安田理氏に聞く 今注目の学校
春日部共栄中学校・高等学校

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安田理氏に聞く 今注目の学校 春日部共栄中学校・高等学校

23年に創立20周年の中学校、生徒の向学心を高める2コースを新設

春日部共栄中学校は来年度2つの新しいコース制が開設予定だ。

「プログレッシブ政経コース」は、海外大進学も視野に入れた「圧倒的な英語力」の習得と、政治経済的なセンスと実践力を高めるコースで、政治・経済分野の調べ方や資料の集め方、論文の書き方を学び、金融界からの講師を招き実務力を学んだ上で、「模擬トレード」などにも取り組む。さらに各国大使館を訪問して諸問題を聞き、模擬国連やディベート参加も想定している。こうした体験により各分野でリーダーシップを発揮できる人材の育成がこのコースのねらいだ。

「IT医学サイエンスコース」はこの3つを軸に「圧倒的な数学力」を養い、リーダーシップを発揮できる理系人材の育成が目的だ。同校は医学系ヘの進学実績も豊富だが医学部受験専門ではなく、各分野それぞれを幅広く取り上げ総合的に学んでいく。「IT」は企業と提携して情報処理系の資格取得やアプリ・ゲーム制作などにつなげる。「医学」は現場の医師から直接話を聞く機会を設ける。「サイエンス」はDNAの抽出や、遺伝に関係するカブト虫を使った観察研究、水耕栽培などの先進農業、地学、天文学に関わる分野まで多様な理科実験を中心に進められる。3・4年次にはより本格的な内容に移行し、外部の研究機関と連携した実験や研究なども想定されている。

自らの興味に従って研究を進めることで、大学で専門的に学びたい分野が明確になると同時に、その過程にある学びや経験を大学入試に生かすことも可能だ。

安田理氏からのコメント:「コース」名からもわかる 学校の「先進性」

近年の「コース」の設置は「学力別コース」から「学習内容別コース」に移っている。そのほとんどがグローバル系かサイエンス系である。春日部共栄は今年「プログレッシブ政経コース」をスタートさせたが、社会科学系のコース は首都圏では初めてではないだろうか。

もう1つも「IT医学サイエンスコース」と『IT』を名称に入れている。本文でも触れたが、『IT』はこれからのサイエンスの核心。春日部共栄の先進性が際立っている。

春日部共栄中学校・高等学校
〒344-0037 埼玉県春日部市上大増新田213
電話 048-737-7611(代)

安田 理(やすだ おさむ)

安田教育研究所代表。東京都出身。早稲田大学卒業。
大手出版社にて雑誌の編集長を務めたあと、2002年安田教育研究所を設立。