就職力の高い大学はどこか?
~2018年春の大学生の就職状況を振り返る
学部系統別 平均実就職率(%)
景気回復の後押しで大学生の就職状況は好調!
11学部系統中10系統で実就職率上昇!
■法学系
公務員や資格試験を目指して浪人する人もいるため、実就職率は低くなりやすい傾向があるが、近年は志願者減から人気上昇中となっている。実就職率法学系1位の日本文化大学は、警察官への実就職率が1位。
■文・人文・外国語系
実就職率は3年間で5.7ポイントと大幅アップした。女子大学が就職に強いのも特徴。
■経済系
ノースアジア大学・経済は前年に引き続き実就職率100%を達成した。文系学部の中で就職に強い学部系統だ。
■商・経営系
経営情報やマネジメントなど、新しいタイプの学部学科の設置も多い。文・人文・外国語系と同様に、この学部系統も女子大学が強いことが特徴。
■国際系
社会のグローバル化が進み、企業からも注目を集めている。即戦力としての期待も大きい学部系統だ。
■農学系
地方の国公立大学が上位を占めている。私立大学では名城大学・農、中部大学・応用生物が実就職率95%を超えている。
■福祉系
文系学部では最も実就職率が高い学部系統。社会福祉士など就職に有利な資格が取得可能なことが要因。
■家政・生活・栄養系
管理栄養士などの資格が取得可能。実就職率2位の東海学園大学、3位の名古屋学芸大学は管理栄養士国家試験で100人を超える合格者数がいる。
■薬学系
6年制の新卒者が出た2012年は売り手市場で、平均実就職率は90%を越えていた。ここ数年ダウンが続いたが、2016年以降は回復傾向にある。
■看護・保健・医療系
関西福祉大学・看護など2学部で実就職率100%を達成した。不況時も安定して90%以上をキープしており、医療系資格の強さが際立つ。
■理工系
資格系学部以外では最も実就職率が高い学部系統。ものづくりがメインの工業系大学の就職力が高いが、近年は総合大学の理工系学部も上位に来ている。