2022年度より新たなクラス・コースを開始
「世界標準」の教育をさらに加速させる―三田国際学園中学校・高等学校
2015年に共学化した三田国際学園中学校・高等学校。21年3月に共学化1期生が卒業し、国内の難関大学に加え、海外の名門大学にも多くの合格者を輩出した。
創立以来、「考える力」「英語」「サイエンスリテラシー」「コミュニケーション」「ICTリテラシー」の5つの力を伸ばし、「探究心」「異文化理解」「革新性」などの12のコンピテンシー(能力・行動特性)を身につける21世紀型教育を実践。問題解決型能力を高める「相互通行型授業」を教育の柱としながら、グローバル社会で活躍できる人材の育成に力を入れてきた。
そして、大きく変化する激動の時代で次なるステージを目指し、新たに「THINK & ACT」「INTERNATIONAL」「SCIENCE」という3つのキーワードを掲げて「世界標準」の教育をさらに展開していく。
「THINK & ACT」の「THINK」は、習得した知識をもとに考える力のことだ。疑問を感じたことに根拠をもって答えるための深い思考力を身につけるのが目的だ。また、「ACT」は考えたことを行動に移していくことだ。さらにこれまで強みであった環境としての「INTERNATIONAL」で多様性を身につけ、「SCIENCE」で論理的思考や課題発見力を身につける。これら3つの教育環境をベースにして、さらなる課題の発見と解決のための実践へとつなげていく。
現在、中学は「本科クラス」「インターナショナルクラス(IC)」「メディカルサイエンステクノロジークラス(MSTC)」の3つのクラス編成だが、22年度より「インターナショナルサイエンスクラス(ISC)」を新設し、中学1年次はICとISCの2クラス編成となる。ISCに所属する生徒のうち、理科分野への意欲が旺盛な生徒は、中学2年次よりMSTCに在籍することができる。文理の枠を超えてサイエンスの基礎を学んだあとに専門性を深め、探究から研究へと発展させていく。
新設されるISCは、幅広く学びながら多様性を身につけられる、これまでの本科とICの特徴を併せ持ったクラスになっている。HRクラスには一般生と帰国生をともに受け入れ、日本語と英語が飛び交う環境を用意する。中学2年次から始まる「基礎ゼミナール」では、自ら課題を設定して調査・研究を行い、論文にまとめる。こうしたことを通して、研究者たる姿勢を身につけていく。
ICも、英語を自由に使いこなせる帰国生のAcademyと、これから英語を学び始める国内生のImmersionの2つのグループで構成される。22年度からは、クラスの多様性をより高めるために、帰国生の比率をより多くし、海外留学をしているような環境にしていく。
また、高校も3つのコースに再編される。
「インターナショナルサイエンスコース(ISC)」では、課題解決型プロジェクト「Liberal Arts」を実施。共通の課題に対し、さまざまな分野から解決のための研究を行うPBL形式の授業だ。高2の海外研修に向けて、実社会における課題の解決に取り組んでいく。
「インターナショナルコース(IC)」では、日本と海外のカリキュラムで学ぶ「デュアルディプロマプログラム(DDP)」を導入している。卒業時に日本と西オーストラリア州の2つの卒業資格が取得でき、海外大への進学がさらに身近になる。
「メディカルサイエンステクノロジーコース(MSTC)」では、理論と実践の双方向のアプローチで研究活動を深めていく。1・2年次で行う「基礎研究β」では、中学の「基礎研究α」に継続して生徒一人ひとりがテーマを設定して研究する。さらに大学の研究室や企業への訪問など、専門家の研究活動に触れる機会で刺激を受けながら、貢献の姿勢を持ち続ける崇高なプロフェッショナルマインドへと育てていく。
119年受け継がれる教育理念と革新的な姿勢により、これからも学園全体をバージョンアップさせていく。
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