少人数教育と早期の全員留学により高い英語力を持った学生を社会に送り出す─金沢星稜大学 人文学部国際英語学科

PR 取材 井沢 秀(大学通信)
少人数教育と早期の全員留学により高い英語力を持った学生を社会に送り出す─金沢星稜大学 人文学部国際英語学科

英語を深く理解して発信する力は、グローバル社会における必須の能力。その獲得のためには、英語に関する幅広い学びが不可欠。こうした状況を背景として、金沢星稜大学は人文学部に国際英語学科を開設し、定評ある従来の英語教育力に磨きをかける。国際英語学科ではどのような学びが展開されているのか、副学長の田中富士美教授に聞いた。

金沢星稜大学人文学部の国際英語学科は、高度な英語運用能力と他者を知り自分を語る力、英語キャリア力を身に付けることを目的として、2025年度に開設した。その学びの大きな特徴は少人数教育と早期の海外留学。前身のグローバルイングリッシュコースの実績と併せて、国際英語学科の教育内容を見ていこう。

少人数教育と早期の全員留学により高い英語力を持った学生を社会に送り出す─金沢星稜大学 人文学部国際英語学科

多様な専門分野の教員による徹底した少人数教育

国際英語学科の1学年の定員は30人で、教員は専任教員6人、特任教員1人。ST比(教員1人当たりの学生割合)は非常に低く、徹底した少人数教育が行われている。国際英語学科の授業は5割が英語開講。その中には、会話力を養成するための英語によるディベートなどの授業もある。副学長の田中富士美教授は言う。

「自分の考えをアウトプットするには、書くことや自らの言葉で伝える方法があります。書くことは様々な支援ツールがありますが、話すには自ら考える力を付けなければならないので、ディベートなどの授業があります。学生はしっかりと会話力を身に付けています」

オンラインで海外の提携大学とコミュニケーションを学ぶPBL型授業や、英語でAIの活用方法やリテラシーを学ぶ授業など、最先端の動きを取り入れた学びも用意されている。

国際英語学科の教員は、国際英語論や外国語教育、意味論、統語論、生成文法、第二言語心理学、通訳翻訳など幅広い分野を網羅し、英語を総合的に学べる手厚い環境が用意されている。多様な教員による深い学びの効果について、田中教授は、こう話す。

「言語的な側面だけではなく、社会的な位置付けなど、様々な角度から英語を学ぶことができます。英語を深く学ぶことが重要なのは、国際語としての英語の理解を深める必要があるからです」

石川県や富山県など、地元企業の海外法人や海外支店が多くあるASEAN諸国において英語でやり取りする際、ノンネイティブスピーカーの英語の理解が不可欠。そのためには英語の構造を理解する必要がある。

「英語は他の言語を倒して拡大を続けてきた言語。ネイティブスピーカーの5倍以上と圧倒的に多いノンネイティブスピーカーの背景を理解していないと、コミュニケーションの際に態度に出てしまいます。英語を使うことが凶器にさえもなることを知った上での学びが求められるのです。グローバル社会で活躍するには、英語が広がっている事実をニュートラルに捉える必要があります」(田中教授)

国際英語学科では、学科の専門授業に加え、人文学部全体で展開される幅広い多文化共生科目を通じて、グローバル社会で活躍するために不可欠な多様性の理解の獲得に資する学びが展開されている。

少人数教育と早期の全員留学により高い英語力を持った学生を社会に送り出す─金沢星稜大学 人文学部国際英語学科

早期の海外留学により語学力と自己肯定感を高める

国際英語学科のある人文学部は、学部生全員が海外留学を経験する。北陸地域で全学部生が留学できるのは金沢星稜大学の人文学部だけだ。受験生の留学に対する意識は高く、海外留学に期待して人文学部を選ぶ受験生も少なくない。留学の特徴は、1年次後期に始まることだ。早期留学の狙いについて、田中教授が説明する。

「語学や学術的なモチベーションを高めるとともに、全く知らない環境に飛び込むことによる、生活対応力や危機管理能力、コミュニケーション能力など、困難を乗り越える力が身に付きます。こうした経験を若いうちにすることで、学生は大きく成長するのです」

留学に必要な英語運用能力は、EAP(English for Academic Purpose)プログラムを中心に入学時から集中的に養成される。国際英語学科の1期生は、必要なIELTSのスコアを獲得し、北米やオセアニア、アジア、欧州の各国に留学している。

「KANAZAWAブランドとして世界から認知されている金沢から、日本人としてのアイデンティティを持って留学できるのは金沢星稜大学ならでは。伝統的な良さを意識した上での海外留学から戻ってくると、金沢はもちろん日本を愛するという意識が生まれるでしょう」(田中教授)

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就職力の裏付けとなる海外留学経験と高い英語力

海外留学は英語力の向上とともに、就職活動に好影響を与えているようだ。田中教授は言う。

「様々な困難を乗り越えることで、自己肯定感が高まる学生が多い。そういう学生は、帰国後の学びはもちろん、就活にも物おじせず積極的に取り組み、良い結果を残す傾向にあります。留学を通して人として生きていくために大事なことが身に付いているのです」

学生の就活を支えている要因として、高い英語力も挙げられる。田中教授が続ける。

「TOEICのスコアを指定する企業や、高いスコアを持っていれば教員採用の一次試験を免除する自治体があり、就活を終えた学生からは、英語が武器になったという声を多く聞きます」

高いTOEICのスコアを持った学生は、自信をもって就活と向き合い結果を出している。その後押しをするのが、必修のTOEIC対策の授業。ネイティブスピーカーの教員が、TOEICを受けて傾向を研究し、カリキュラム作りの参考にするほど、力が入れられている授業だ。卒業時までに800点以上の取得を目指しており、入学時の400点から800点以上になる学生もいるという。スコアが大きく伸びる背景には、留学で英語に慣れていることもあるようだ。

国際英語学科に限らず、金沢星稜大学は全体として就職状況が好調だ。田中教授は言う。

「地域のステークホルダーの理解があり、本学のレピュテーションが地域に浸透していることに加え、教職員協働で大学がバックアップしていることもあり、金沢星稜大学の就職率はとても高い(※)」
※大学通信が集計している金沢星稜大学の実就職率は97.7%で、卒業生が100人以上、1000人未満のカテゴリーの全国の大学の中で10位に入っている。実就職率は、《就職者数÷(卒業生−大学院進学者数)×100》で算出。

国際英語学科卒業後の就職先は、公立中高教員、メーカーや商社、ロジスティックス、ホテルなど英語力を活かせる職業が想定されている。英語教育に特化した教員が配置されており、これまで同様に多くの英語教員も輩出される見込みだ。

田中教授は、「国際英語学科は就活の武器になる高い英語力が身に付く。英語力を獲得したい人はぜひ目指してほしい」と、高校生にメッセージを送る。外国語学部や文学部の英文学科などを志望する、外国語をしっかりと学びたい高校生は、英語力を武器に世界に羽ばたく人材養成を進める、国際英語学科も視野に入れたい。

少人数教育と早期の全員留学により高い英語力を持った学生を社会に送り出す─金沢星稜大学 人文学部国際英語学科