写真=中央大学附属中学校・高等学校
いつの時代も難しいのが学校選び。わが子にあった学校に進学させるために、役立てたいのがエキスパートの意見だ。首都圏の学習塾にアンケートを実施し、312学習塾の塾長、教室長から回答を得た。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント……として集計した。
1位は中央大附。昨年に続いてトップとなった。1978年建築の図書館本館は、日本図書館協会建築賞を受賞した3階建ての独立棟だ。地下に視聴覚ホールと集密書庫を配置し、天井高6mある1階フロアには3つの閲覧ゾーンと書架が配置され、3クラスが同時に授業を行うことができる。また、生徒も自由に利用できる2階の開架式書庫と個人閲覧席は、大学図書館や公共図書館レベルの規模を誇っている。このほか中学校舎に設けられた図書館分館があり、本館・分館合わせて約20万冊の蔵書と約4,300タイトルの視聴覚資料を収蔵。高校図書館としては最大級の規模と言える。また、専用PCが120台常設され、収蔵資料の検索のほか、8つの外部オンラインデータベースを利用できる。
2位は恵泉女学園。1929年の創立以来、自立し、自然を愛し、世界に心を開き、平和のために力を尽くす女性を育てることを目指し、その基礎となる「思考力と発信力」の育成に力を入れている。「メディアセンター」は生徒の自立的学習を支える施設だ。吹き抜けが特徴的な4階建ての空間には、9万冊を超える蔵書を備えた図書館としての機能のほか、教室24室分の広さにさまざまな施設が設置されている。目的に応じて使い分けができる「コンピュータ教室」、アクティブラーニングに対応した「学習室」、恵泉の歴史がわかる「学園史料室」、自習のための「キャレルデスク」のほか、「国際交流コーナー」「放送室」など、自学自習の場としてはもちろん、多くの授業で活用されている。

恵泉女学園中学・高等学校
3位は国府台女子学院。1926年、仏教精神に基づく「敬虔・勤労・高雅」の三大目標のもと、実社会においても自立した女性としての素養を身につける教育を実践している。同校の校舎は、生徒の自発的な学習を支える図書館を中心に配していることが特徴だ。体育館とほぼ同じ、教室10室分の広さがある図書館には「ブラウジングエリア」「調べ学習エリア」「本の壁の部屋」の3つのエリアがあり、文系と理系に分けた書架を配置。生徒がそれぞれの興味・関心について探究したり、クラスごとの学びのテーマによってエリアを使い分けたりと、効果的な学びができるように設計されている。また、少人数授業を行う「選択教室」や生徒と話し合うための「面談室」「自習室」も用意されている。
<表の見方>
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首都圏の学習塾にアンケートを実施し、312学習塾の塾長、教室長から回答を得た。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント…として集計した。
無印は公立、◎印は私立を表す

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