就職力の高い大学はどこか?
~2018年春の大学生の就職状況を振り返る

卒業生数1000人以上 全国の工科系大学が上位を占める中、女子大学では昭和女子大学が8年連続で全国トップ

1位は、東日本が卒業生1000人以上の女子大学として8年連続で全国トップの昭和女子大学、西日本は昨年に引き続き金沢工業大学だった。

このランキングの特徴は、東日本で2位の工学院大学、3位の芝浦工業大学、4位の東京理科大学、7位の電気通信大学、西日本で1位の金沢工業大学、3位の愛知工業大学、4位の大阪工業大学、5位の名古屋工業大学など、全国の工科系大学が数多くランクインしていることである。

実就職率は“理高文低”(理系が高く文系が低い)の傾向にあり、理工系学部の就職は好調だ。総合大学の理工系学部も実就職率は高いのだが、文系学部と合算されているため、上位にきている大学が少なくなっている。

卒業生数1000人以上

卒業生数500人以上 1000人未満 医療、福祉、工業、栄養など規模は小さいが、独自の強みをもつ大学が多くランクイン

規模は小さいものの、独自の強みを持つ大学がランクインしている。

東日本1位の東京医療保健大学は看護師国家試験、4位の女子栄養大学は管理栄養士国家試験の合格者数がそれぞれ全国1位、西日本7位の岐阜聖徳学園大学は小学校教諭就職者数が全国トップクラスなど、得意分野で力を発揮している大学が就職でも成果を挙げている。

卒業生数500人以上、1000人未満

卒業生数100人以上 500人未満 医療系と工科系大学のランクインが目立つ

医療系と工科系大学が上位を占めていることが特徴。医療系では東日本1位の群馬パース大学、西日本2位の奈良県立医科大学、4位の京都薬科大学など実就職率100%近い大学が多く、医療系資格の就職の良さが際立つ。

また、西日本では富山県立大学や愛知工科大学などの工科系大学の就職力が高いことは、卒業生1000人以上のランキングと同じ。大学の規模に関わらず理工系が強いことが分かる。

規模が小さいために知名度が低くても、得意分野については有名総合大学にも負けない強みを持っている大学は数多くある。大学で学びたい内容や、将来就きたい仕事が明確に決まっている受験生は、大学の入口(入試)だけでなく、出口(就職)も意識しながら、自分に合った大学選びをすることが大切だ。

卒業生数100人以上、500人未満

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