【中学入試】学習塾が勧める中高一貫校ランキング2025
探究学習に力を入れている中高一貫校

【中学入試】学習塾が勧める中高一貫校ランキング2025 探究学習に力を入れている中高一貫校

写真=開智未来中学校・高等学校 才能発見プログラム

いつの時代も難しいのが学校選び。わが子にあった学校に進学させるために、役立てたいのがエキスパートの意見だ。首都圏の学習塾にアンケートを実施し、312学習塾の塾長、教室長から回答を得た。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント……として集計した。

1位は市川。昨年に続いてトップとなった。同校は2009年度からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に認定され、現在は第4期指定校として、これまでに培ったノウハウをさらに深化させた課題研究カリキュラムを提供している。同校のSSHは高2の理系選択者を対象とし、「市川サイエンス」という授業で、物理、化学、生物、地学、数学、情報の6つの分野に分かれて研究活動に取り組む。また、高2の文系選択者を対象とした「リベラルアーツゼミ」では、英語・社会・芸術分野の13の講座で各自が調べた成果の発表や議論を行い、思考力や判断力、表現力を鍛える。さらに「市川アカデメイア」「土曜講座」など、生徒一人ひとりの興味・関心を将来につなげるための取り組みが用意されている。

2位は開智未来。同校では、初代校長が開発した「学びのサプリ」をベースとした中学での「哲学」の授業を通して6つの授業姿勢(ねらい・メモ・反応・発表・質問・振り返り)、メモのスキル、学び合い、思考・論文の作成・発表のプロセス、英語発信力などを鍛える。これらを身につけることでアクティブ・ラーニングを日常化し、学習意欲の向上につなげている。探究活動も盛んで、中学での「里山フィールドワーク」「ブリティッシュヒルズフィールドワーク」「探究フィールドワーク」のほか、自らの興味・関心を究める高1での「才能発見プログラム」、英語論文や英語のプレゼンテーションを行う高2での「海外探究フィールドワーク」など、多様なプログラムを実施している。

3位は芝浦工業大柏。同校では「SSコンピテンシー(芝浦サイエンスコンピテンシー)」として「自律的活動力」「問題発見力」「問題解決力」「研究基礎力」の4つの力を育むカリキュラムを設計し、探究教育や理数教育を推進。スーパーサイエンスハイスクールにも認定され、現在は第3期指定校としての教育活動を行っている。探究教育においては、教科授業との関連を意識した指導を行い、知識の習得と活用、主体的な学習姿勢の涵養や対話を促すことを目的としたカリキュラムを展開。「全国中学高校Webコンテスト」で9度の全国1位を獲得したほか、「全国学芸サイエンスコンクール」の学校特別奨励賞受賞、「高校生国際シンポジウム」の優秀賞受賞など、さまざまな成果をあげている。

4位は武蔵。前身の旧制七年制高校より、卒業後も専門的・学問的な知的活動を続けることを前提に、十分な勉学と研究ができる人格と学力の形成を目指す教育を実践してきた同校は2022年に創立100周年を迎えた。新たに「世界をつなげる自調自考のエンジン」を身につけることを教育ミッションに掲げ、建学の三理想の一つである「自ら調べ自ら考える力ある人物」を育成するため、低学年次から主体的に疑問をもってその謎を自ら解く楽しさを知ることができるように指導している。その伝統は「校外学習」にも受け継がれ、中1の「山上学校」、中2の「みなかみ実習」、中3の「天文実習」など、自然や社会と向き合う中で課題を見出し、仲間と探究する姿勢を養っている。

5位は栄東。さいたま市にある共学校だ。中高ともに課題研究やディスカッション、プレゼンテーションなど生徒の能動的な活動を取り入れたアクティブ・ラーニング(AL)を軸とした独自のカリキュラムを展開している。具体的な取り組みとしては、英語ALや物理AL、地学ALなど各教科での「教科領域AL」、約40講座が開講される「AL土曜講座」を含む「探究総合学習AL」、卒業生も協力して実施される「キャリアAL」といった校内ALに加えて、京都や長野、オーストラリアやアメリカなどで行われる校外ALなど、学校生活のあらゆる活動にアクティブ・ラーニングの学びが組み込まれている。これらの活動を通して、主体的な学習態度やリーダーシップ、コミュニケーション能力などを育んでいる。

<おすすめ記事>

2025年難関10国立大現役進学者数(有料)※進学率あり

東京    関東(東京を除く)

2025年早慶上理現役進学者数(有料)※進学率あり

東京    関東(東京を除く)

2025年MARCH現役進学者数

東京    関東(東京を除く)

<表の見方>

首都圏の学習塾にアンケートを実施し、312学習塾の塾長、教室長から回答を得た。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント…として集計した。
無印は公立、◎印は私立を表す

【中学入試】学習塾が勧める中高一貫校ランキング2025 探究学習に力を入れている中高一貫校

11位以下のランキングはこちら