入学後、生徒を伸ばしてくれる大学ランキング2022(女子大学編)
写真=神戸女学院大学
多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「入学後、生徒を伸ばしてくれる大学ランキング(女子大学編)」だ。
1位は神戸女学院大学で11ポイント。1875年(明治8年)の創立以来、「キリスト教主義」「国際理解の精神」「リベラルアーツ教育」を教育の柱に、社会に貢献できる女性を育成してきた。少人数教育が特徴で、1クラス約15人という少人数の授業は学生の発言の機会も多く、コミュニケーション力が培われるほか、実験や実習にも全員が参加できる環境が整っている。また、全学科共通英語教育も特徴の一つ。英語の基本表現やディスカッションの仕方など、各学科の専門領域も英語で学ぶことができる。期間や目的に応じた多様な留学・研修プログラムも用意され、協定校・提携校は世界に30カ所以上。プログラムによっては留学・研修期間の学費のうち、4分の3が免除される。
2位は津田塾大学と日本女子大学が10ポイントで並んだ。
津田塾大学は、教員と学生の距離が近く、アットホームな雰囲気の中、専門性の高い学びを追究する少人数教育が特長。中でも「英語の津田」と呼ばれるように先進的な英語教育で知られ、英語4技能をバランスよく鍛え、アカデミックな論文が書けるレベルにまで到達する「グローバルに活躍できる女性」を育成している。学芸学部では個々の能力を無理なく向上させるため、習熟度別クラス編成「PACE(Preficiency-Adjusted Classroom Environment)」を導入。学科ごとに独自のプログラムを展開している。一方、課題解決能力に焦点を当てた総合政策学部の英語プログラムでは、交渉力や調整力を重視した実践的なコミュニケーション力を養う学びが用意されている。
日本女子大学は、家政学部、文学部と、私立女子大学唯一の理学部、日本初の人間社会学部、2023年度に開設した国際文化学部の5学部15学科4専攻、大学院には5研究科17専攻を擁する。2024年には建築デザイン学部(仮称)の開設を予定しており(構想中)、女子総合大学として文理融合の多様な教育を推進している。2021年には、全学対象の情報教育の科目群が文部科学省の「数理・データサイエンス・AI教育プログラム(リテラシーレベル)」に認定された。さらに、「キャリア教育認プログラム」「社会連携育認定プログラム」「AI、データサイエンス、ICT教育認定プログラム」の3つの学内認定制度を設置し、専門教育とともにこれらを履修することにより、豊かな思考力・表現力・実践力を身につけることができる。
<表の見方>
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全国の約2000進学校を対象にアンケートを行い、624校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
設置の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。