4万5000人を楽しませる“やりがい”と“醍醐味”~学習院大学 大学祭実行委員会~

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4万5000人を楽しませる“やりがい”と“醍醐味”~学習院大学 大学祭実行委員会~

学習院大学の大学祭実行委員会は、秋の一大イベントである「桜凛祭」のほか、春に行われる新歓イベントの企画・運営も手がける学生団体。例年、1年生から3年生まで合計150人以上の学生が在籍する大所帯です。2024年度の「桜凛祭」では、前年度より1万人も多い約4万5000人の来場者数を達成。その立役者である2024年度の委員長・杉山さんと、同じく事務総長の山口さんのお二人にお話を聞きました。

4万5000人を楽しませる“やりがい”と“醍醐味”~学習院大学 大学祭実行委員会~


左:[2024年度 55期 委員長] 杉山 巴琉 さん 国際社会学部国際社会科学科3年 千葉県立船橋芝山高等学校出身
右:[2024年度 55期 事務総長]山口 彰斗 さん 文学部心理学科3年 埼玉県・私立川越東高等学校出身

数百人の新入生が応募する人気団体

お二人が大学祭実行委員になった理由から教えてください。

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杉山:私は高校時代に生徒会長を務めた経験があり、文化祭の運営も役割の一つでした。ただ、コロナ禍で不完全燃焼に終わってしまい、大学であらためて挑戦したいと考えました。スポーツ系のサークルにも“お試し”で参加してみましたが、一番楽しそうで“しっくり”きたのが大学祭実行委員会でした。部活動やサークルは、自分が大学生活を楽しく過ごせるか否かの大きな要因になると考えて、人間関係に恵まれた環境で自分が楽しめることを何よりも重視しました。新歓イベントを運営する姿も純粋に「かっこいい」と感じましたし、高校時代とは学園祭の規模が違うものの、「大変そう」よりも「楽しそう」という思いの方が強かったですね。

山口:一方の私は、高校までほとんど文化祭に関わったことがありませんでした。小学校から高校まで剣道を続けてきて、高校時代は全国大会への出場実績もある“強豪”剣道部。活動が週7日の“剣道漬け”の生活でした。大学生になった当初は、大学祭実行委員会の存在すら知りませんでしたが、大学では何か新しいことにチャレンジしようと考え、友達に誘われて“なんとなく”参加した説明会で興味を持ちました。1年次には音楽系サークルにも入ってライブにも出ましたし、周りにも別のサークルや団体とかけもちする学生はいましたが、結局のところは大学祭実行委員会が楽しくてメインにしている学生が多いと思います。

大学祭実行委員会はどんな組織なのでしょうか?

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山口:私たちは広報局・企画局・出版局・物品局・施設局・庶務局の6つの局に分かれていて、それぞれの局長は各局内で独自に決定します。そして、この6つの局をまとめる本部には委員長・副委員長・会計・事務総長の4つの役職があり、その年の「桜凛祭」が終わった11月中に、全メンバーによる投票で選出します。この4人はどの局からも出る可能性があり、特に幹部になるための“王道コース”のようなものはありません。こうして選ばれた局長6人と本部の4人が定期的に進捗報告をしながら、新企画の検討や、さまざまな意思決定をしていきます。

杉山:学生が所属する局は、1年次の面接で希望を聞いた上で決定します。6局もありますので、どこかしら適性のある局は見つけられると思います。ただ、どの局も仕事量は膨大です。そのため、所属する局は1年次から3年次まで持ち上がりで継続してもらい、上級生が下級生に着実に引き継いでいくことを重視しています。各局の人数は、毎年想定される仕事量に応じて算出していて、各局の2・3年生の人数との兼ね合いで1年生の所属を決定します。ちなみに、学園祭の“定番”である芸能人やミュージシャンのライブは企画局の担当です。専門の業者が間に入り、出演可能な方のリストを提示してくれるのですが、正直なところ、その中から好きな芸能人を選ぶこともできます。

山口:また、出版局が作成する公式パンフレットの中には、芸能人のインタビューページがあります。原稿の執筆やページのデザインは大変ですが、実際にお会いしてインタビューと撮影をしますので、ズバリ!会えます。

杉山:ただ、新歓期間には数百人規模で応募があるため、申し訳ないですが“不採用”となってしまう1年生もいるのですが、こちらも苦渋の選択をしているということは、どうかご理解ください…。

覚悟とやる気と責任感

大学祭実行委員会にはどんなメンバーが在籍していますか?

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杉山:
とにかくいろいろな人がいますので、それだけ「桜凛祭」の可能性も広がると考えています。とはいえ、150人も学生がいれば、必ずしも大学祭実行委員会の活動を最優先にする学生ばかりではなく、熱量の差も感じます。メンバーの考えはさまざまですので、折衷案を出すにも苦労します。それでも私にとっては、全員が同じベクトルで頑張っていくための方法を考えること自体も楽しみのひとつでした。

山口:「桜凛祭を成功させたい」という共通のモチベーションがあれば完成度は高くなるので、この根っこの意識レベルをクリアしていれば、どんな学生でも大歓迎です。個性的な学生ばかりですが、個々のやる気を結集させ、同じ目標に向かって頑張ることで、いい大学祭にできることはいうまでもないと思います。ちなみに私は、メンバーを見て「緩んでる」と感じたら、言うべきことは厳しく言ってきました。「普通に話せば話しやすくて意外だった」とは言われましたが、第一印象では怖い存在だと思われていたほどです。ただ、全体的にコミュ力の高い学生が多いためか、怖かろうが何だろうがガンガン気軽に話しかけてくる学生ばかり。そのためコミュニケーションで苦労したこともなく、活発な対話によって組織は活気づくのだと実感できました。

お二人はなぜ幹部になろうと思ったのでしょうか?

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山口:
私は、新歓期間の説明会の際、2学年上の事務総長が熱心に教えてくれて、その方への憧れが芽生えたことが原点にあります。2年次にはモチベーションが低下する時期もありましたが、今度は1学年上の委員長や事務総長にもとてもお世話になりました。大学祭を成功させようとする“背中”に憧れましたし、カッコいい先輩方に追いつきたいと思ったんです。また、1年生のときに杉山くんから「一緒に幹部やろうよ」と声を掛けられたこともとても印象に残っていて、「こいつやる気あるな」と感じました。当時の私は迷いもある中で活動に参加していたのですが、彼は既に委員長を目指して日々の活動に精を出していることがわかりました。

杉山:当時から委員長になることしか考えていませんでしたし、人の強みを見抜くことには長けている自負もあったので、「この人は仕事ができる。人をまとめる役職に向いている」と思って声を掛けたんです。一方で、よくしていただいていた先輩には、「委員長になりたい」という目標に対して意見をもらうこともあり、前委員長の言葉は今も心に残っています。それは「まずは自分が動いて、『この人についていきたい』と思ってもらえるように頑張ってね」というもの。正に私が目指す委員長像そのものでした。

幹部として重視したポイントを教えてください。

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杉山:私には、「自分自身もほかのメンバーも全員が楽しさを感じて、自分の居場所になるような組織にしたい」という明確なイメージがありました。楽しいと思えればみんな積極的に活動に参加しますし、参加すれば「こうしたらもっといいかもしれない」といった考えも自ずと生まれてくるからです。それは1・2年次に実感したことでもあったので、自分の代でも実現させたいと思いました。

山口:私は、「自分が計画を立て、日々実行に移していかなければ思い描く大学祭は実現できない」と考えてきました。事務総長次第で、あらゆる参加団体や大学側に迷惑をかけてしまう可能性がありますので、やる気と責任感は必須。実際、事務総長は毎日のように学生課とのやりとりがあり、とにかく忙しいので、かなりの覚悟は必要だと思います。

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お二人の代での活動を振り返っていただけますか?

山口:新体制になってからは、まずは1月に新歓期間に向けた第1回参加団体総会を実施しました。3年生は「桜凛祭」で引退しますので、新歓準備は1・2年生だけで進めることになります。ただ、「桜凛祭」と比べれば規模は小さいので、イベントを企画・運営する感覚を掴みながら幹部としての経験を積むには絶好の機会になりました。その後は「桜凛祭」に出展する部活動やサークルへの説明を行う第1回参加団体総会を6月に実施。夏休みになるとパンフレットづくりや看板などの装飾づくりも始まり、夏休みが明けるとラストスパートです。

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2024年度の「桜凛祭」では何か新たな試みもあったのですか?

山口:予算はかかりましたが、メインステージのスクリーンに電子パネルを導入して大好評でした。また、“企業色”を出すことは前年度まではNGだったのですが、実行委員の学生が立ち会う“共同運営”という条件を提示したことで大学から許可をいただき、2つの企業の協賛ブースを新設しました。ほかにもビンゴ大会やアニマルセラピーといった前年度にはなかったプログラムを新たに実施しました。

杉山:新たな試みが成功した自負はありますし、各局の頑張りによって来場者数は約4万5000人となり、約3万5000人だった前年度を超えることができました。毎年ホームページやSNSを立ち上げて情報発信をしていますが、それがダイレクトに“刺さる”層が拡大してきた影響も大きいと思います。

山口:初日が雨だったので不安にもなりましたが、おかげさまで多くの方に来ていただけました。来場者数の更新は毎年目標にしていますので、クリアできたことで大きな達成感が得られました。

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とにかく大学生活を楽しんでほしい

大学祭実行委員会の活動を経て、どんな点に成長を感じていますか?

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杉山:とにかく多くの人とコミュニケーションを重ね、刺激を受けたり、新たな気づきを得たりしながら、一人の人間として成長できたと思います。大所帯の中で「この学生にはこうやって接してみよう」「こういうことを頼んでみよう」など、一人ひとりに合った役割分担を考える力も養われたと思います。

山口:大学職員の方とも連携しながら、企業活動に近い経験もできたと思いますし、これから社会人になるための大きな一歩になったと思います。ちなみに先輩方を見ていると、「桜凛祭」が終わってから就職活動をスタートさせると大変そうな印象を受けました。そこで僕らは、少し早めに2年次の1月・2月くらいから就活の準備を進めてきました。ただ、「まずは幅広くいろいろな業界を見てみよう」と多方面に目を向けてみたものの、結局はそこから絞り込めないまま「桜凛祭」の準備で忙しくなってしまいましたね。

杉山:スタートダッシュで先行した分の“貯金”を使い果たしてしまった気もしますが、またここから頑張ります!

最後に受験生へのメッセージをお願いします。

杉山:「とにかく大学生活を楽しんでほしい」。これに尽きます。大学祭実行委員会の活動にしても、自分が楽しめれば「あの人は楽しそう! 自分も楽しみたい!」と仲間が集まってくると思います。また、そこからさらに委員長を目指すなら、自分が楽しみながらも頑張る姿を見せて、背中で語れる委員長を目標にしてほしいと思います。もちろん自分だけが楽しんで周囲が楽しめない状況にならないよう、周囲への思いやりも大切にしてほしいですね。

山口:私は、剣道一色だった高校までとは違って、実に多様な経験ができたと同時に、剣道一筋で打ち込んできた経験もまた大いに役に立ったと思っています。厳しい組織に身を置いていた経験があったからこそ、大学祭実行委員会では“苦しさ”を感じることなく、最後までやり切ることができたのだと思っています。みなさんもどうか自信をもって大学で新たなチャレンジをしてほしいですし、それが大学祭実行委員会だとうれしいですね。

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