【中学入試】学習塾が勧める中高一貫校ランキング2025
グローバル教育に力を入れている中高一貫校

【中学入試】学習塾が勧める中高一貫校ランキング2025 グローバル教育に力を入れている中高一貫校

写真=広尾学園中学校・高等学校 海外大学フェア

いつの時代も難しいのが学校選び。わが子にあった学校に進学させるために、役立てたいのがエキスパートの意見だ。首都圏の学習塾にアンケートを実施し、312学習塾の塾長、教室長から回答を得た。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント……として集計した。

1位は広尾学園。昨年の3位からトップに躍り出た。1918年設立の共学校で、板垣退助と夫人・絹子たちが設立した順心女学校を前身とする。「次世代を担う生徒たちにふさわしい環境と機会を提供する」をミッションとする教育を展開し、中学・高校ともに海外名門大学への進学も可能な「インターナショナルコース」を設置している。中学では、高度な英語力を持つ生徒が対象の「アドバンストグループ」と、入学後に高度な英語力を身につけようとする生徒が対象の「スタンダードグループ」に分かれて学ぶ。高校では「アドバンストグループ」のみとなり、各分野の高い専門性を持つ27人の外国人教師による革新的な授業で、国内外の名門大学合格を目指す。

2位は三田国際科学学園。「THINK&ACT」「INTERNATIONAL」「SCIENCE」をキーワードに、世界標準の教育を行っている。一般生と帰国生がともに学び、日本語と英語が飛び交う「インターナショナルサイエンスクラス」は多様性に富む同校ならではの学習環境だ。また、帰国生が多数を占める「インターナショナルクラス」では、英語を初歩から学ぶ一般生も、英語・数学・理科・社会は段階的にオールイングリッシュの授業に移行し、英語で思考し、表現する力を養う。中学3年でターム留学または長期留学に参加でき、高校では日本とオーストラリアの2つのカリキュラムで学ぶデュアルディプロマプログラムで、同校に通学しながら海外の高校卒業資格の取得を目指すことができる。

3位は八雲学園。1938年創立の共学校だ。中学では、「進路指導」「英語教育」「チューター方式(学習アドバイザー)」「文化体験」の4つを指導の中心に据え、特色ある教育を実践している。英語は3年間の授業数が26時間と多く、「レシテーションコンテスト」「英語劇」「英語祭」「スピーチコンテスト」などの行事を通して実践的な使える英語を効果的に学ぶシステムを構築している。また、通常の英語授業においても1年次からネイティブ教員のみが担当する授業を週4時間設けるなど、妥協のない指導を行っている。なお、高校では2020年度より海外協定大学推薦制度(UPAA)を導入。2025年はシドニー大学などに30人が合格するなど、海外大への進学も推進している。

4位は昌平。全国でも数少ないIB(国際バカロレア)ワールドスクールだ。全教員一丸となって取り組んでいる英語教育計画「パワー・イングリッシュ・プロジェクト」では、世界に通用する英語力と国際感覚を養い、「英語の勉強は大学に合格するためだけではなく、世界へ羽ばたくために必要であること」を生徒に実感させている。授業時間以外でも語学力と国際感覚を磨くオープンスペースとして「インターナショナル・アリーナ(日本語禁止部屋)」があり、ネイティブ教員が常駐。休み時間や放課後にはこの部屋で英語で対話する生徒の姿が見られる。さらに、オーストラリア2校と姉妹校提携を結んでおり、夏休みには短期語学研修として2週間のホームステイをしながら姉妹校の授業に参加することもできる。

同じく4位は郁文館。1889年創立の共学校だ。生徒の「好き・得意」から夢を育み、夢からの逆算で進路指導を行っている。25歳を教育のゴールに設定し、「25歳で人生の主人公として輝く人材」の育成を目指している。中学では、1人1校6週間のニュージーランド留学を必須とする 「グローバルリーダー特進クラス」を設置。英語教育を充実させており、習熟度別の英語授業のほか、世界各国の現地講師から365日いつでも指導を受けられるオンライン英会話「席上留学」を実施している。また「郁文館グローバル高等学校」は、THE世界大学ランキングTOP100大学に27人が合格。5カ国(アメリカ、カナダ、ニュージーランド、ルワンダ、バングラデシュ)から選べる多様な海外留学で多様な海外留学が体験できる。

6位は芝浦工大柏。千葉県柏市にある共学校だ。中学1年からスピーチやプレゼン、ディベートなどを中心としたイングリッシュリッチな形式で英語の授業を行っている。ネイティブ教員による英会話の授業や、オンライン英会話も実施し、中学3年次には全員がニュージーランド研修に参加。現地でのホームステイを通して異文化理解やグローバルな視点を育むことを目指している。また、中学の各学年のフロアには洋書を常備して多読指導をするなど、気軽に英語に親しめる環境を整備している。さらに、中3〜高2の希望者には、イギリス、アメリカ、オーストラリア、カナダの4カ国での短期ホームステイも実施。2024年度からは希望者対象のアイスランド探究ツアーも行っている。

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<表の見方>

首都圏の学習塾にアンケートを実施し、312学習塾の塾長、教室長から回答を得た。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント…として集計した。
無印は公立、◎印は私立を表す

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