発想の自由人を目指すGlobal & Science
グローバル時代に活躍できる人材を育成―三田国際学園中学校高等学校
三田国際学園の代名詞「相互通行型授業」
三田国際学園中学校・高等学校では、生徒が自ら考える力を育む「世界標準」の21世紀型教育を掲げ、グローバル社会で活躍できる人材の育成に力を注いでいる。変化し続ける世界で求められる資質として、『12のコンピテンシー(能力・行動特性)』を定義し、これらを身につけるため『考える力』『英語』『サイエンスリテラシー』『コミュニケーション』『ICTリテラシー』という5つのスキルを、授業だけではなく学校生活のあらゆる場面で伸ばしていく。
こうした力を養成するために重視しているのが、同校の教育の柱である「相互通行型授業」だ。手法は時と場合によりさまざまだが、いわゆるアクティブ・ラーニングを主体とした授業だ。授業は、教員のトリガークエスチョンから始まり、仮説を立て、グループで議論、検証し、自分たちの意見を再構築する。そして最終的にはプレゼンテーションを行い教室全体でその思考のプロセスや多様な考えを共有するところまでたどり着く。同校では相互通行型授業を一部の教科、授業で単発的に行うのではなく、全ての教科で継続的に実践している。そのため常に自分の頭で考えること、自分の考えを発信することが求められる環境になっており、こうした思考のトレーニングが日々積み重ねられることによって、たしかな思考力が身につくと同時に、コミュニケーションスキルや創造性、発想力が磨かれていくという。
思考力を培い、探究心を育てる中学の3つのクラス
中学には、特色ある3つのクラスが設置されている。「本科クラス」は、相互通行型授業を中心に、英語、サイエンス、ICTといった同校のオリジナリティが詰まった教育を展開。2年次からは各自の興味に基づき講座を選択し、論文や資料の調べ方、文章の書き方を学んだり、フィールドワークなど研究活動を行う「基礎ゼミナール」を開講する。
「インターナショナルクラス」は、帰国子女など英語既習の生徒だけでなく、基礎から学び始める生徒を同時に受け入れている。週9~10時間の英語授業は習熟度別に行うが、ホームルームクラスは同じで、ネイティブスピーカーの専任教員が副担任に就くという。授業だけでなく、昼休みやクラス活動など学校生活のさまざまな場面で、生きた英語に触れながら積極的に英語でコミュニケーションする環境が整っている。またインターナショナルクラスでは、英語が堪能な生徒は入学時から数学、理科、社会の授業を英語で受けることができる。
「MSTクラス」では、数学や理科分野への意欲が旺盛な生徒の探究心をかき立てるプログラムを用意している。1年次に行う「サイエンスリテラシー」の授業では研究活動に必要な素地を身につけ、続く2・3年次の「基礎研究α」では、各自がテーマを設定して実験を行い論文にまとめるなど、論理的思考を徹底的に習慣づける。また、医療者や研究者としての将来を見据え、マインドを育てるとともに、受験対策として数学は進度を速め、中学課程修了までに高校範囲にも入る。
高校は4コース制で夢をかなえる進路をバックアップ
高校は学びの特徴により4つのコースを展開。2年次から文理選択を行う「本科コース」では、相互通行型授業で幅広く教養を身につけ、多様な価値観に触れながら、自身の進路、将来の目標を見つける。理系に特化した「メディカルサイエンステクノロジーコース(MSTC)」では、大学レベルの設備を導入したサイエンスラボでの実験を重視した授業を展開し、研究者たる姿勢で学ぶための環境を整えている。また、少人数グループによる「基礎研究β」では、最先端の科学論文の読解や実験などの研究活動に取り組む。学園祭や学外の科学コンテストなどでの発表も行い、2年次の海外研修では、英語による成果発表にも臨む。また、医学部志望者向けのキャリア・受験指導も実施する。
4技能(読む・書く・聞く・話す)をバランスよく伸ばしコミュニケーションツールとしての「使える」英語の習得を目指す「インターナショナルコーススタンダード(ICS)」には長期・短期選択制の留学プログラムがあり、豊かな国際感覚を養う。「インターナショナルコースアドバンスト(ICA)」は海外大学を目指す生徒が主な対象で、英・数・理・社はAll Englishの授業を行う。
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