思考力・判断力・表現力を養うカリキュラム
「大学までの人ではなく、大学からの人」の育成を目指し、「中学生だからこそ本物に触れさせたい」「国際化の時代だからこそ、高い志、高い道徳心、高い学力形成が必要」「教師、保護者、卒業生、みんなで一緒に生徒を育てる」「達成感・成功感をもって学ぶ」が教育方針だ。
世界で活躍するための「グローバルリーダーズプログラム」も特色の一つである。トップを目指す学力増進プログラム「第1カリキュラム」に加え、世界を見つめる行動力・達成力プログラムとして導入されている。国語は、速読訓練とビブリオバトル、クリティカルシンキング、英語は単語速習・暗唱コンテスト・スピーチコンテスト、数学は、数学ジュニアオリンピック準備講座と予選への挑戦。科学的なコーチングにより、一人ひとりに合わせたきめ細かな指導を実践している。
また、「グローバルエリートクラス」では、東大をはじめ最難関大学合格を目指すのはもちろん、開校以来の理念「世界のリーダーを育てる」ことを目標としている。未来のリーダーに必要な資質として、学力はもとより、語学力、地理歴史の幅広い知見、科学的知識や論理的思考力などを養い、タフでしなやかな体力と精神力、協調性とリーダーシップを備えた人材を育成。今年より中間試験を行わずに小テストを多用、年間を通してゆとりある授業を展開する。
進路指導では、国際化の時代を見据え、しっかりとした専門分野を目指せるように指導。大学院への進学率、海外留学率が高いのも特徴だ。TEAP受験指導、海外の大学の指定校枠取得、卒業生（大学生・大学院生）による受験講座、交換留学制度なども活用できる。
安田理氏からのコメント：細部のこだわりが生徒を成長させる
朝学習というと、「10分間読書」とか「チェックテスト」といったものが多い。が、春日部共栄の朝は25分間の「朝学習」。3分の「速読練習」＋1分の「ワールドビュー」＋10分の「英語のリスニング」ほかと実に盛りだくさん。
「ワールドビュー」は生徒が新聞・雑誌から選んだ記事についてレポートを書き、それを皆で読むもの。知的理解を広げ、同時に相互理解を深めることが狙いだ。朝学習１つとってもこんな工夫をしているところが春日部共栄のすごさである。
- 春日部共栄中学校・高等学校
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安田 理（やすだ おさむ）
安田教育研究所代表。東京都出身。早稲田大学卒業。
大手出版社にて雑誌の編集長を務めたあと、2002年安田教育研究所を設立。