データ分析・デジタル技術を活かし、ビジネスや社会生活の課題解決に導く力を養う─昭和女子大学 総合情報学部

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データ分析・デジタル技術を活かし、ビジネスや社会生活の課題解決に導く力を養う─昭和女子大学 総合情報学部

来春、昭和女子大学は「総合情報学部*」を新設し、「データサイエンス」と「デジタルイノベーション」の2学科の設置を予定している。データ分析やデジタル技術を「ビジネス・心理・健康」の3つの専門分野と掛け合わせて学ぶ、文理融合型のカリキュラムが特徴だ。本稿では、同学部の学びの特色や求める人物像などについて、新学部準備室長の山中健太郎教授に伺った。

*設置認可申請中であり、内容が変更となる場合があります。

データ分析・デジタル技術を活かし、ビジネスや社会生活の課題解決に導く力を養う─昭和女子大学 総合情報学部
山中健太郎
食健康科学部健康デザイン学科教授。新学部準備室長。博士(教育学)。東京大学教育学部体育学健康教育学科を卒業後、同大学院教育学研究科総合教育科学専攻身体教育学コース博士課程修了。昭和女子大学生活科学部健康デザイン学科准教授、同教授などを経て、2021年より現職。専門は身体教育学、スポーツ科学、栄養学、健康科学など。

データを使いこなすための専門知識と人的スキルを身につける

―総合情報学部の学びとその特徴について教えてください。

本学部のカリキュラムには3つの特徴が挙げられます。まず1つめは「数学教育」です。高校生の中には文理選択によって数Ⅱや数Ⅲにたどり着けない人もいますが、こうした人がデータサイエンスやデジタル技術を全く扱えないかというとそうではありません。もちろん数学が得意な人や数Ⅲまで学んだ人は大歓迎ですが、数学が得意とは言えない、数Ⅰや数Aまでしか学んでいないという人でも、大学でしっかり学びたいという意欲があれば大丈夫です。むしろそういった人を育てることに力を入れたいと思っています。

大学受験のための数学は、問題に対して計算ミスをしないで正解を出さなければなりませんが、社会で必要になる数学はちょっと違います。例えば統計分析で数学を使う場合、計算はコンピュータがミスなくやってくれますから、私たちは数学の論理がわかっていればいいのです。本学部では1〜2年次に基礎的な数学と統計学を身近な実用例を交えながら学んでもらいますので、高校までの数学が完璧であることを求めてはいません。

2つめは「ビジネス・心理・健康」の3分野を学ぶ「ドメイン」科目です。本学はビジネスデザイン、心理、健康デザインの3学科を有しますが、これらの学科の専門知識は生きていく上で大変役立つものです。企業で働くならビジネスの知識が活かせますし、現代は心と体の健康を維持しながら働くことが求められますから、人事部門などでは心理や健康の知識も必要になってきます。

―データサイエンスやデジタル技術に、なぜドメイン知識が必要になるのでしょうか。

例えば企業でデータ分析をする際、ビジネスの常識やその分野の知識がないと、現場の人が求めているものがわからないということが起こり得ます。またアプリ開発にしても、例えば健康管理アプリを作る場合、健康に関する知識がなければきちんとしたものは作れません。本学部では、データサイエンスやデジタル技術にドメイン知識を掛け合わせることで課題を発見・解決したり、新たなアイデアを生み出したりできる力を養いたいと考えているのです。

最後に3つめは「ソフトスキル」科目です。「クリティカルシンキング」や「チームマネジメント」といった科目を通して、物事を俯瞰して考える力や人々と協働してプロジェクトを進める力など、社会で必要となる人的スキルを磨きます。これらを授業で学ぶことは自分の長所や短所を知るきっかけになり、進路選択をする上でも一つの指針になると思います。

デジタル社会を生きる人に必ず役立つ学びがある

―データサイエンス学科の概要を教えてください。

Pythonなどを使った統計分析を中心に学びます。少人数クラスで数学や統計学、プログラミングを習得し、4つのデータアナリティクス(記述・診断・予測・処方)を演習科目で繰り返し実践することで、将来起こりうる事象に適した対策などを発信できる人材を育成します。さらに、AIや機械学習の仕組みを理解した上でより効果的にこれらを活用できる力を養います。各ドメインに関連してマーケティング、健康に関するデータ分析や心理統計など、各分野における専門的な方法論を学ぶ科目も用意しています。

―デジタルイノベーション学科はいかがでしょうか。

画像処理やセキュリティ、クラウドといった最新のデジタル技術を学びながら、アプリ開発のためのプログラミングやモデリング能力を身につけます。この分野は日進月歩で進化しますので、最新の状況を学ぶ「Emerging Technology」という科目を用意しています。本学科で育てたいのは、デジタル技術の専門職と依頼者の橋渡しができる人材です。ソフト開発などの場においては、複数の人が役割分担して作業することもありますから、依頼者の要望も含めて全体像を描き、チームをまとめて課題を解決しながら社会実装できる力を養っていきます。

両学科ともIT企業だけでなくあらゆる業種・職種での活躍が見込まれます。本学部で学ぶ内容はこの先のデジタル社会を生きる上では避けて通れないものですし、どんな道に進んでも役立つスキルが身につきます。まだやりたいことは漠然としているけれど、何かしら将来に役立つ力を磨きたいという人にもおすすめの学部だと思います。

―学部設置とともに研究所を開設されたそうですね。

企業や機関と連携し、教員や学生と世の中をつなぐハブとしての役割を持たせる予定です。単に企業側にデータを扱える人材がいないから本学で分析を行うといったことではなく、お互いにメリットのある形で共創ができる取り組みを進めたいと考えています。

―最後に、受験生へのメッセージをお願いします。

本学には真面目で意欲があり、勉強もそれ以外の活動もエネルギッシュに取り組む学生が多いです。授業も課題もきちんとこなすのが当たり前という雰囲気がありますから、大学でしっかり学びたいという人には大変良い環境だと思います。また、総合情報学部はこれまで本学にはなかった学びを提供する学部です。文系だけれどデータサイエンスやソフト開発に興味がある方、昭和女子大学に興味はあるけれど理系がないため選択肢から外していたという方、さまざまな受験生に検討していただけることを願っています。

データ分析・デジタル技術を活かし、ビジネスや社会生活の課題解決に導く力を養う─昭和女子大学 総合情報学部