世界を知り主体性を養う人材教育(千葉県・野田市)
中高一貫校で、通学は柏・流山おおたかの森・春日部・大宮から一本の電車で可能である。通学圏は茨城・埼玉・千葉・東京にまで及ぶ。自然豊かな広い敷地では部活動や課外活動が活発に行われている。
課外活動の「入門野田学」では、里山や湿地帯を歩き回りながら、生態系の成り立ち、歴史を踏まえた、人と自然のバランス、土地開発の在り方について学んでいく。「気象予報士」・「手話」・「中国語」などの講座もあり、幅広い知識とコミュニケーション力を養う機会となっている。
中学校では習熟度別授業や英語5ラウンドシステムなどの独自カリキュラムに加え、コミュニケーション教育・社会福祉など多彩な教育で人間力を育成。また、実践英語教育として「職業体験 キッザニア東京 in English」や1泊2日の「英語合宿 English Boot Camp」がある。高校では10泊11日の短期留学や3ケ月留学プログラムが用意されている。海外4カ国の学校と提携、世界を視野に生徒の可能性を広げる取り組みが見られる魅力の多い学校である。
キャリア教育の目玉として3大プロジェクトが受講できる。「メディカルプロジェクト」では、現場で働く医療従事者から医療に関する知識・技能・人間性などを学ぶ。「教員養成プロジェクト」では、近隣小学校での学習支援ボランティアや、教職に就いた卒業生からのガイダンスを通じ、教員としての心構えを学ぶ。「ICT未来創造プロジェクト」では、ソフトバンク本社を訪問して最先端の情報技術に触れ、更に大学との連携を図り、情報クリエイターを目指す生徒をサポートする。学年を問わず、同じ目標を持つ生徒同士で主体的に学ぶことができる魅力的なプログラムが用意されている。
安田理氏からのコメント:“発芽”のためにさまざまな土壌を用意
0時限から放課後の7・8時限までひたすら従来型の教科学習を行っている学校がある。生徒の成長の“発芽”から考えると、同じ性質の土壌ではいつまでも“発芽”しない種がある。土壌を改良すると見違えるように伸びたりする。西武台千葉は、英語の「5ラウンドシステム」、「キャリア教育」の『メディカル』『教員養成』『ICT未来創造』の各プロジェクト、『気象予報士』『手話』『中国語』の各講座など様々な性質の土壌を用意していて、学園の温かさを感じる。
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西武台千葉中学校・高等学校
〒270-0235 千葉県野田市尾崎2241-2
電話 04-7127-1111
https://www.seibudai-chiba.jp/
安田 理(やすだ おさむ)
安田教育研究所代表。東京都出身。早稲田大学卒業。
大手出版社にて雑誌の編集長を務めたあと、2002年安田教育研究所を設立。