再構築し、次の時代を生き抜く力を養う。

清泉女子大学は、キリスト教ヒューマニズムを建学の精神とし、「VERITASetCARITAS(まことの知、まことの愛)」をモットーに、小規模大学ならではの教育を実践。少人数クラスでの授業が中心で、いずれの学科も基礎をしっかり学び、高度な専門分野にも無理なく進めるカリキュラムを用意している。全学科共通の科目群では、社会に出てから生かせる幅広い知識・教養を習得する科目が充実。また、語学教育も重視している。英語は全学科共通で1・2年次に必修とし、少人数クラスで実践的な運用能力を身につける。さらに、国際交流も教育の重要な柱の一つと位置づけ、英語圏やスペイン語圏を中心に、長期の国外留学制度や短期の海外研修制度を用意するなど、積極的な支援を行っている。

<表の見方>

全国の約2000進学校を対象にアンケートを行い、645校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
学校名の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。

 

入学後、生徒を伸ばしてくれる大学ランキング2023(女子大学編)

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