大学入学共通テスト「理科②」で得点調整
私立大の共通テスト利用方式は上智大が大幅増

入試 小松 栄美
大学入学共通テスト「理科②」で得点調整 私立大の共通テスト利用方式は上智大が大幅増

大学入試センターは、今月14日・15日に行われた大学入学共通テスト(本試験)の理科②において、得点調整を行うと発表した。理科②の各科目間に20点以上の平均点差が生じ、これが試験問題の難易差に基づくものと認められたためだ。対象科目は受験者1万人以上の化学、生物。得点調整により、化学の平均点は5.45点アップし54.01点に、生物は8.72点アップし48.46点になった。平均点の最終発表は2月6日に行われる予定だ。

共通テストの平均点が上昇した結果、大手予備校によると難関国立大の志願者が増加傾向という。国公立大二次試験の出願受付は23日から始まり、2月3日に締め切られる。

私立大の共通テスト利用方式は、共通テストの実施前に出願を締め切る大学も多い。23年度は、全体でほぼ昨年並みの志願者数となっている。現時点では集計中のところがほとんどだが、13日までに出願を締め切った主な大学の出願状況を見てみよう(*を付した大学は13日以降の締め切り)。

首都圏難関大では、上智大(確定)で120%増加し、昨年の倍以上の志願者数になった。これまでの4教科型に3教科型が加わり2方式になったためで、国公立大志望者だけでなく私立大専願者にも受験しやすく、志願者層が広がった。3教科型の人気が志願者数を押し上げた。早稲田大*(集計中・24日現在)は、現時点では8%減となっている。

MARCH(明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)は、立教大(確定)は5%増、昨年増加が目立った青山学院大*(確定)は8%減。他の3校は集計中だが、中央大(24日現在)7%増、明治大(23日現在)が6%増、法政大(24日現在)は4%増と増加している。青山学院大は昨年大きく増加し、難化したと見られ敬遠されたのだろう。このほか、共通テスト利用方式で増加が目立つのは、学習院大(集計中・23日現在)23%増、明治学院大(確定)59%増など。明治学院大は全学部で増加しており、中でも社会は昨年の3.6倍と大きく増えた。ただ、両大学ともに昨年は減少しており、その反動による増加だろう。

近畿圏では、同志社大(確定)が22%増、関西学院大(確定)が19%増、立命館大(集計中・24日現在)が8%増、関西大*(確定)が5%増と、人気大ではいずれも増加した。

共通テスト利用選抜の前期は、昨年のデータを読み込んで出願した生徒が多かったようだ。2月、3月に出願を受け付ける大学の中には、明治大や中央大、駒澤大、専修大といった人気校もある。共通テストの平均点が上がったことで、中期や後期の志願者も昨年より増加しそうだ。

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