公立大学への移行後に新学部も創設
地域連携を軸に大変革を推進する〝伝統ある新興大学〟─旭川市立大学・旭川市立大学短期大学部

PR 文 鈴木 秀一郎
公立大学への移行後に新学部も創設 地域連携を軸に大変革を推進する〝伝統ある新興大学〟─旭川市立大学・旭川市立大学短期大学部

旭川市立大学は、2023年4月に前身の私立旭川大学から公立大学へと移行。経済学部と保健福祉学部の2学部体制のもと、地域社会に貢献する人材育成に特化した実践的な学びを特色としている。そして、2026年4月には新学部「地域創造学部(仮称・設置認可申請中)」を開設予定。食物栄養学科と幼児教育学科からなる道内唯一の公立短期大学も併設しており、幼児教育学科は2026年度に「こども地域学科」へと名称変更予定だ。

地域貢献への意欲は公立大学への移行後も健在

「北海道の屋根」の異名を持つ大雪山連峰に囲まれた北海道中央部。石狩川をはじめ多くの河川が流れる自然豊かな北海道第2の都市が旭川市だ。JR北海道の主要4路線が乗り入れる旭川駅や旭川空港があり、道央自動車道や主要な国道も走る交通の要衝でもある。「行動展示」と呼ばれる臨場感が人気を博し、毎年150万人近い来場者数を記録する旭山動物園も旭川市だ。

その旭川市にキャンパスを構える旭川市立大学は、経済学部と保健福祉学部の2学部3学科体制。1968年に前身の私立旭川大学が開学して以来、“グローカル”の視点を重視しながら地域経済や文化の活性化、地域医療や福祉分野の人材育成において重要な役割を担ってきた。公立大学への移行後も、上川町や比布町といった近隣自治体や機関と連携協定を締結するなど、地域貢献への活動を活発化させている。

公立大学への移行後に新学部も創設 地域連携を軸に大変革を推進する〝伝統ある新興大学〟─旭川市立大学・旭川市立大学短期大学部

北海道に学び、北海道に還元する経済学部

「地域経済の活性化と社会に貢献できる人材」の育成をめざす経済学部経営経済学科では、地元旭川や近隣の自治体を実地としたゼミナール活動や、フィールドワークなどの実践的な学びをとおして実際の経済活動に触れる機会を多く設けている。グローバルな世界経済の視点と、北海道のローカル経済の視点を兼ね備えた“グローカル”な着眼点を持ち、即戦力として地域経済に貢献できるビジネスパーソンの育成が目的だ。

そのために経済学部では1年次からキャリア教育を導入し、就職活動を意識した早期からのキャリア形成をサポート。企業と連携したプログラムや個別相談を実施するほか、ゼミナールの担当教員も親身にアドバイスを送るなど、学生に合わせたきめ細かい支援体制が整っている。地域社会からの期待も高く、旭川市内の多数の企業が参加する学内合同企業説明会は年7回実施。私学時代も含めて、一般企業への就職希望者の内定率は7年連続で100%を達成しているほか、北海道庁の職員や地方公務員、北海道警察や自衛隊など、公務員としての就職実績も豊富だという。

地域の日常を支える専門職を養成する保健福祉学部

保健福祉学部は、コミュニティ福祉学科と保健看護学科の2学科。コミュニティ福祉学科の特長は、社会福祉士に加え、精神保健福祉士または介護福祉士の国家試験受験資格を同時に取得できることだ。

保健看護学科では、地域医療や在宅看護の拡充など、現代社会における多様なニーズに応える看護師・保健師の養成を重視。高度な医学的知識と技術を学ぶとともに、3年次からは選抜制で保健師教育課程が用意されており、「公衆衛生看護学実習」などをとおして病気の予防や健康増進に努める専門家を育成する。地域に根ざす大学ならではの実習も充実しており、人々の暮らしに密着した保健・医療のあり方を学ぶことができる。

総じて保健福祉学部は専門職としての就職に強く、道内の主要な医療機関・福祉施設への就職実績が豊富だという。

公立大学への移行後に新学部も創設 地域連携を軸に大変革を推進する〝伝統ある新興大学〟─旭川市立大学・旭川市立大学短期大学部

良き実践者を地域に輩出する道内唯一の公立短大

道内唯一となる公立短期大学である旭川市立大学短期大学部は、食物栄養学科と幼児教育学科の2学科体制。食をとおして人々の日常を支える人材や、地域の子どもたちの健やかな成長を支える人材を育成する。学内外での多くの実習をカリキュラムに組み込んでいる点が特長であるほか、ゼミナール教育における教員と学生間の交流も活発。地域行事や地域のボランティア活動などに参加できるチャンスも豊富であり、旭川市立大学への編入学も可能だ。

また、幼児教育学科はキャンパスのすぐ隣に幼稚園があることも強み。園とは連携協定をむすんでおり、日常から交流も多く体験的・実践的な教育が展開されている。卒業と同時に「幼稚園教諭2種免許状」と「保育士資格」の国家資格を取得でき、幼保連携型認定こども園で働くために必要な「保育教諭」になることもできる。なお、同学科は2026年度に「こども地域学科」へと名称変更される予定だ。

公立大学への移行後に新学部も創設 地域連携を軸に大変革を推進する〝伝統ある新興大学〟─旭川市立大学・旭川市立大学短期大学部

学びや研究の成果を地域に役立てる公立大学

2023年の公立化に伴い、1977年開設の「地域研究所」は「地域連携研究センター」へとリニューアル。さらなる機能強化を進め、地域課題解決に向けた共同研究プロジェクトや、公共団体・企業からの委託研究事業などを積極的に推進している。教員や学生による成果発表の場として定期的な研究会を開催しているほか、2025年2月には、高齢化や担い手不足が進む町内会活動の持続可能性についてのシンポジウム「どうする?! 町内会」を旭川市と共催。地域連携研究センター所長である保健福祉学部・大野剛志教授による基調講演や、学生による調査報告、道内の研究者によるディスカッションも行われた。大学が行政と連携し、具体的な地域課題の解決に取り組む好例であり、地域住民の関心の高さがうかがえるほどの大盛況だったという。

「地域創造学部(仮称・設置認可申請中)」を2026年度に開設予定

旭川市立大学では、2026年4月に文理融合型の新学部「地域創造学部(仮称・設置認可申請中)」の開設が予定されている。変化の激しい現代社会が直面する課題に対し、多角的な視点と実践的なアプローチで解決策を見出し、持続可能な地域づくりに貢献できる人材育成をめざす学部だ。「地域デザインコース」と「アントレプレナーシップコース」の1学科2コース制が予定されているが、興味や希望する将来像に合わせて各コースの科目を横断的に履修することも可能だ。また、2コースともにデータサイエンス科目を必修とし、各学年でデザイン思考(DT)とデータサイエンス(DS)を活用して課題解決に結びつけるPBL(Project Based Learning)型教育を実施。DT・DSを駆使することで、複雑で高度化した課題解決に貢献できるデジタル人材の育成をめざすとしている。地域に根ざし、地域のニーズに応えてきた旭川市立大学。新学部では、従来とは異なる角度から地域社会の発展に貢献する人材育成が期待されている。

公立大学への移行後に新学部も創設 地域連携を軸に大変革を推進する〝伝統ある新興大学〟─旭川市立大学・旭川市立大学短期大学部
地域創造学部棟の完成予想図