大学入学共通テストの平均点(中間集計)発表
理科②などで平均点がアップ

入試
大学入学共通テストの平均点(中間集計)発表 理科②などで平均点がアップ

1月13日・14日に行われた大学入学共通テストの平均点(中間集計)が大学入試センターから発表された。

主要19科目(英語リーディング、英語リスニング、国語、数学I・数学A、数学II・数学B、世界史B、日本史B、地理B、現代社会、倫理、政治・経済、「倫理、政治・経済」、理科①物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎、理科②物理、化学、生物)の平均点を23年度(確定分)と比べると、11科目でアップした。

教科・科目別に見ていこう。

英語リーディングは53.28点、難易度は昨年並みだが、センター試験も含め過去最低となった昨年より0.53点ダウンした。リスニングは68.50点で6.15点アップした。

国語は57.86点(100点満点に換算)で4.99点アップ。4年連続の下降がストップした。

数学は、数学Ⅰ・数学Aが54.35点で、1.30点ダウン。問題のページ数が昨年よりさらに増加し、難化。数学Ⅱ・数学Bは61.03点で0.45点ダウン。昨年は平均点が18点アップしたのに対し、24年はやや難化した。

理科は理科①(50点満点)の化学基礎が28.91点で0.51点ダウンしたが、物理基礎が30.91点で2.72点アップ、生物基礎が32.71点で8.05点アップ、地学基礎は36.71点で1.68点アップした。

専門理科の理科②はいずれも平均点が上昇。物理は64.38点で0.99点アップ。昨年得点調整の対象となった生物と化学は、ともに易化。化学が56.86点で2.85点、生物は55.72点で7.26点アップした(いずれも調整後の平均点との比較)。

地理歴史は、日本史Bが58.03点で1.72点ダウン。世界史Bは63.03点で4.60点アップ、地理Bは68.38点で7.92点アップと24年度の教科の中でも上昇が大きかった。公民は現代社会が57.44点で2.02点ダウン、倫理が57.09点で1.93点ダウン、政治・経済が46.02点で4.94点ダウン。「倫理、政治・経済」は62.02点で1.43点アップした。

平均点が下がった8科目では、政治・経済の4.94点ダウンが最大で、他は0~2点ダウンにとどまった。まだ中間集計の段階だが、地理歴史や理科①、理科②生物などの平均点がアップしたのを受けて、国立型の総合点もアップするとみられる。

なお、1月27日・28日に実施される追試験は、能登半島地震の被災者19人を含む1628人が受験を許可された。また、文部科学省は被災受験生のための個別入試相談窓口を開設。すでに受験予定の大学に相談した上で、困りごとのある受験生に対応する。

このほか、被災学生や被災受験生への各大学の対応については大学通信のニュースサイト「大学プレスセンター」のリンク集をご覧ください。

「令和6年能登半島地震」に関する主な大学の対応について(大学プレスセンター)
https://www.u-presscenter.jp/article/post-52360.html