【中学入試】学習塾が勧める中高一貫校ランキング2023
グローバル教育に力を入れている中高一貫校

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【中学入試】学習塾が勧める中高一貫校ランキング2023 グローバル教育に力を入れている中高一貫校

写真=三田国際学園中学校・高等学校

いつの時代も難しいのが学校選び。わが子にあった学校を目指して、上手な志望校選びが必要だ。そこで役立てたいのがエキスパートの意見だ。首都圏の学習塾にアンケートを実施し、271学習塾の塾長、教室長から回答を得た。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント……として集計した。

1位は三田国際学園、2位は八雲学園、3位は広尾学園がランクイン。4位は昌平、5位は公文国際学園、6位は渋谷教育学園幕張と続いた。

1位の三田国際学園は、「THINK&ACT」「INTERNATIONAL」「SCIENCE」の3つのキーワードのもと、世界標準の教育を展開。一般生と帰国生がともに学ぶ「インターナショナルサイエンスクラス」は、副担任を務めるInternational TeacherがHRや行事にも関わる。日本語と英語が飛び交う環境があり、2年間で1つのテーマに取り組む「基礎ゼミナール」など、多様な学びが用意されている。帰国生が多数を占める「インターナショナルクラス」は、中学3年次にターム留学または長期留学に参加でき、英語力の向上だけでなく、グローバルマインドを身につける。高校では日本とオーストラリアの2つのカリキュラムで学ぶデュアルディプロマプログラムで、同校に通学しながら海外の高校卒業資格の取得をめざす。

2位の八雲学園は、「グローバル教育」と「文化体験」を中心とした教育が特徴だ。創立から85年を迎えた2023年度から全学年が男女共学となった。中学では、進路指導・英語教育・チューター方式・文化体験の4つの柱を指導の中心に据え、特色ある教育を実践。特に英語は、授業数が3年間で26時間と多く、「レシテーションコンテスト」「英語劇」「英語祭」「スピーチコンテスト」などを通して実践的な使える英語を効果的に学ぶシステムがある。授業でも1年次からネイティブの教員のみの授業を週4時間設けるなど、妥協のない指導を行っている。また、高校では2020年度より海外大学推薦制度(UPAA)を導入。2023年はシェフィールド大学をはじめ7校に合格するなど、海外大学進学も推進している。

3位の広尾学園は、「次世代を担う生徒たちにふさわしい環境と機会を提供する」というミッションのもと、革新的な教育を展開している。中学・高校ともに海外の名門大学への進学が可能な「インターナショナルコース」を設置。中学では、高度な英語力を持った生徒を対象とする「アドバンストグループ」と、入学後に高度な英語力を身につける「スタンダードグループ」に分かれて学ぶ。日常的に基礎学力を高めることを重視し、英語と数学の学年ごとに必要な学力を、短時間の学習の積み重ねによって身につけていく「朝の学習」も特徴的なプログラムだ。高校のインターナショナルコースは「アドバンストグループ」のみとなり、各分野の高い専門性を持つ25人の外国人教師による授業のもと、国内外の名門大学合格を目指す。

4位の昌平は、全国でも数少ないIB(国際バカロレア)ワールドスクールだ。全教員が一丸で取り組む英語教育計画「パワー・イングリッシュ・プロジェクト」を軸に、世界に通用する英語力と国際感覚を養い、「英語の勉強は大学に合格するためだけでなく、世界へ羽ばたくために必要であること」を実感させている。中学は全生徒を対象に授業を行うMYP(ミドルイヤーズプログラム)認定校であり、高校もIBコースを設置。DP(ディプロマ・プログラム)認定校として世界基準のカリキュラムを用意している。語学力と国際感覚を磨くオープンスペース「インターナショナル・アリーナ」にはネイティブ教員が常駐。その他、姉妹校提携を結ぶオーストラリアの2校での2週間の短期語学研修などがある。

5位の公文国際学園は、教育目標の1つである「国際社会で活躍できる広い視野と行動力を持つ人間の育成」のもと、さまざまな実践を行っている。英語については、入学時の英語学習の経験度により、少人数での経験度別の授業を展開。帰国生中心のクラスはネイティブ教員の授業が7割、日本人教員の授業が3割、その他のクラスは日本人教員の授業が7割、ネイティブ教員の授業が3割。また、高校2年次には「LEE」と呼ばれる英語で学ぶ約1週間の研修行事がある。ニュージーランド・大分(APU=立命館アジア太平洋大学)から行き先を生徒が選択し、大学を活動の拠点として、大学生とのディスカッションやフィールドワークを通じて、現代におけるさまざまな課題について学ぶ。

6位の渋谷教育学園幕張は、帰国生や留学生の受け入れや海外研修、留学の制度など、異文化に触れる機会を多く設けている。2014年には文部科学省よりスーパーグローバルルハイスクールに指定された。中学3年次からは放課後に第二外国語講座を開講しており、希望者は、中国語、フランス語、スぺイン語、ドイツ語、ハングルのうち1科目を選択して受講することができる。さらに、同校は海外大学への進学を希望する生徒もいるため、国内大学希望者と同じように海外大学の進学をサポートするネイティブの海外大学進学専門カウンセラーを中心とした支援体制を整えている。

<表の見方>

首都圏の学習塾にアンケートを実施し、271学習塾の塾長、教室長から回答を得た。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント……として集計した。
無印は公立、◎印は私立を表す

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