中高一貫の男子校だからこそ可能な、「自立」し「自律」して成長できる教育が高い人気ー京華中学・高等学校

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中高一貫の男子校だからこそ可能な、「自立」し「自律」して成長できる教育が高い人気ー京華中学・高等学校

2022年に創立125周年を迎えた、中高一貫私立男子校の京華中学・高等学校(東京都)。伝統に裏打ちされた長年の信頼に加え、近年の高い大学合格実績などからも教育関係者の注目を集めている。大学通信が実施する学習塾の塾長・教室長に実施する「首都圏のオススメ私立中学」のアンケートでは、毎年多くの項目で高い評価を得ており、特に「面倒見が良い」の項目では13年間連続1位という快挙を成し遂げた。

「男子校のよさを何より大切にしている」と語る町田英幸校長に、同校の教育の特色と今後の展望についてうかがった。

「面倒見が良い」とは、「一人ひとりの生徒をしっかり見る」ということ

ー「面倒見が良い」「生徒や保護者の入学後の満足度が高い」「入学時の偏差値に比べ、大学合格実績が高い」「生徒や保護者に勧めたい」などの項目で長年ランキング上位が続いています。こうした評価についてどうお考えですか?

町田:評価をいただけていることに対しては、大変嬉しいですね。特に安定して高評価をいただけているということは、中学受験の際に塾の先生に勧められて本校に入学した生徒や保護者の皆様が、実際に「良かった」「満足している」という声を再び塾の先生に寄せていただいている結果だと思いますので、今後もその信頼に即した努力を続けていきたいと思っています。

ー「面倒見が良い」では13年連続の1位です。どのような取り組みをされているのか教えてください。

町田:学校説明会でもいつもお話ししているのですが、本校の「面倒見が良さ」は、「学校が生徒の手取り足取りなんでもやってあげる」という意味での面倒見の良さではありません。それは単なる「お世話」ですよね。本校の面倒見の良さとは、生徒一人ひとりをしっかりと見て、その生徒が自ら成長できるように背中を押すことです。本校の建学の精神の「天下の英才を得て之を教育す」に基づいています。

具体的には、その生徒の「いいところ」を引き出すこと。そのための方法が、生徒のやりたいことを見つけて応援することですね。言葉にすると簡単ですが、一朝一夕にできることではありません。担任をはじめとする多くの教員が、毎日きちんと生徒と向き合い、関わり合うことを大切にしています。そのなかで生徒の可能性を見つけ、適切に導き、見守り続けることで、やっとなし得ているのです。そうした生徒への向き合い方が、「面倒見の良さ」につながっています。

逆に「お世話」という点では、教員は少し距離を取り、さまざまな行動を生徒に任せています。他者の力を借りずに必要なことを自分でできるようにする「自立」と、自らを律してものごとに取り組むことができる「自律」の両方を、生徒にきちんと身につけてもらうためです。

中学校受験では保護者のサポートが必要なことも多く、母親が子どものやるべきことをなんでも手伝ってしまいがちです。特に男の子に対してはその傾向が強くなりますが、中学ではそうした状態から脱却し、学校生活の中で、自立と自律を促します。

たとえば、中学1年生の生徒は小学校の延長のような気分で、教員にも家族や友達のように接することがあります。だからまずは、教員には敬語を使うこと、職員室に入る時はきちんと声をかけることといった基本的な礼儀を教えます。単に遠ざけたり厳しくしたりするという意味ではなく、生徒と教員との間に適切な距離を置くことで目上の人を敬う姿勢が身につき、信頼を築くことにもつながるのです。そうした指導をきちんと行うことが生徒の自立と自律につながると考えます。併せて学習習慣も1年生のうちにしっかりと身につけるように指導します。

1年生と2年生では見違えるほど生徒は変わりますし、生徒自身の成長と相まって中3では驚くほどしっかりとします。

こうした生徒の成長を促す指導もふくめて、「面倒見が良い」という評価につながっているのかもしれませんね。

生徒の自立や自律を促すという意味では、修学旅行などの宿泊行事が大きな役割を果たします。この2年間、新型コロナウイルス感染症予防のために宿泊行事が中止となっていましたが、現在本校では、事前の全員PCR検査などの徹底した予防対策をとった上で、各種宿泊行事を積極的に再開しています。

中学3年生は先日初めての宿泊行事として九州4泊の修学旅行を行いました。慣れない団体行動に戸惑いもあったようですが、生徒たちにも教員にも多くの学びがあり、実施できて本当によかったと思います。

今後は語学合宿などの海外研修も含めて、生徒の成長に欠かせない学校行事を順次再開していく予定です。

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中高一貫の男子校だからこそ可能な、「自立」し「自律」して成長できる教育が高い人気ー京華中学・高等学校

保護者が学校に関わることで高まる満足度

ー「生徒や保護者の満足度が高い」の項目でも1位でした。保護者との連携はどのように取られていますか。

町田:本校では、中学校の間は定期試験ごとの成績表を保護者に直接渡しています。本校の創設者が始めたことで珍しい取り組みだと思いますが、120年以上にわたり続けてきました。生徒の成績や学習への取り組み方などについて、教員と保護者が率直に話し合える大切な機会となっています。

このほか、中間試験の後に面接指導日があり三者面談なども行いますので、年に7回以上、保護者の方とお話しする機会があるわけです。保護者の方には、大変な面もあるかと思いますが、こうした場では成績の話だけでなく、学校での生徒の様子を伝えるとともに、保護者の方からも生徒の家庭での様子をうかがい、生徒の様子の把握に努めています。家庭でも学校でも変わらない生徒もいれば、切り替えている生徒もいます。家庭での様子を知ることで、生徒の指導に生かすことができますから、教員にとっても貴重な機会です。

また、本校では文化祭でのバザーや出店など、保護者会が学校行事に積極的に関わってくださっています。男子校ということもあってか、学校行事に参加される父親が多いことも本校の特色だと思います。「おやじの会」という父親だけの会を結成し、文化祭にも出店されています。

学校との関わりは母親が中心になることが多いと思うのですが、ご両親ともに参加いただくことで、家庭内でも教育について多面的に話し合うことができると思います。何より、みなさんがとても楽しそうに参加されている姿が印象的ですね。

保護者の方から「京華は保護者の面倒見も良いんですね」と言われるのですが、保護者が学校や教員と深く関わることで、お互いの意見をスムーズに伝え合うことができますし、それが結果的に満足度に反映されているのではないでしょうか。

中高一貫の男子校だからこそ可能な、「自立」し「自律」して成長できる教育が高い人気ー京華中学・高等学校

ベテラン教員の指導力と若手教員の意欲が、高い教育効果を生む

ー「入学時の偏差値に比べ、大学合格実績が高い」の項目での高評価についてはいかがでしょうか。

町田:本校は「学校完結型」の手厚い学習支援制度を設けています。

たとえば夏休みには、中学1年、2年生を対象に学力の底上げを目指す中学夏期講習、中学3年生と高校1年生には各自の実力を伸ばす勉強合宿、高校2年生と3年生には大学進学に対応した内容の夏期講習など、学年ごとの必要に応じた内容の講習会を開講しています。もちろん、日常の学習支援として放課後の補習指導も丁寧に行なっています。高校3年生には目標大学に合わせた30以上の受験対策講座を実施しています。6年間一度も予備校に通わず、早稲田などの難関私立や一橋などの国立大に合格する生徒もいます。

本校は数学が得意な生徒が多いのですが、数学科の教員は確固たる受験対策システムを構築しており、普段の授業から受験に対応した内容になっているなど、理系で受験する生徒を強力にバックアップしています。

さらに、以前はあまり目立たなかった英語も、中学からの「国際先進コース」設置の成果の現れにより、私立文系にも強みを発揮しはじめています。

私自身も国語の講座を持っていますが、東大をはじめ難関大を受験する生徒に合わせて教員自身もスキルアップを続けており、どの講座を担当する教員も生徒の学習意欲に応える熱意ある授業を行なっていると実感しますね。

ベテラン教員の授業を若手教員もそば学ぶことで力をつけていきます。指導方法のノウハウなどがしっかりと受け継がれることで、高い教育力を維持できています。ベテラン教員もそうして学んできたわけですから、教員間での伝統ともいえるかもしれませんね。

本校では、生徒の情報をしっかりと共有するため、毎週1回クラス担任と学年主任が参加する学年会議を行なっているのですが、こうした教員間の密な交流も良い教員を育成していく土壌になっていると思います。

ーベテラン教員と若手教員の協力体制が生きているのですね。

町田:本校の教育スローガン「Good Try」と校訓「Never Die」というものがあります。「Never Die」は、どんな困難にあってもくじけずやりきろうという不撓不屈の精神をわかりやすくした校訓ですが、「Good Try」は、数年前に若手教員が生徒たちに「なんでも挑戦してほしい」という気持ちを込めて、新たにつくり出したものなのです。

「Never Die」は長年愛されてきた校訓で、大学を卒業し、社会人となって、困難に直面した時に「Never Die」の言葉を支えに乗り切ったという話を、多くの卒業生から聞いています。スローガン「Good Try」も、将来にわたって生徒たちの人生を切り開く言葉になってくれるといいですね。

中高一貫の男子校だからこそ可能な、「自立」し「自律」して成長できる教育が高い人気ー京華中学・高等学校

中高一貫の男子校だからこそ可能な、「自立」し「自律」して成長できる教育が高い人気ー京華中学・高等学校

時代に即した「男子教育」を考え、個性を打ち出していく

ー町田先生ご自身も男子校の出身ということですが、時代による男子校の変化のようなものはありますか。

町田:私たちの時代と今とでは男子校の雰囲気も大きく変わっています。それは、社会や子どもを取り巻く環境の変化でもあり、男子校だけのものではありません。

ただ、長年、男子校で教員を務め、今は校長として生徒たちと接するなかで感じることは、入学当初から強い個性や信念を発揮する生徒が少なくなっている印象はあります。

ひと昔前は、何か一つの科目やスポーツなど得意なものに突出した生徒が目立っていました。数学はできるけどほかの科目はさっぱりだとか。野球が好きで野球ではすごい結果を出しているけど勉強は苦手だとか。今は、平均的にできる生徒が増えているように思います。

もちろん、なんでも幅広く学び、苦手分野がないことはよいことですが、一方で「ものすごく好きなこと」や「絶対的な自信を持っていること」がないのは、成長の起爆剤を失っている状態です。特に思春期の男子生徒は、「何か一つをやり遂げた経験」をすると大きく成長しますからね。

ここ数年、入学前の説明会で「今、やりたいことがある人」と聞くと3分の1くらいの生徒が手を挙げてくれます。そこで重ねて「自信がある人」と聞くと、今度は手を挙げるのは10分の1くらいの生徒です。私はやりたいことがまだない生徒たちに「入学までにやりたいことを探して来てください」と伝えています。そして、やりたいことが見つかった生徒には、失敗してもいいから、思う存分取り組めるようにサポートをしています。好きな科目の勉強だけでなく、部活でもボランティアなどの課外活動でも趣味の活動でも、なんでも構いません。中高かけてずっと取り組めることでもいいですし、中学3年間だけの活動でも、自由研究のように決まった期間、全力で取り組むことでもいいのです。自分でやると決めたことをやり通す経験がまず必要です。その上でスポーツの大会やコンテストのように結果が出せればベストですが、全力でやり切ったという達成感を得ることが一番大事です。

「やりたいことに全力で取り組めた」という経験はそのまま自信になります。自信があればまたそこからどんどん新しいチャレンジをしていくことができます。たくさんの挑戦の中には失敗もあるでしょう。けれど、「やりたいことに全力で取り組めた」経験があれば、そうした失敗も成長の糧にすることができるのです。本校の校訓の一つ「Never Die」の精神ですね。

教員と生徒の向き合い方についても、ひと昔前は、男子生徒には全力でぶつかり合うような指導が多くありましたが、今は、生徒の主体性を重視した寄り添うスタイルに変化しています。昔はよくいた「怖い先生」というのがいなくなりましたね。少し上の世代の保護者の方には、物足りなく感じられることもあるようですが、今の子どもたちはその方が伸びてくれるのです。

ー長年の経験があるからこそ、今の子どもたちに適した男子教育ができるということなのですね。

町田:私は中高6年間の成長過程においては、男子生徒には男子生徒に合った教育のアプローチがあると考えています。たとえば、中学校で英語につまずく男子生徒の多くは、単語をコツコツ覚えるのが嫌いで苦手意識を持ってしまいます。そうした時期、まずはネイティブの教員と話す楽しさに目覚めることから、英語学習を始めることが有効です。「自分の英語がネイティブの大人にきちんと通じる」という嬉しさや自信は、確実に生徒のモチベーションを高めます。

学校生活においても、自由に伸び伸びと過ごすことができるというメリットがあります。

小学校の間は、成長が早いこともあり女の子がリーダーシップを取っていたり、発言力が強かったりする傾向が強いようです。小学校で「引っ込み思案でおとなしい」と思っていた男の子が、男子中学校に入ると一転して活動的になったという話を保護者の方からもよく聞きます。

いずれにせよ、思春期に異性の目を気にせず、仲間達と切磋琢磨しながら勉強や部活など自分自身がやり遂げたいことに全力で打ち込める環境を経験するのも、いいことではないかと思います。

「3校ワンキャンパス」だからこそ、各校の個性を大事にする

ー創立125周年記念事業として進む新校舎建築で、京華女子中学・高等学校(女子校)、京華商業高等学校(共学校)との「3校ワンキャンパス構想」が実現しますね。

町田:京華学園は1897年(明治30年)に京華尋常中学校開校を皮切りに、京華商業学校、京華高等女子学校が設立されました。三校それぞれが、生徒の個性を大切にするという創立者の教育理念を掲げ、男子教育、実学教育、女子教育を100年以上にわたり担ってきました。

現在、125周年記念事業として新校舎を建設しており、2024年4月に3校ワンキャンパスがスタートします。

以前から部活動やニュージーランドへのターム留学などで京華女子との連携も導入していますが、キャンパスが一つになることでそうした相互交流の機会も増えていくと思います。

ただ、よりよい相互交流のためにも、まずは3校それぞれがより自校の特長を打ち出す必要があるでしょう。本校で言えばそれは男子教育です。思春期であり心身の成長の大きい中学から高校にかけて、成長に見合ったカリキュラムで男子生徒の成長を的確にサポートしていくこと。ワンキャンパスだからこそ男子校としての個性を大事にし、その上で、次の成長につながるステップを模索していきたいですね。

ー今後の教育において、どのような目標を立てていますか?

町田:グローバルに活躍できる生徒を育成していきたいですね。本校では、2017年に中学に新設した国際先進クラスを中心に、ネイティブ教員によるオールイングリッシュの授業や宿泊研修などの実践的な英語教育に力を入れてきました。その成果として、高校2年、3年生時点で、英検(実用英語技能検定)準1級や2級合格者も順調に増え、国公私立で導入が続く「英語外部検定利用入試」で大きな強みを発揮しています。今後は、こうした高い英語力をより活かすため、生徒には海外の大学へのチャレンジをどんどんうながしていきたいと思っています。日本の大学で学べないことがあれば、臆することなく海外の大学を選択肢に入れてほしい。アメリカの大学であれば、利用できるスカラシップなども多くありますから、そうした面でのサポートも考えていきたいですね。

もちろん日本の大学で学びたいことがあれば、日本の大学で学べばいい。けれど、例えば、大学での研究中に海外で学ぶチャンスがあったり、社会人として働き出してから海外で仕事をする機会が巡ってきたりした時に、自ら「やります」と一歩前に出ることができるようになってほしい。

英語を話せるというだけでなく、実際に世界に飛び出し、多様な人々とコミュニケーションを取り、リーダーシップを担っていくだけの、グローバルなマインドと積極性が身に付くような教育を進めていきたいと思います。

子どもをよく見て、子どもに合った受験を考える

ー塾の先生の勧めで学校説明会に参加される保護者の方も多いと聞きます。多くの生徒さんを見てきた町田先生から、受験生の保護者の方へのアドバイスはありますか。

町田:学校説明会などでお話しする保護者の心得としては、「子どもを追い込みすぎないようにする」ということがあります。私たち大人も休みなく働き続けていくことはできません。子どももそれは同じで、適度なリフレッシュを忘れないでいてあげてほしいと思います。特に受験が近づくと、親子ともに無理をしてしまいがちですから。一休みして、次のステップに進むようにしてくださいとお話しします。

また、不得意科目の克服は大切なことですが、もし得意科目で十分な得点アップが見込めるのなら、「得意科目を伸ばすこと」にも目を向けてほしいですね。受験勉強のために、長時間苦手な科目をやり続けて、勉強そのものが嫌になってしまう場合もあります。子どもの負担が大きそうなら、塾の先生と相談するなどして、辛いだけの受験勉強にはしないような気遣いも有効だと思います。

学校選びで大切なことは、「子どもがそこでいかに成長できるか」だと思います。偏差値や合格実績などだけでなく、校風や建学の精神、教育理念といった点を重視してください。中学校から高校にかけて、男子生徒は大きく成長します。かけがえのない6年間を、充実して過ごせるように、ぜひ一人ひとりの子どもに合った学校を選んでください。