就職に力を入れている大学ランキング2023(東京編)
写真=明治大学和泉キャンパス(杉並区)にオープンした新教育棟「和泉ラーニングスクエア」
多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「就職に力を入れている大学ランキング(東京編)」だ。
1位は明治大学で417ポイント。14年連続の1位となった。各キャンパスには相談員が常駐し、学生一人ひとりの相談に対応。企業とコラボレーションした支援行事の実施や、模擬面接・エントリーシート添削などの選考対策、長年のノウハウをつめ込んだ「就職活動手帳」の全学生への配付など、明治大学独自のさまざまな取り組みを展開している。また、1・2年次のキャリア支援にも力を入れ、社会との接点の創出を主眼に多様なプログラムを実施。社会人へのインタビューなどを行う「Career Design Program」、約200社の協力企業で3日間、15時間以上のインターンシップを行う「Meiji Job Trial」、企業・自治体から出題された課題にグループで取り組むPBLプログラム「MEIJI Challenge Program」などが特徴だ。
2位は早稲田大学で162ポイント。学生自身が納得できる進路選択の実現に向け、全学的な教育資源を活用したキャリア形成支援を展開。全学年対象のキャリア形成支援プログラムや就活生対象の就職活動支援行事といった実践的なプログラムのほか、キャリア・就活個別相談、学生キャリアアドバイザー制度など、幅広い支援体制がある。また、学生の多様な進路選択に対応する「U・I・Jターンイベント」「外国人学生向けキャリアイベント」「公務員・教員志望者向けイベント」を開催。さらに、起業を目指す学生には「アントレプレナーシップ人材育成プログラム」を用意し、起業の実現に向けたコンサルティングサービスや学内施設の貸し出しなど、スタートアップ創出を支援している。
3位は法政大学で120ポイント。キャリアセンターでは、低学年から受講できる「キャリア形成関連科目」を用意。入学から卒業まで、全学生を対象に「自ら考え行動する」自主性を促しながらサポートするキャリア形成支援を展開している。専門スタッフによる個別相談は対面とオンラインが選択可能。公務員講座や自主マスコミ講座、法職講座など、職種別の特別講座も実施している。さらに、公務員や法曹を目指す学生を支援する「公務人材育成センター」、教職に関するシンポジウムや教員採用試験に向けた講座、模擬面接などを実施する「教職課程センター」、会計専門職を目指す学生を支援する「高度会計人育成センター」など、各種センターによる資格取得のためのサポート体制も万全だ。
<表の見方>
-
全国の約2000進学校を対象にアンケートを行い、645校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
学校名の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。