学校再開を心待ちに、新学年の準備を“自らの力”で進めよう

教育 名門会 樋口 慎治
学校再開を心待ちに、新学年の準備を“自らの力”で進めよう

3月から新型コロナウイルス感染拡大防止のため、全国での一斉臨時休校が始まり、4月7日(火)に出された緊急事態宣言によって、1都7都道府県の大半の学校は5月6日(水)までの休校延長が決まりました。

入学式・始業式、そして新学年を楽しみにしていた人も多かったと思いますが、学校再開まで今しばらく時間がかかります。

今、中高生の皆さんが第一にしないといけないことは、「あなた自身が決して感染しないように、細心の注意を払う」ことです。

「手洗い・うがい・手指の消毒」・「不要不急の外出」・「3つの密」を避けるということを、毎日意識して過ごしてください。

そして、新型コロナウイルスへの感染防止対策の次にやるべきことは、「学校再開時に万全の状態で登校できるように、今のうちに必要なことを準備しておく」ことです。

[注]自分ではどうしたらよいか分からない人は、お家の方や学校の先生などに相談しましょう。

学校再開の日に向けて、自分で準備するべきこと

学校から課題や教材が出ていると思いますが、次の目的意識を持って取り組むだけで、学習の定着と、苦手・弱点克服の結果に大きく違いが出てくるはずです。

学校再開を心待ちに、新学年の準備を“自らの力”で進めよう

「新学年の予習」が、自分の力だけで実施するのが一番難しい内容です。効果的な予習をして、新学年の授業スタートの準備をしましょう!


[不安・焦りを感じている受験生の皆さんへ]
緊急事態宣言対象ではない地域との“教育格差”が取りざたされるようになりました。
「来年の受験はどうなるのだろう?」と不安や焦りを感じても無理はありません。
しかし、まだ受験までおよそ10カ月もあります。
これからのあなたの学習法次第で、いくらでも取り返せるチャンスがあります。
学校が再開される日を待ちながら、自分だけでできることから早速始めましょう!

映像授業をフル活用して勉強しよう!

「自分の力だけでできる、効果が出る勉強方法」として注目すべきは映像授業です。

これからは進学先で、また社会人になれば勤務先でと、映像教材を使って勉強(受験※)する機会が増えていきます。
中高生のうちから、映像教材の“メリット”と“デメリット”を理解し、効果が出る学習方法をマスターしておきましょう。

学校で受ける授業[ライブ授業]とは違う、映像授業のデメリットをしっかり認識・意識したうえで、きちんと学習を重ねれば確実に効果が上がります。

思うように効果が出ていないな…と感じる方は、今一度映像授業の特徴を確認してうまく利用できているかを見直してみてください。

また、映像授業を受けることは、あくまでも手段です。学習の目的である「学力や成績の向上」のためには、授業を受けた後に「知識として定着させる努力」が必須であることを忘れないでください。

[※]CBT[Computer Based Testing]は、すでに英語の資格試験で導入されており、各種資格試験への導入がますます増加傾向にあります。

学校再開を心待ちに、新学年の準備を“自らの力”で進めよう

中学や高校からの連絡で「映像授業の利用可能サイト」の紹介がされているかと思います。
下記サイトもご参照ください。

文部科学省 子供の学び応援コンテンツリンク集

サイトに記載されている映像教材は、全国の多くの中学または高校で導入されています。
学校で受ける授業と同等の品質が期待できます。

今こそ、自分にとっての勉強の「目的」・「目標」・「手段」を考える

じっくりと自分と向き合う時間を取ることができる今だからこそ、改めて考えておきたいことがあるはずです。
それはあなたの、中学・高校での勉強の「目的」・「目標」・「手段」です。今一度整理して日々の勉強に向かい、学校再開の日を迎えましょう。
「目的や目標をできる限り具体的に持つこと」が最大のポイントです!
自身の目的から逆算ができれば、勉強の手段が明確になります。

学校再開を心待ちに、新学年の準備を“自らの力”で進めよう ※目標・手段は、ほとんどの場合複数挙げられるはずです。

最後に、この文章を読んでくれている中高生の皆さんへのお願いです。

世界規模で新型コロナウイルスの感染が広がり、毎日暗いニュースばかりが流れています。
周りには、元気をなくし、疲れて暗い表情をしている大人が多いな…と感じているのではないでしょうか。
こんな時だからこそ、若いあなたたちが、大人たちを元気にしてあげてください。

一番効果的な、大人たちが元気になることとは
「夢と希望を持ち、未来に向けて目を輝かせている、元気な子供たちの笑顔・姿を見ること」です。


いつも時代も、どんな時も時代の主役はあなた方、子供たちです。


「今の自分に何ができるのだろう?」
「こんな時だからこそ、自分にできることがないかな?」と思っている学生のみなさんも多いのではないでしょうか。


夢と希望を持って、元気な笑顔・姿で取り組んでもらえると幸いです。

執筆者紹介
学校再開を心待ちに、新学年の準備を“自らの力”で進めよう

樋口 慎治(名門会家庭教師センター 教務担当)

ひぐち・しんじ/2019年度医学部入試235人の合格実績をもつ社会人プロ家庭教師「名門会」の教務担当。大手進学塾での講師・教室長経験を経て、2007年に入社。生徒一人ひとりの志望校合格カリキュラム作成のノウハウをもとに、中学受験~医学部受験まで学年を問わず、数多くの受験生をサポートし合格へと導いている。


名門会家庭教師センター 
URL:https://www.meimonkai.co.jp/