改革力が高い大学ランキング2022（九州編）

ランキング 2023.05.08

写真＝立命館アジア太平洋大学

多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「改革力が高い大学ランキング（九州編）」だ。

1位は九州大学で28ポイント。2位は九州産業大学で26ポイント。
九州産業大学は、文系、理工系、芸術系の10学部22学科5研究科を擁する総合大学だ。2022年には学部を問わず全学生が学べる「AI・データサイエンス副専攻」を導入。2023年からは新たに2つのプログラムをスタートさせた。まず、「KSUアドバンストプログラム」は、卒業後の目標が明確化されている学生を選抜し、少人数制のもとで目標達成に必要な資格やスキルを効率的に身につけるというもの。また、「グローバル・フードビジネス・プログラム」は、所属学部の知識を基礎にフードビジネスに関する深い知見と地域に根ざした視点を養いながら、語学力と実践力を磨くことで、グローバル化するフード産業で活躍できる人材を育成する。

3位は佐賀大学で25ポイント。4位は立命館アジア太平洋大学で10ポイント。
立命館アジア太平洋大学は、2023年春に「サステイナビリティ観光学部」を新設。専門教育科目としては「持続可能な開発」と「持続可能な観光」に共通する基盤となる9領域を設定。「環境学」「国際開発」「資源マネジメント」「地域づくり」「データサイエンスと情報システム」「社会起業」「観光学」「ホスピタリティ産業」「観光産業」という9つの専門科目群から、学生自身が学びたい科目を選択して組み合わせることができる。現場での実践も用意され、国内外でのフィールドスタディや専門インターンシップなど、課題解決型学習を多く取り入れ、国際機関・企業・地域等との連携を実施。理論と実践の往復を通じて、さらなる理解の深化を目指す。

5位は福岡工業大学で9ポイント。面倒見の良さにおいても定評のある同大だが、ニューノーマル社会に対応すべく「FIT-DX（福岡工業大学デジタルトランスフォーメーション）」を推進。「情報基盤センター」が中心となり、同大独自の学修支援システム「myFIT」や学習ポートフォリオ「FIT-AIM」のほか、さまざまなオンライン授業ツールや高度情報ソフトウェアを活用して、入学前から卒業まで、学生の学修・学生生活をサポートしている。また、附属図書館「FITLink」には、ICT機能を融合したラーニング・コモンズのほか、電子書籍や各種オンラインサービスが充実。さらに、「モノづくりセンター」には3Dプリンタのほか最新の機器が揃うなど、学生の学びを支える環境が整備されている。