就職に力を入れている大学ランキング2022(中国・四国編)
写真=松山大学 文京キャンパス
多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「就職に力を入れている大学ランキング(中国・四国編)」だ。
1位は10ポイントで広島大学、高知工科大学、松山大学が並んだ。今回は、高知工科大学と松山大学を取り上げる。
高知工科大学は、1997年に開学した公立大学。クォータ制や学群・専攻制、必修科目のない全科目選択制など、独自の教育を展開している。少人数教育を重視し、1年次から学生一人ひとりに指導教員がつく「指導教員制」を採用。この指導教員に加えて就職担当教員、さらには企業の研究開発部門やマネジメント部門などで活躍してきた実務経験者が「教育講師」として各学群に所属し、学修や進路、就職活動など学生のさまざまな相談に応じている。4年間を通したキャリア科目のほか、インターンシップも充実。四国だけでなく首都圏・関西圏をはじめ200以上の企業で実施しており、タイやベトナムで約1カ月にわたって就業体験を行う「海外インターンシッププログラム」も用意されている。こうした取り組みにより、2001年卒業の1期生以来一貫して90%台の就職実績をあげている。
松山大学は、2023年5月に創立100周年を迎える。「真実」「実用」「忠実」の3つの「実」からなる「三実」を校訓に掲げ、実学を重視した教育で社会に貢献できる人材を育成してきた。キャリア・就職支援においては、学生が主体的に進路や将来について考えることができるよう、2年次からキャリア形成プログラムを実施。キャリアセンターでは、各種ガイダンスやセミナーを実施するほか、早期から学生の希望や特性に応じたアドバイスができるよう、個別サポートを行っている。また、全国で活躍する約8万人の卒業生が集まる同窓会組織「温山会」が学生の就職活動をバックアップ。同大と首都圏をつなぐ「東京オフィス(MTO)」も設置し、キャリア支援の専門スタッフが常駐して就職活動やインターンシップの支援、温山会東京支部との連携など、学生の活動を幅広く支援している。
<表の見方>
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全国の約2000進学校を対象にアンケートを行い、624校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
設置の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。