安田理氏に聞く 今注目の学校
麗澤中学・高等学校
大学入試改革の求める主体的力を錬磨する言語技術と英語教育
麗澤中学・高等学校では、全学年団におけるグローバル教員(ネイティブ)副担任制も3年目に突入し、授業内はもちろん、日常的に論理的思考力や語学力を鍛え上げ、世界規模・地球規模で物事を考え発信できる人材を育成すべく「言語技術教育」と「英語教育」を軸に、独自の知徳一体教育を展開している。
言語技術教育では、中学1年次から高校1年次までの週1時間、多様な課題についてディスカッションを行い、自身の考えを200~3200字の文章にまとめていく。授業の目的は論拠を明確にして言葉で正しく説明する力を身につけることだ。情報を的確に処理し、レポートやプレゼンテーションなど適正な表現方法で豊かなことばの力を養い磨いていく。
英語教育では、「読む・聞く・話す・書く」の4技能を最大限鍛えることで理解のスピードそのものを上げながら深化させている。中学ではグローバル教員はもちろん日本人教員の授業もほとんどが英語での少人数制指導とティームティーチングによる、オールイングリッシュ・全員参加型の授業となっており、エッセイライティングにも力を入れている。
大学入試対策は学校で完結する体制も整っており、高校2年次から始まるのが「プロジェクト叡智」と呼ばれる大学受験講座だ。現役難関大生である先輩チューターとともにそれぞれの10年後からの逆算に基づいた学びを重ねている。他にも、部活動後の夜間講座や長期休暇中の特別講座など、生徒のニーズに合わせた多彩な講座が設置されており、加えて第一線で活躍する卒業生による職業別講演会や大学出張講義も開催され、一人ひとりの進路実現を学校全体で支援している。
安田理氏からのコメント:思春期にいちばん育てたいのは「人間性」
いま保護者は、「わが子が巣立つ時代は間違いなく厳しくなる。で、そうした時代を生き抜いていけるスキルを身につけさせたい」と考える。が、スキルは次々に新しいものが生まれる。必要なのは応用が利く幅広い基礎学力、リベラルアーツだ。
AI時代により重要さを増すのが“人間力”。思春期は「人間性を育む」うえで他と置き換えられない大切な時期。そのことをどこよりも理解し、実践しているのが麗澤だ。
-
麗澤中学・高等学校
〒277-8686 千葉県柏市光ケ丘2-1-1
電話 04-7173-3700
安田 理(やすだ おさむ)
安田教育研究所代表。東京都出身。早稲田大学卒業。
大手出版社にて雑誌の編集長を務めたあと、2002年安田教育研究所を設立。