写真=山脇学園のラーニングフォレスト
いつの時代も難しいのが学校選び。わが子にあった学校に進学させるために、役立てたいのがエキスパートの意見だ。首都圏の学習塾にアンケートを実施し、312学習塾の塾長、教室長から回答を得た。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント……として集計した。
1位は市川。同校では、家庭で受ける親からの教育を第一教育、学校で受ける教師による教育を第二の教育と呼び、この2つのほかに、自分で自身を教育する「第三教育」を必要としている。生徒自身が、生涯にわたって自ら学んでいける力を養う学びの場として本館1階に「第三教育センター」がある。約12万冊の蔵書を有する図書館を中心に、学習のための情報拠点としても機能している。また、アクティブラーニングをサポートする「ALICEメインルーム」や「ALICEマルチルーム」、100人が収容できる「視聴覚室」、100人編成のオーケストラも演奏可能な多目的ホール「國枝記念国際ホール」など、生徒たちの主体的な学習を支えるとともに、豊かな感性を育てるさまざまな施設が用意されている。
2位は山脇学園。「⾃ら求め、深く学ぶ」「志を抱き、未来を拓く」「互いに思いやり、仲間とともに創る」の教育目標のもと、「非認知スキル」と「総合知」を育成するカリキュラムを展開している。探究活動の拠点である「ラーニングフォレスト」は、約6万冊の蔵書のほか、グループワーク、プレゼンテーションなど6つのエリアを設置。英語コミュニケーション施設「イングリッシュアイランド」は、イギリスの街並みをイメージした空間で英語に親しむことができる。また「サイエンスアイランド」には、化学・生命科学などの各種実験室、顕微鏡室、プレゼンテーションルームなどを設置。スーパーサイエンスハイスクール指定校でもある同校のサイエンス教育の中枢的な役割を担っている。
3位は桐蔭学園中教。横浜市にある男女共学の中等教育学校だ。同校では、生徒が効果的かつ快適な学習・生活環境を得られるように、共用施設である「シンフォニーホール」を中心として各校舎を機能的に配置している。各教室にはプロジェクターとスクリーンが配備され、先進的で質の高い授業を可能にする環境を整えている。また、学校行事や舞台芸術鑑賞、生徒の発表などに使用されるシンフォニーホールは、文化施設として情操教育の場としての役割も担っている。さらに、「総合体育館」のほか、人工芝のサッカー場やラグビー場、野球場、屋内プール、武道館、陸上競技用トラックなどの体育施設も充実しており、体育の授業はもちろん、運動部の活動も支えている。
4位は明治大付明治。創立以来、自ら調べ、考え、発見・解決し、人にそれを伝えることのできる、創造性と個性に富んだ「生きる力」を養う教育を実践している。学校の中心に図書館を配置して学習センターと位置付け、7万冊以上の蔵書のほか、映像資料や新聞、雑誌、明治大学の課題図書コーナーや英語多読用の洋書約7,000冊、50台のパソコンを設置して生徒の主体的な学びを支えている。また、専門的な器具・装置が揃う化学・生物・物理3つの理科実験室、全面人工芝のグラウンド、第1・第2体育館のほか、約350席の食堂・カフェテリア、幅6mの広い廊下などのパブリックスペースには数多くのベンチを配置し、ゆとりある空間で学生生活を豊かに、心地よく過ごせるよう工夫されている。
<表の見方>
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首都圏の学習塾にアンケートを実施し、312学習塾の塾長、教室長から回答を得た。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント…として集計した。
無印は公立、◎印は私立を表す

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