1月13日・14日に大学入学共通テスト実施
文部科学省・各大学は被災受験生への対応を発表

入試
1月13日・14日に大学入学共通テスト実施 文部科学省・各大学は被災受験生への対応を発表

今週末の13日・14日に、大学入学共通テストが実施される。国公立大入試や、共通テストを利用する私立大一般選抜の受験を予定している生徒は、今が正念場だ。

24年度共通テストの志願者数は49万1913人で前年と比べ4.0%減少。現役志願率(高等学校卒業見込者のうち共通テストに出願した者の割合)は過去最高の45.2%。志願者数に現役生の占める割合は0.1%アップと昨年並みだが、高校卒業見込者が4.4%減少していることを考え合わせると、現役生の共通テストへの志向が高まっているといえるだろう。

4回目となる今年の共通テストは、来年(25年度)からの新課程入試を控え、内容や形式に大きな変更はなさそうだ。過去問も3年分ある。現行課程最後という緊張感はあるが、24年度は「大学・高専機能強化支援事業」による情報系学部新設を中心とした国立大の定員増、公立大1校の新規参加など、ささやかながらチャンスが広がっている。

その一方で、私立大「共通テスト利用方式」を志望する私立大専願者は、大手予備校によると減少傾向という。大学入試の比重が年内入試にシフトしている影響もある。

受験上の注意については、新型コロナウイルス感染症が5類に移行したことで、感染症対策が大きく変更された。インフルエンザや新型コロナウイルス感染症などに罹患中の者が受験できないことに変わりはないが、マスク着用は個人の判断になり、健康観察記録や健康状態チェックリストも不要になった。

なお、今月1日に最大震度7を記録した「能登半島地震」で被災した生徒に対しては、文部科学大臣が3日に開かれた会見の際に、共通テスト追試験を受験できるようにすると発表したのをはじめ、さまざまな措置が講じられる予定だ。9日の時点では、共通テストの受験票を紛失した場合は試験会場で仮受験票を発行すること、追試験の会場に金沢大学角間キャンパスを追加することなどが大学入試センターから発表されている。また、文部科学省では、被災受験生に対する出願期間の延長や出願手続き方法、出願書類の事後提出、別日程への振り替え受験などの柔軟な対応や、受験料減免、入学手続き期間の延長などを各大学に求めた。

これを受けて各大学は、被災受験生への具体的な対応について公表を始めている。大学通信のニュースサイト「大学プレスセンター」では主な大学の被災学生や被災受験生への対応をまとめたリンク集を公開中だ。詳細は下記アドレスを参照のこと。

「令和6年能登半島地震」に関する主な大学の対応について(大学プレスセンター)
https://www.u-presscenter.jp/article/post-52360.html