生徒と保護者、教職員の三者が一体となった伝統の信頼関係を大切に、生徒一人ひとりの力を伸ばす教育に尽力─京華中学・高等学校

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生徒と保護者、教職員の三者が一体となった伝統の信頼関係を大切に、生徒一人ひとりの力を伸ばす教育に尽力─京華中学・高等学校

1897(明治30)年に創立された京華中学・高等学校。同校伝統の男子校教育には定評があり、大学通信が実施する学習塾の塾長・教室長に実施する「首都圏のオススメ私立中学」のアンケートでも長年多くの項目で高い評価を得ている。
なぜ、京華の教育は長年にわたり教育関係者や卒業生、保護者から支持され続けているのか。自身も京華の卒業生であり、京華の教員を経て、2025年度に新たに校長に就任した中村圭吾先生に、同校の教育理念や今後のビジョンについてお話しをうかがった。

建学の精神に立ち返り、社会に貢献できる人材の育成を目指す

生徒と保護者、教職員の三者が一体となった伝統の信頼関係を大切に、生徒一人ひとりの力を伸ばす教育に尽力─京華中学・高等学校

─まずは簡単なご経歴から教えてください。

私自身が京華中高の出身で、教員を志したのもまさに本校の教員に育ててもらったという思いからです。私が大学生の頃は、バブルの売り手市場で教育学部でも民間企業に進む学生が多くいました。私も多少の迷いはありましたが、教育実習で本校にお世話になった際に、「この学校へ戻ってきたい」という思いが強くなり、初志貫徹で教員の道を選びました。実は、高校3年生の卒業の際に私は卒業生代表として答辞を読んだのですが、その時に壇上で校長先生から「また京華に帰ってきてくださいね」と声をかけていただいたことも、本校で教員になるという決意の後押しとなりました。

新卒で母校である本校の教員となり30年以上、生徒の時代を含めると40年ほど京華と共に歩んできました。昨年までの4年間は教頭を務め、今年度から校長となりました。

─中村先生が、大切にしたい「京華の教育」とはどのようなものでしょうか。

建学の精神に基づいた特色ある教育を大切にすることが私学の使命だと思っています。本校は、創立者の磯江潤先生が掲げた「天下の英才を得て之を教育す」という建学の精神のもと、今の時代に求められる力を伸ばしつつ、自らの個性を輝かせ、社会に貢献できる人を育てていきます。

また、私が生徒であった時代から続く「京華ファミリー」ともいうべき人と人とのつながりの深さは、大事にしていきたいと考えています。

長年の高い評価は、生徒や保護者、卒業生からの信頼の証

生徒と保護者、教職員の三者が一体となった伝統の信頼関係を大切に、生徒一人ひとりの力を伸ばす教育に尽力─京華中学・高等学校

生徒と保護者、教職員の三者が一体となった伝統の信頼関係を大切に、生徒一人ひとりの力を伸ばす教育に尽力─京華中学・高等学校

生徒と保護者、教職員の三者が一体となった伝統の信頼関係を大切に、生徒一人ひとりの力を伸ばす教育に尽力─京華中学・高等学校

生徒と保護者、教職員の三者が一体となった伝統の信頼関係を大切に、生徒一人ひとりの力を伸ばす教育に尽力─京華中学・高等学校

─毎年、多くの項目でランキング上位となっています。本年は「面倒見が良い」「生徒や保護者の入学後の満足度が高い」「入学時の偏差値に比べ、大学合格実績が高い」などの項目で1位となり、総合でも1位を獲得しました。また「面倒見が良い」の項目では16年連続で1位となっています。こうした評価について先生はどのように受け止められていますか?

「面倒見の良さ」など生徒と教員との信頼関係の深さや教育の成果について評価していただけることを大変ありがたく感じています。長年にわたり塾の関係者の方から高い評価をいただけるということは、本校で学び卒業した生徒やその保護者の方が教育の成果に納得したからこそではないかと思っています。私自身、生徒として本校に通っていた時代から、教職員が常に親身になって接してくれる学校だと感じていました。

先にお話ししたように、本校の建学の精神は「天下の英才を得て之を教育す」です。これは孟子の「尽心章句上(君子に三楽あり)」の句の一節で、創立者の磯江先生は「英才とは、いわゆる秀才にあらず。固き材木の材、社会、国家に有用の材をいう」と解説しています。つまり京華に入学してくる生徒たちを将来の英才として、私たち教員が社会に役立つ人材へと育てていくということです。誤解を恐れずに言えば、入学時点の生徒たちは幼く未熟な面が多々あります。私たち教員はそこに目線を合わせて、学校生活の第一歩をともに踏み出します。挨拶の仕方、教員に対する言葉遣い、ルールを守り生活習慣を整えることなど、細かな部分まで丁寧に指導していきます。最初に基礎をきちんと整えることで、その後の学校生活の中で大きく成長していくことができるのです。

私は中高時代から陸上に関わってきたため、つい陸上で例えてしまうのですが、100メートル走ではスタートした後の1、2歩目は非常に大事で、ここでほぼ勝負が決まります。同じように、学校生活のスタートとなる1年生の間にしっかりと自立・自律の姿勢を身につけることで、あとは生徒が自らの力で走っていけるようになるのです。

─先のお話しにあった「京華ファミリー」という言葉についてくわしく教えてください。

本校は、生徒と保護者と教職員の三者が一体となり、子どもを中心とした家庭と学校との関係構築を大切にしています。その表れが、成績表を保護者に直接渡すという取り組みです。本校の創設者が始め、120年以上にわたり続けてきました。生徒の成績だけでなく、成長の様子や学校・家庭での過ごし方など、教員と保護者が率直に話し合う機会となっています。ほかにも、面接指導日や進学説明会など、教員と保護者が顔を合わせて話をする機会が多く、教員と保護者、保護者と保護者同士が良好な協力関係のもと共に生徒の成長を見守っていく体制が自然とできあがっています。PTAについては昨今、活動の負担が大きいイメージを持つ保護者の方もいらっしゃいますが、本校では基本的に希望者が集まって運営されています。男子校ですからか父親の参加も多く、文化祭での出店など楽しみながら積極的に活動されている点はありがたいですね。

また、本校は卒業後も生徒とのつながりが続く学校です。毎年の文化祭には多くの卒業生が訪れ、部活の先輩後輩間の交流のほか、教員のもとにも顔を出して近況報告などをしてくれます。

私のように教員として戻ってくる卒業生のほか、新入生の父親や祖父として再び京華の仲間に加わってくれる卒業生もいます。世代を超えた人と人との絆が続くことは、教員が長く勤めることができる私学ならではのよさですね。ほかにも京華、京華女子、京華商業が一体となった同窓会活動も盛んで、京華の応援団として陰に日向になり生徒たちを支えてくれています。

こうした絆は、どんなに広報活動をしても一朝一夕では築くことができません。歴史ある本校のかけがえのない財産です。

「伸びる機会」を逃さない、生徒の成長を見極めたサポート

─京華の教育の特色について教えてください。

本校は、建学の精神のもとに学力・精神力・人間力のバランスが取れた人間形成を目指し、社会に貢献できる自立した男子を育成しています。卒業時には、学問への探究心、高い倫理観、強い精神力、そして他者と協働する力を備えた人物となり、社会や世界で輝く逸材となることを目標としています。

もちろん、本校の伝統でもある「ネバーダイ」の精神は変わることはありません。在学中は、「ネバーダイ」というフレーズに少し気恥ずかしさを感じるようですが、「社会に出て壁にぶつかった時に、『ネバーダイ』というフレーズや在学中に頑張って挑戦し続けた自分を思い出して、困難を乗り越えることができた」と話す卒業生は多く、私自身も人生の中で何度もこの言葉に鼓舞されてきました。

─「入学時の偏差値に比べ、大学合格実績が高い」項目の評価は、どのような取り組みによるものでしょうか。

勉強はタイミングが大事だと考えています。飛躍するための基礎と体勢を整えるために、中学1年生の間は1から10までしっかりと教えます。生徒によってはすぐに教員の手を離れて自律的に学んでいける生徒もいれば、なかなか身につかない生徒もいますが、教員はそこを見極めて、生徒が自走できるように徐々に手を離していきます。その先も、伴走しながら生徒を見守り、必要なタイミングで背中を押しています。

具体的な授業のカリキュラムでは、先取り教育はせず基礎を徹底的に身につけることを重視しています。積み上げが必要な英語と数学の授業数は平均よりも多くとり、指導を手厚くすることで、すべての生徒が理解したうえで進んでいけるようにしています。英語については、生徒が英語を使う楽しさを身につけられるように、オールイングリッシュの授業も取り入れています。

社会に貢献するためのグローバル教育を目指す

生徒と保護者、教職員の三者が一体となった伝統の信頼関係を大切に、生徒一人ひとりの力を伸ばす教育に尽力─京華中学・高等学校

─独自の海外研修などを取り入れた、グローバル教育について教えてください。

本校のグローバル教育はイコール英語教育ではありません。多様な文化と共生することができるグローバルな意識をしっかりと身につけることです。今、世界で「自国第一主義」といった風潮がありますが、どのような大国であっても一国だけでは決して立ち行きません。私は本校の生徒には柔軟な中高生のうちに地球という共同体の意識を持ってほしいと思っています。

幸い本校の生徒や保護者は、グローバル教育の重要性を理解してくださっている方が多く、15年以上続く本校独自の「オーストラリア夏季海外研修プログラム」には例年多くの申し込みがあります。今までは、定員に合わせて参加者の選考をしていましたが、枠を広げ希望者が幅広く参加できるようにしました。

また、アジアへの理解を深める機会も増やしています。中学3年生の国際先進クラスを対象にしたフィリピン・セブ島でのマンツーマンの語学研修では、現地の学校を訪れるなど文化を知るプログラムも設けています。さらに、24年度から高校2年生を対象に、タイと沖縄の選択制の研修旅行もスタートしました。タイでは現地の大学生とバンコクの市内観光をするプログラムや第二次世界大戦の史跡を訪れる平和学習も取り入れ、生徒たちそれぞれが自らの感性で気づきを得られるようにしています。これらの取り組みは、単に異文化を知るだけでなく、生きるために英語が必須となっているアジアの現状を知ることで、ガラパゴス化した日本の状況に危機感を持ってほしいという思いもあります。

「ワンキャンパス」の利点を生かし、より多様な教育へ

─24年度から系列の女子校、商業校と同一の敷地内で、それぞれの教育を行う「ワンキャンパス」がスタートしました。どのような変化がありますか?

以前から一部の学校行事などでの交流はありましたが、普段から近い場所で学校生活を送ることで、生徒も自然に馴染んできたと思います。

性別を超えたインクルーシブルな時代、本校の伝統的な男子校教育のよさは残しつつ、活動によっては共学のような環境で学ぶ機会があることは、プラスに働いています。例えば留学生との交流会も合同で行うのですが、コミュニケーションが得意な女子生徒の存在はよい刺激になるのではないでしょうか。今後、交流の機会を増やすことで各学校とも教育の可能性が大きく広がっていくことに期待します。

京華の教育に共感し、共に成長をしていける仲間を

─最後に求める生徒像があれば教えてください。

本校の伝統や教育に共感し、共に成長していきたいという皆さんを待っています。本校は責任を持って生徒をしっかりと預かり、教職員が一人ひとりの成長に伴走します。入学していただければ、本校の面倒見の良さや温かな人間関係、きめ細かな教育をきっと実感してもらえるでしょう。本校は、2年後の2027年に創立130周年を迎えます。京華から社会へ、京華から世界へと羽ばたこうという志を持ち、ぜひ京華の仲間となってください。