写真=京華中学・高等学校
いつの時代も難しいのが学校選び。わが子にあった学校に進学させるために、役立てたいのがエキスパートの意見だ。首都圏の学習塾にアンケートを実施し、312学習塾の塾長、教室長から回答を得た。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント……として集計した。
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1位には、16年連続で京華がランクイン。1897(明治30)年創立の伝統ある男子校だ。建学の理念である「英才教育」は、知識を身につけるとともに優れた人格を養い、社会で有用な人材を育てる教育。中高一貫の6年間を2学年ごとに「基礎」「発展」「受験対策」と位置づけ、個々の学力や適性に合わせたクラス編成やきめ細かな指導のもと、一人ひとりの能力を最大限に伸ばす教育を展開している。また、教員と生徒がコミュニケーションをとりやすく、アットホームな雰囲気があるのも同校の特長だ。学校と家庭の連携も重視している。定期的な面談をはじめ、さまざまな機会を通して絆を深め、個々の生徒に合わせた指導を行っている。
2位は駒込。1682年に設立された勧学講院を前身とする共学校で、340年以上の歴史を誇る。最澄上人の教えである「一隅を照らす、これすなわち国宝なり」を建学の精神に、仏教的情操教育を展開。中学2年の「日光山研修」や高校1年の「比叡山研修」など非日常的な体験のほか、毎時、黙想で心を落ちつかせるなど、自分と向き合う時間を通して、他者を敬う健全な心身の育成を目指す。日頃から教員と生徒が積極的に交流するなか、放課後の「特別講習会」や「指名補習」を実施。また、「夏期講習会」「学習サポートシステム」など学習を校内で完結させる多様なシステムを構築することで、生徒が安心して学習できる環境が整っている。

駒込中学校・高等学校
3位は桜丘。2024年に創立100周年を迎えた同校は、「勤労と創造」の校訓のもと、たゆまぬ努力(勤労)と創意・工夫(創造)で新しい自分をつくり、仲間とともに社会貢献できる人間を育成している。毎日の学習を生徒自身が管理する「Self-Study Notes(SSノート)」や、生徒・教員・保護者が連携して自主的な学びの姿勢を養う中学生対象の「家庭学習帳(カテガク)」など、生徒自らが学習方法を工夫し、コツコツと努力できる力を身につける教育が行われている。また、休暇中も複数の「長期休暇無料講習」を実施している。「学習室」は朝7時15分から放課後20時まで開室。卒業生チューターが常駐し、進路や学生生活について相談できる。
4位は常総学院。茨城県土浦市にある共学校だ。創立時より「社会に貢献するリーダーの育成」を教育目標に、時代の変化にも対応できる能力の育成を推進。その基礎となる規則正しい生活習慣の確立と、落ち着いて学習できる環境づくりを目指している。同校では「完全給食制」を採用。月曜から土曜まで専属栄養士によるバランスのとれた献立となっている。また心の教育にも力を入れ、コミュニケーション能力とロジック力の向上を目的に「テーマハッカソン」と「自分プレゼン」、自己肯定感を育む「グローバルスタディーズプログラム」などを行っている。これらの活動を通して、グローバルな視野を持ち、リーダーシップを発揮して社会貢献できる力を養っている。
5位は昌平。埼玉県杉戸町に位置する同校は、2024年に創立45年を迎えた。「礼儀・勤勉・明朗」を校訓に「手をかけ 鍛えて 送り出す」をモットーとした手づくりの人間教育を展開。中高一貫の6年間で学ぶ楽しさを知り、主体的に学ぶ力を養っている。生徒は日々の学習や生活の記録を手帳に書き、担任と共有することで、自らの行動を振り返って改善し、次の目標を見つけて行動する力を身につけていく。また、同校は全国でも数少ないIB(国際バカロレア)ワールドスクールで、中学はMYP(ミドルイヤーズプログラム)認定校だ。全生徒を対象に国際的な教育プログラムを実施。高校もIBコースを設置し、DP(ディプロマプログラム)認定校として世界基準の教育プログラムを提供している。
<表の見方>
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首都圏の学習塾にアンケートを実施し、312学習塾の塾長、教室長から回答を得た。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント…として集計した。
無印は公立、◎印は私立を表す

