2025年春、国際日本学科が始動
観光・地域創生に資する人財を育成―昭和女子大学

PR 聞き手 小林 聡(大学通信)
2025年春、国際日本学科が始動 観光・地域創生に資する人財を育成―昭和女子大学

国際日本学科 高橋修一郎教授インタビュー

実体験から日本と世界を学び、文化の橋渡しができる人に

2025年春、国際日本学科が始動 観光・地域創生に資する人財を育成―昭和女子大学
国際日本学科 高橋修一郎教授

国際日本学科は、「ジャパンスタディーズ」「異文化理解」「観光・地域創生」の3領域を学びの柱に据えています。国際的な視点から日本の文化や社会への理解を深め、海外留学やインターンシップなどで多様な文化に触れる体験を通して、世界と日本の文化の橋渡し役となれる人を育成します。

1年次の「観光文化論」では、観光ビジネスを行うにあたって必要な考え方を学びます。私たちはそれぞれ生まれ育った中で身につけてきた文化を持っていますから、まずはそれらを互いに発信し、理解し合うことから始めます。2024年の訪日外客数は約3687万人と過去最高となり、消費額も目標の8兆円を超え、観光立国としての成長は著しくなっています。しかし、少子化の進む日本では、この先の観光産業を支える人財の不足が懸念されます。本学科では、いまだ見過ごされている日本の魅力を観光資源として新たに創出・発信し、世界の人々との交流を通して、言葉だけではなく文化の通訳ができる人を育てたいと考えています。

3年次の「国際観光論」では、マーケティングの観点からターゲットを絞り、日本の魅力をいかに活用して伝えるかを企画提案するコンテストを実施します。観光業においてはリピーターを増やすための魅力創出が重要になりますが、オーバーツーリズムをはじめ自然環境や地域の人々の暮らしへの影響など、さまざまな問題を常に考えていかねばなりません。そのためにも、課題や問題点を見いだし、解決に向けて自ら考えて行動できる力、そして観光客、地域の人、ともに働く人、あらゆる人々と信頼関係を築きながら協働できる力を養っていきます。

学科独自の留学プログラムやインターン科目で実践力を磨く

2年次前期には海外キャンパス「昭和ボストン」への留学に全員が参加します。充実したアカデミックプログラムのほか、日本航空(JAL)のボストン支店や地元の五つ星ホテルへの訪問など、地域のビジネスや団体と連携した活動も多数実施します。また、世界最大級の日本文化発信イベントである「ボストンジャパンフェスティバル」の運営にも参加できます。

さらに、海外企業で寮生活をしながら有償で働く半年間の「海外インターンシップ」や、カリフォルニア大学リバーサイド校との連携によるインターンシップ・プログラムなど学科独自の科目もあり、これらはすべて4年間の卒業年限の中でのチャレンジが可能です。

また、国内でのインターンシップ科目なども充実しています。1年次から履修できる「観光・地域創生インターン」では、実務家教員の指導の下、ラグジュアリーホテルやものづくり企業などでインターンシップを行います。学部横断で学ぶ「プロジェクト型学修」では、岩手県久慈市や石川県能登市などでのインバウンドに関するプロジェクトなど、産学官連携でのさまざまな取り組みを行っています。

本学科では、1年次の早期から就業体験や留学などに取り組むことを重視しています。実際の現場での体験から自分の得意や苦手を知り、将来のキャリアや目標を見極めることで、大学で学ぶ目的や学びたいことがより明確になっていくと考えるからです。こうした実践的なプログラムが用意できるのは、学生と教員の距離が近く、丁寧な指導ができる昭和女子大学だからこそと自負しています。観光や地域創生に興味があるという人だけでなく、まだ目標は決まっていないけれども自分らしくいきいきと学びたいと考える人にも、ぜひ本学科で新しい自分と、未知なる日本の魅力に出会いながら学んでほしいと思います。

大学選びエキスパートの声

2025年春、国際日本学科が始動 観光・地域創生に資する人財を育成―昭和女子大学
進路づくりの講師、高大共創コーディネーター
倉部 史記氏

様々な学力調査で、日本の女子中高生の数学力は世界トップレベルを記録している。にもかかわらず、大学で数学を専攻する学生の女性比率は他国に比べて低い。数学に苦手意識を持つ生徒が多いことに加え、仕事やキャリアのイメージがわかないという理由もあるようだ。

昭和女子大学の総合情報学部※がカリキュラムに組み込む「ビジネス」「健康」「心理」のドメインは、デジタル技術やデータサイエンスの専門知識・スキルをどのような形で仕事に活かし、社会に貢献できるのかが明確でわかりやすい。デジタル技術とデータを学んだ人材は、ビジネスはもちろん行政や医療、福祉といった様々な分野で求められるはずだ。そこで活躍できる学生を育てるカリキュラムになっている。必要とされる数学的な考え方や知識を基礎から学べるカリキュラムも、多くの学生にとって安心できる点だろう。
※2026年4月開設予定。設置認可申請中であり、変更となる場合があります。

国際日本学科は、「ジャパンスタディーズ」「異文化理解」「観光・地域創生」という、多くの女子高校生が関心を持つ3領域を柱としている。もともと評価の高い同大の国際教育の仕組みや環境をフルに活かす授業やカリキュラムが非常に魅力的だ。この環境の充実度は日本屈指だろう。

数学を活かすなら理工学部、英語が得意なら外国語学部と考える高校生は今でも多い。それが悪いわけではないが、実際の社会や仕事はもっと多様で面白い。昭和女子大学の新学部・新学科からは、「あなたの学びを活かせる場はたくさんある」という高校生へのメッセージを感じる。学びを活かして社会に貢献したい女性の新たなキャリアモデルとして、ぜひ多くの生徒へ勧めたい。