【中学入試】学習塾が勧める中高一貫校ランキング2025
最近、合格実績が伸びていると思われる中高一貫校

【中学入試】学習塾が勧める中高一貫校ランキング2025 最近、合格実績が伸びていると思われる中高一貫校

写真=昌平中学校・高等学校

いつの時代も難しいのが学校選び。わが子にあった学校に進学させるために、役立てたいのがエキスパートの意見だ。首都圏の学習塾にアンケートを実施し、312学習塾の塾長、教室長から回答を得た。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント……として集計した。

1位は洗足学園。昨年の4位からトップに躍り出た。建学の精神「謙愛」のもと、リーダーの役割を果たす人材の育成を目指した独自の教育を行っている。6年間を3期に分け、中学2年〜高校2年の第2期を中心に据えたカリキュラムを展開し、グローバル社会で活躍する上で必要な高い学力、豊かな感性、コミュニケーション能力、広い視野を養うため、英語や情報処理、プレゼンテーションなどのスキルを磨く。また、高校3年まで「全員数学必修体制」を敷いて数学に力を入れており、物事を論理的・科学的に捉えて説明できる力を養っている。2025年春の合格実績は、国公立大が103人、早慶上理が463人、GMARCHが333人、医学部医学科が58人、海外大は10人だった。

2位は広尾学園。こちらも昨年5位からのランクアップだ。中学、高校ともに「本科」「インターナショナル」「医進・サイエンス」の3コース制。「次世代を担う生徒たちにふさわしい環境と機会を提供する」というミッションのもと、英語教育、サイエンス教育、ICT活用、人間教育において特色ある教育を展開している。同校のさまざまな学習プログラムは、生徒たちが自らの意志で確かな学力を身につけること、そして部活や学園行事と勉強を両立することを通じて『自律と共生』の精神を培っていけるよう考えられている。2025年春の合格実績は、国公立大が79人、医学部医学科が96人、早慶上理ICUが381人、GMARCHが189人、海外大は375人だった。

3位は昌平で、昨年の6位からランクアップした。中学校には最難関大学を目指す「Tクラス」と「一般クラス」を設置。IB(国際バカロレア)やパワー・イングリッシュ・プロジェクトなど、グローバル人材育成プログラムが特徴だ。高校は難関国公立大学を目指す「特別進学コース」に「T特選」「特選」「特進アスリート」の3クラス、難関私立大学を目指す「選抜進学コース」に「選抜アスリート」「選抜」の2クラスを設置。2019年度より、海外大学や国内難関大学を目指す「IB(国際バカロレア)コース」を設置し、「IB[DP]クラス」では世界基準のカリキュラムで学ぶことができる。2025年春の合格実績は、国公立大が81人、早慶上理が98人、GMARCHは193人だった。

4位は安田学園。1923年に創立、100年以上の歴史を誇る。中高6年間を3ステージに分け、成長段階に合わせた教育を行い、中学1年〜高校2年の2学期までは、「学び力伸長システム」により、自学力(=基礎学力・自ら考え学ぶ力)を伸ばす。年5回の定期考査前の1週間を「独習ウィーク」とし、試験に向けた学習計画を朝と放課後の時間に実行して学習習慣を身につける。この自学力をベースに活用力・応用力を伸長し、難関大に対応できる力を高めていく。高校2年の3学期以降は「進学力伸長システム」に入り、志望校別に特化した講習を実施するなど、入試直前まで生徒の力を最大限に伸ばす。2025年春の合格実績は、国公立大が67人、早慶上理ICUが115人、GMARCHが326人だった。

5位は京華。中学校は「特別選抜クラス」と「中高一貫クラス」の2コース制を導入。いずれのコースも2年生まで先取りをせず、一人も遅らせずに全体の学力向上を主眼とし、数学と英語は週1時間の1クラス2分割の習熟度別授業を行っている。高校は、「進学コース」と「特進コース」、2012年から設置された「S特進コース」の3コース制。「S特進コース」は、文系・理系双方の難関国公立大学に対応できる柔軟なカリキュラムを採用。豊富な選択授業と「受験対策講座」で「学校完結型受験指導」を展開し、東大をはじめとする難関国公立大学合格を目指す。2025年春の合格実績は、国公立大が26人、早慶上理が23人、GMARCHが111人だった。

6位は駒込。仏教的情操教育を基盤とした共学校だ。中高ともに主要科目は標準よりも単位を多く設定し、タブレット端末を用いた授業展開により、多角的な学習を実現。教員が指導する放課後の特別講習や補習、夏期講習を含め、学習面を校内で完結させるシステムを構築している。高校のコースは、多様化するグローバルな時代に活躍できる人を育成する「国際教養コース」、埼玉大学STEM教育研究センターと提携して身近な課題を科学的な観点から探究する「理系先進コース」、国公立大やGMARCH以上の難関私大、芸術系など多彩な進学をフォローする「特S・Sコース」の3コースがある。2025年春の合格実績は、国公立大が26人、早慶上理ICUが91人、GMARCHが277人だった。

7位は桜丘。中学は基礎力の定着を大切にし、中学1年では週7時間ある英語授業のうち5時間をネイティブ教員が担当するほか、英語と数学の演習授業では習熟度別少人数クラス編成を採用している。高校は、2026年度よりコースを刷新する。精選した教育課程のもと主体性・表現力・思考力を培い、最難関大を目指す「Super Academic コース(難関選抜)」、高い英語力を生かして世界を牽引できる力を獲得する「International Liberal Artsコース(国際教養)」、難関大合格を目指し、一人ひとりに最適な学習スタイルで学力を向上させる「Academic コース(文理特進)」の3コース制となる予定だ。2025年春の合格実績は、国公立大が87人、早慶上理が79人、GMARCHが318人、海外大は14人だった。

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<表の見方>

首都圏の学習塾にアンケートを実施し、312学習塾の塾長、教室長から回答を得た。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイント…として集計した。
無印は公立、◎印は私立を表す

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