就職に力を入れている大学ランキング2023(中国・四国編)
写真=広島工業大学
多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「就職に力を入れている大学(中国・四国編)」だ。
1位は高知工科大学で22ポイント。2位は広島大学で19ポイント。3位は美作大学で9ポイント。4位は広島工業大学で6ポイント。
4位の広島工業大学は、入学直後から就職支援がスタート。1・2年次の早い段階から各業界の企業や工場を訪問して職業観を養い、3年次にはインターンシップを通して技術者として必要とされる専門力や、社会人として必要な力を養成する。また、県外で就職活動を行う際の旅費の支援など、遠方での就職活動もサポート。女子学生の主体的な活動を支援する「女子学生キャリアデザインセンター」も設置している。さらに、就職先の開拓や企業との情報交換なども積極的に行い、約400社の企業が参加する業界研究会や学内合同会社説明会を実施している。同大学教職員と企業の人事担当者の情報交換会では、採用動向などの最新情報をお互いに共有。卒業生の相談にも応じており、離職率の低減に向けた取り組みも進めている。
5位は鳥取大学、島根県立大学、岡山県立大学、山口県立大学、松山大学が5ポイントで並んだ。今回は松山大学を取り上げる。
松山大学は、2023年に創立100周年を迎えた。「経済」「経営」「人文」「法」「薬」の5学部6学科を有する、私立総合大学だ。キャリア・就職支援においては、早期から就職への意識を高められるように、1年次からキャリアセンターによるカウンセリングを実施。随時開催するガイダンスも小規模での開催を重視し、面接指導を中心とした個別サポートを行っている。また、全国で活躍する約8万人の卒業生が集まる同窓会組織「温山会」が学生の就職活動をバックアップ。同大と首都圏をつなぐ「東京オフィス(MTO)」も設置し、キャリア支援の専門スタッフが常駐して就職活動やインターンシップの支援、温山会東京支部との連携など、学生の活動を幅広く支援している。
<表の見方>
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全国の約2000進学校を対象にアンケートを行い、645校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
学校名の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。