「広く人々の生活を支えるスケールの大きな仕事は、公務員だからできる仕事ではないか」。幼い頃、公務員である父の姿を見てそう思って以来、公務員を目指してきました。その夢を叶える場所に國學院大學を選んだのは、公務員志望者向けの支援が充実していて、就職にも実績のある大学だからです。入学当初は地方公務員を考えていましたが、2年次に「K-PLAS」の「国家公務員総合職コース」の受講を決めたとき、キャリアビジョンが広がりました。実際に国家公務員総合職に内定した2学年上の先輩の話を聞いて、自分も日本社会のあり方を決めるような仕事をしてみたいと思ったのです。
「K-PLAS」には試験対策や政策研究に関するさまざまな講座があり、公務員養成の専門家である先生方が指導してくださいます。その中で、行政官に求められる倫理観を学び、日本の情勢や課題について理解を深められたことは、将来どのように国の中核を担っていくかを考えるうえでの礎となりました。
同期の仲間たちとディスカッションを重ねた時間も忘れられません。自分一人の視点ではどれほど勉強しても見えなかったことが、他者の視点が入ると一気に世界が広がって、物事を多角的に考えられるようになるのです。長丁場ゆえに孤独に陥りがちな勉強中、支えになったのも仲間の存在でした。
こうして行政官としての土台を築くためにコツコツと積み上げてきたことを、面接では「愚直にやり抜く力」として伝えました。法的三段論法の修得や2年次に成績最優秀者に選ばれたことなど、学部の学びにおいて力を入れた点もお話しし、その努力を続けた姿勢を評価していただいたと感じています。
「人のための人による行政」と言われる法務行政。犯罪や非行をした人の立ち直りを支える矯正局の一員として、日々の自己研鑽を絶やさずに、高度な専門知識をもって政策立案や行政運営に携わることが現在の目標です。その積み重ねによって、誰もが夢や希望や笑顔であふれる社会を実現する一助となれれば、これほど嬉しいことはありません。

法学部 法律学科 法律専攻 4年
土井恒輝さん
法務省矯正局 内定(国家公務員総合職)
K-PLAS:國學院大學独自の難関試験突破プログラム。国家公務員総合職への就職を目指す「国家公務員総合職コース」と、公認会計士試験合格を目指す「公認会計士コース」があり、國學院大生だけに設定された受講料で専門家による講座を受講できる。さらに、学内選考試験を通過すれば奨学金が受けられる。
