グローバル教育に力を入れている大学ランキング2022(九州編)
写真=立命館アジア太平洋大学
多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「グローバル教育に力を入れている大学ランキング(九州編)」だ。
1位は立命館アジア太平洋大学で234ポイント。学生の約半数が世界102カ国・地域(2022年11月1日時点)から、教員の約半数が世界23カ国・地域(2022年5月1日時点)からという、きわめて多様なバックグラウンドを持つ学生や教員が集うキャンパス。それぞれ言語や文化、価値観などが全く異なる者たちが集い、授業や日々の生活の中で混ざり合いながら時に衝突し、互いの違いを認め合うという体験を通して学んでいる。日本語と英語の二言語で授業を開講する日英二言語教育を導入しており、日本語基準で入学した学生は卒業するまでに、英語で開講される科目を20単位以上修得する必要がある。そのため、高校で身につけた英語力を国際社会で通用するレベルにまで高めることができる。また、英語以外に中国語、韓国語、ベトナム語、タイ語、マレー語・インドネシア語、スペイン語を学ぶことも可能だ。
2位は九州大学で29ポイント。3位は福岡女子大学で16ポイント。
福岡女子大学は、学生の約75%が卒業までに海外留学を経験する(コロナ禍前実績)。協定先は24カ国・地域の35大学・学部にのぼり、交換留学、語学・文化研修、海外体験学習、海外研修など、長期・短期のさまざまな海外留学プログラムを通して、国際的な感覚を身につけることができる。また、1年次の全員が「国際学友寮なでしこ」で生活する全寮制教育を実施。留学生とともに過ごすことで海外を日常的に体験し、異文化に対する理解力や自律するための基礎をつくる。さらに学内では「外国語コミュニケーション」に力を入れ、全学科必須の学術英語プログラム「AEP(Academic English Program)」や、留学疑似体験プログラム「English Village」、学生主体の語学学習イベントを通して、世界に通じるコミュニケーション能力を磨くことができる。
<表の見方>
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全国の約2000進学校を対象にアンケートを行い、624校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
設置の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。