カナダと日本の高校の卒業資格が取得できるダブルディプロマは、グローバル社会で活躍するためのパスポート〜文化学園大学杉並中学・高等学校

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カナダと日本の高校の卒業資格が取得できるダブルディプロマは、グローバル社会で活躍するためのパスポート〜文化学園大学杉並中学・高等学校

「日本の高校に通いながら、日本とカナダのブリティッシュコロンビア州の高校の卒業資格も取得することができる」。文化学園大学杉並高等学校が、日本で初となるダブルディプロマ(DD)コースをスタートさせる前は、「そんなことは不可能だ」と懐疑的な意見が大半を占めていたという。しかし、2015年に始まった同コースは、熱心な生徒と教員の取り組みで徐々に注目を集めだし、今年度の学習塾が勧める中高一貫校ランキング「グローバル教育に力を入れている学校」で一気に6位にランクイン。同コースへの準備コースを新設した中学校の学校説明会の参加者も大幅に増え、特に帰国生の入学希望者は急増しているという。

ダブルディプロマコースの設置を牽引した、青井静男教頭にお話をうかがった。

グローバル教育に力を入れている

順位 設置 学校名 所在地 男・女・共 ポイント
1 三田国際学園 東京 共学 72
2 八雲学園 東京 共学 60
3 広尾学園 東京 共学 39
4 工学院大付 東京 共学 37
5 渋谷教育学園渋谷 東京 共学 36
6 文化学園大杉並 東京 共学 35
7 駒込 東京 共学 32
8 山手学院 神奈川 共学 31
9 武蔵野大 東京 共学 28
10 昌平 埼玉 共学 27
10 公文国際学園 神奈川 共学 27
12 渋谷教育学園幕張 千葉 共学 26
13 横浜女学院 神奈川 女子 24
14 佼成学園女子 東京 女子 23
15 富士見丘 東京 女子 22
16 山脇学園 東京 女子 19
17 目白研心 東京 共学 18
18 土浦日本大中教 茨城 共学 17
18 郁文館 東京 共学 17
20 麗澤 千葉 共学 16
20 品川女子学院 東京 女子 16
22 常総学院 茨城 共学 15
22 玉川学園 東京 共学 15
22 武蔵 東京 男子 15
25 西武学園文理 埼玉 共学 14
26 かえつ有明 東京 共学 13
27 聖学院 東京 男子 12
28 頌栄女子学院 東京 女子 11
28 東京女子学園 東京 女子 11
28 文京学院大女子 東京 女子 11
28 洗足学園 神奈川 女子 11

 

「信じて飛び込んでくれた一期生の活躍がDDコースの可能性を広げた」

−−今年度の学習塾が勧める中高一貫校ランキング「グローバル教育に力を入れている学校」で、6位にランクインとなりました。DDコースへの注目が現れた結果ではないかと思いますが、学校側としてはどのように考えていらっしゃいますか?

青井: 学習塾の方からの評価をいただけたということで、ようやく多くの方に認めていただけるようになったのだなという嬉しさがあります。正直、DDコースをスタートさせる前は本校の教員の間ですら、きちんとした成果が出せるのかどうかについて疑問視する声もありました。しかし、2015年に高校でDDコースをスタートさせると、その翌年から徐々に帰国生の方の問い合わせや入学希望者が増え始めました。宣伝らしい宣伝はしていませんでしたから、帰国生の保護者のネットワークなどで、ほぼ口コミで広がったようです。そして、一期生がブリティッシュコロンビア大学をはじめとする海外の大学や、早稲田大学国際教養学部、国際基督教大学(ICU)などに進学を果たした2018年からは、DDコースの入学希望者が一気に増えました。
今回のランキングの結果は、中学校にDDコースの準備コースを新設したことも理由のひとつだと思います。中学校の学校説明会でも高校でDDコースに進むことを念頭に置いた参加者の方が多数いらっしゃいます。帰国生の方向けの説明会は、特に盛況ですね。

−−DDコースの設置を決められたのは、どういった理由からですか?

青井: 世界を舞台にして活躍できる能力を、生徒たちに身につけてもらいたいと考えたからです。
私は大学で経済学を学んでいたのですが、まず経済という観点から考えると、少子化が進み日本経済が先細りしてしまうことは明らかです。生産側、消費側の両面でグローバル化は進めていかなくてはなりません。
また、これからの社会は、政治や経済に限らず、アカデミックな方面やアート、スポーツ、エンターテインメントなど、あらゆる分野で世界の人々と協働していく必要があります。そのためには、まずどんどん海外の大学への進学や留学をしてほしい。カナダの高校の卒業資格は、そうしたグローバルな進路選択に非常に役立つのです。 ポイントとなるのは、日本の高校の卒業資格も同時に取得できるということ。日本の高校で学ぶべき内容もきちんと履修できますから、他の日本の高校の卒業生に、その点でひけをとることはありません。その上で、進路選択の幅が大いに広がるのです。

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−−当時はほかに例のないコースの設置でしたが、教員の確保やシステムづくりなど、ご苦労があれば教えてください。

青井: 一番の要である教員の確保については、実はほとんど苦労はありませんでした。というのも、カナダのブリティッシュコロンビア州は教育省が海外校の設置を後押ししているため、カナダの授業は、すべて同州から質の高い教員が派遣されたからです。授業内容や指導システムもカナダで行われているものを取り入れていますので、教員の確保や授業システムの構築という点では、非常にスムーズでした。
まったく新しい試みでしたから、申請や手続きなど、文科省や東京都からの許可をいただくまでが一番苦労したかもしれません(笑)。

苦労という点では、一期生のがんばりには本当に感謝しています。集まってくれた一期生は13人。本校の中学校からの進学組のうち英語が好きな生徒たちや留学に興味のあった生徒たちが半数ほどと、帰国生といった顔ぶれでした。
当時は認可の関係で現在よりもDDコースの授業数が多かったのですが、一期生たちはみんな熱心に取り組んでくれました。
英語力がめきめきと上昇して、全国模試での英語の偏差値アップなど目に見える結果も出せましたし、生徒教員ともに手応えは感じていました。ただ、実際の大学入試で通用するのかは未知数だったため、少なからず不安を抱えていたとは思います。
結果として、一期生は、海外ではカナダのブリティッシュコロンビア大学のほか、オランダやチェコの大学の医学部、また日本では早稲田、上智、ICUといったグローバルに学べる環境の大学へ進学が決まりました。
世界の大学への進学を目指してスタートしたDDコースですが、苦労を乗り越えて熱心に学び、それぞれが希望する進学を果たした一期生の活躍が、DDコースの可能性を大きく広げてくれたと思います。
カナダと日本の高校の卒業資格が取得できるダブルディプロマは、グローバル社会で活躍するためのパスポート〜文化学園大学杉並中学・高等学校

世界で活躍するために必要なのは英語力だけではない

−−カナダの教員が担当する授業はすべて英語で行われるそうですが、英語以外に日本の授業とのちがいはありますか?

青井: カナダの授業は、実際にカナダの学校で行われているのと同様に、基本的にアクティブラーニング形式で行われています。グループワークやプレゼン、ディスカッションが中心で、生徒が発言したり、話し合ったりする時間が非常に多いですね。
帰国生以外の生徒は、最初は戸惑いもあるようです。けれど、授業を見ていると、カナダの教員は生徒をのせるのがうまいというか、生徒が積極的に話せる雰囲気をうまくつくってくれていますね。
DDコースのルールのひとつに、”It’s okay to make mistakes.”(間違えてもいい)というものがあります。英語の文法が少しくらい間違ってもいいから、まずは発言しよう、話そうというものです。帰国生以外の生徒は、英語で自分の考えを伝えたり、相手の意見を聞いたり、話し合ったりという経験を日々重ねることで、自然と英語でのコミュニケーション力が身につきます。

また、カナダの授業は、ルーブリックという評価基準を取り入れています。たとえばレポートを評価する際に、分析や構成などの各評価ポイントについて明確な基準があるため、生徒は自分のレポートのどの部分を改善すればいいのかが一目でわかります。また、評価について納得がいかなければ教員に申し立てをしても構いません。そうした話し合いの時にも、明確な基準があればお互いわかりやすいですね。
テストのほかレポートや授業への取り組み姿勢が評価対象になっているため、1つ1つの授業時間の充実度が高いようです。

アクティブラーニングやルーブリック評価など、カナダの授業の優れている部分は、日本の授業にも取り入れ、カリキュラムもどんどんよいものにしていきたいと思っています。

カナダと日本の高校の卒業資格が取得できるダブルディプロマは、グローバル社会で活躍するためのパスポート〜文化学園大学杉並中学・高等学校

−−DDコースには帰国生も多数いらっしゃるとのことですが、帰国生に対するフォロー体制のようなものはありますか?

青井: 日本語教師が小学校での学習範囲から日本語を教えることができるので、英語がネイティブの生徒の日本語学習にも対応しています。
また、本校では、”No Foreigners in Our School.”(うちの学校に”外国人”はいない)という合言葉のもと、人種や国籍を超えて、多様な生徒や教員がともに学ぶ場所であることを意識しています。
実際にとてもオープンで自由な空気があります。ご両親が別々の国籍の生徒が通っているのですが、「今までいたどの国のどの学校よりも、居心地がいい学校」と言ってくれたのは、嬉しい限りですね。
人種や国籍、民族、宗教といった隔たりなく、多様な人々と認め合い、話し合い、協働していく姿勢というのは、英語力以上に、今後のグローバル社会で大切だと思います。

−−最後に、受験生とその保護者の方へのメッセージをお願いします。

青井: これからの社会は、日本だけの常識、日本だけの考え方では通用しなくなっていきます。中学から高校にかけての人間的に大きな成長を遂げる時期に、日本とはちがう価値観と日々ふれあい、そうした人たちと話し合う力を身につけることは、とても大きな財産になると思います。
将来、世界の人たちと共に、世界のために活躍したいという志を持っているみなさんの入学をお待ちしています。